プレイバック功名が辻・(03)運命の再会
地上・BSデジタル放送完全移行 2011年7月24日まで あと134日
地上およびBSのアナログテレビ放送は終了し、デジタル放送へ移行します。
河を隔てて尾張と美濃。
尾張側から美濃を見るのは藤吉郎と山内一豊。
そして、美濃側から尾張を見るのは
竹中半兵衛と千代であります。
半兵衛は偵察を終えて屋敷に戻ろうとします。
千代は、向こう岸にいたのが一豊であると分かっていて、
後ろを振り返り、後ろを振り返り半兵衛についていきます。
永禄6(1563)年──。
千代は、一豊との出会いを半兵衛に話します。
その一豊は、向こう岸にいた騎馬の女人が気になる様子ですが
残念ながら、その女性が千代だとは気づいていないようです。
清洲城では、半兵衛の情報が披露されます。
19歳でありながら愚君の斎藤竜興を立派に支える男です。
「我が家中に半兵衛を凌ぐ者はおらぬのか」と
疑問を持った信長、ごもっともであります!
藤吉郎は、墨俣周辺を偵察した内容を元に、
美濃と尾張の中間に位置する墨俣に砦を築くことを主張。
藤吉郎はそこに3日で築いてみせると息巻き、
ニヤリとする信長はそれを許可します。
ちなみに墨俣は敵地なんですけど(^ ^;;)
現在で言うところの“プレハブ工法”でしょうか。
組み立てやすいように寸法を揃えた丸太をいかだに組んで
木曽川上流から墨俣へ向かって流すという斬新なアイデアで
ちょうど3日目に墨俣に砦が完成します。
信長が墨俣砦を視察します。
そこで藤吉郎の働きを認め、禄高500石にし
幼名日吉から、“秀吉”という名を与えます。
薪を取ろうとして尻餅をつく ちょっとドジな千代ですが、
そんな千代を男がジッと見ています。
千代に迫るようにスタスタと近づくその男に、
「名を名乗りなさい!」と
のけぞろうとも身を守ろうともしない千代は
えらい度胸の据わった“男”です(笑)。
Kassyなら、後ずさりしてヒャア!と逃げますが(^ ^;;)
その男は、幼なじみの六平太であります。
千代を守ろうと兵士と切り結び
崖から落ちて気を失っていた六平太は、
甲賀の忍びに助けられたのだそうです。
千代は、六平太が忍びと聞いて
一豊の安否を確かめてもらうようにします。
半兵衛の居城・菩提山城では、
行儀見習いに千代がご奉公しています。
六平太も庭師に化けて庭の枯れ木を掃いているのですが、
さすがは忍び、自分の存在を消すのが上手です。
千代が依頼した一豊情報を独り言のようにブツブツと伝えます。
一豊は今は墨俣にいて、今日、半兵衛調略のために
この菩提山城にくるかもしれない、とのことです。
「やまうち、ひできちろう、とよとよにござーる!」
六平太の情報通り、その日のうちに
秀吉が一豊を伴って訪問してきます。
秀吉たちに侍女たちがお茶を出します。
一豊にお茶を出したのは千代でして、
出しながら、こっそりと鉄砲玉を一豊に見せます。
ビックリして凝視する一豊に
千代はにっこり微笑み、下がっていきます。
半兵衛は、秀吉とともに来訪した男が
千代が「命の恩人」と語っていた一豊だと分かった上で、
秀吉と2人だけで話がしたいからと
一豊に席を外すように促します。
退出した一豊を、千代は廊下の端で待っていました。
あまりに大きく、美しく変わった千代を見て
一豊は言葉が出ません。
乱行ぶりが目立つ竜興に、
斎藤家重臣たちは大いに不安を感じていました。
一方、千代はご奉公先から暇を出されていました。
何が原因か分からないまま、
足が地に着かぬ心地で不破へ戻ってきます。
しかしそこで、養父・不破半之丞から
稲葉山城乗っ取りを聞かされるわけです。
前代未聞の稲葉山城乗っ取りを
たった16人で成し遂げた首謀者は……竹中半兵衛。
竜興が改心するなら城はそのまま返上し、
自らは隠居して学問を究めたいと言う半兵衛に
千代は納得がいきません。
竜興に代わって半兵衛が美濃を治めたら
この世から戦がなくなると信じていたのです。
改心した竜興は城を返上してもらいましたが、
半年後には、酒や女に耽る毎日に逆戻りしています。
市之丞も登城停止を食らっています。
織田に寝返る絶好の機会なのですが、忠義心厚い市之丞は、
こういう時だからこそ斎藤を立てねばと考えているようで、
「お前を織田には渡さぬ」と千代に言い聞かせます。
しかも“家中のしかるべき婿を探す”と言い出す始末。
あぁ、本人の気持ちとは裏腹に
一豊がどんどん遠ざかっていく……。
ワラをもつかむ思いで、千代は半兵衛に文をしたため
一豊との仲を取り持ってほしいとお願いしています。
忍びの六平太を使って
一豊の安否を調べさせ、半兵衛に文を出し、
軍師の半兵衛を使って自らの恋の成就をさせるとは、
公私混同もはなは……(以下略、笑!)
再び、秀吉が半兵衛を訪ねてきます。
しかし「信長は嫌いだ」と相手にしません。
六平太も千代の文を持って半兵衛を訪ねます。
半兵衛は千代からの文を読み、
六平太に千代を連れ出してくるように頼みます。
半兵衛から秀吉に「会いたい」という文が届きました。
「いよいよ落ちるぞ」と勇んで出かけた秀吉と一豊ですが──。
──────────
永禄7(1564)年2月、
竹中半兵衛ら16人が稲葉山城を奪い取る。
慶長5(1600)年11月、
山内一豊が土佐20万石を有する大名になるまで
あと36年9ヶ月──。
原作:司馬 遼太郎「功名が辻」
脚本:大石 静
音楽:小六 禮次郎
題字:だん きょうこ
語り:三宅 民夫 アナウンサー
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[出演]
仲間 由紀恵 (千代)
上川 隆也 (山内一豊)
武田 鉄矢 (五藤吉兵衛)
前田 吟 (祖父江新右衛門)
和久井 映見 (濃)
筒井 道隆 (竹中半兵衛)
石倉 三郎 (前野将右衛門)
永井 杏 (千代(幼少 回想)) ※ ピンクレジットなし
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大地 真央 (市)
香川 照之 (六平太)
多岐川 裕美 (きぬ)
勝野 洋 (柴田勝家)
名高 達男 (丹羽長秀)
苅谷 俊介 (林 通勝)
俵木 藤汰 (佐久間信盛)
津川 雅彦 (不破市之丞)
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柄本 明 (木下藤吉郎)
舘 ひろし (織田信長)
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制作統括:大加 章雅
演出:加藤 拓
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