大河ドラマ江 ~姫たちの戦国~・(09)義父の涙
地上・BSデジタル放送完全移行 2011年7月24日まで あと140日
地上およびBSのアナログテレビ放送は終了し、デジタル放送へ移行します。
【アヴァン・タイトル】
──柴田勝家と羽柴秀吉。
信長の仇を討ち、三法師を後継者に押し上げた秀吉には
天下人への野望が沸き起こる!
これに対し“鬼柴田”とうたわれ
戦場で畏れられた勝家は、黙っていなかった。
織田信孝を三法師の後見役に打ち立て、
さらには、秀吉の居城・長浜城を手に入れ、力の均衡を図る。
そして勝家は、江たちとの絆を育んでいった。
江たち家族の元に、戦の足音が近づいていた──。
茶々(14)・初(13)・江(10)ら三姉妹の視線の先には
柴田勝家(61)の絶妙な“針さばき”があります。
「ま、こんなもンじゃの」としたり顔の勝家ですが、
これまた、“顔に似合わずかなり上手”
(注:江のセリフです(笑))なのであります。
「まさか義父上から刺繍の手ほどきを受けるなんて」(by 茶々)
うん、んだんだ(^ ^)
いやいやどうして、
鬼柴田との異名で畏れられた柴田勝家が
貝合わせが得意で、裁縫も得意とあっては
勝家に対するイメージが180度変わりました(^ ^)
そんな一家団らんの空気を一変させたのは
羽柴秀吉のちょっかいであります。
秀吉が、京・大徳寺において
亡き織田信長の葬儀を執り行ったわけです。
それだけにとどまらず、長浜城が奪われてしまいます。
長浜城はもともと秀吉の居城ではありましたが
前の清洲評定で勝家側に渡ったのでした。
秀吉の魂胆は見えています。
つまりは勝家の反感を買うようなことをいろいろやって
何とか勝家を引きずり出し、戦に持ち込もうというわけです。
怒りに震える勝家ですが、
三姉妹の「戦はイヤにござります!」という言葉に
「出陣じゃ!」というセリフをゴクリと呑み込みます。
茶々らが反対するのも無理らしからぬ仕儀であります。
小谷を包囲する秀吉軍に脅かされ
父・浅井長政はその戦いで生きて戻らず。
今の状況が、小谷のころを思い出させるわけです。
さらに秀吉は、織田家後継の三法師(3)を
後見役の織田信孝(25)が住み、養育を受けていた岐阜城から
織田家の跡継ぎとして安土城へ移します。
柴田家家臣たちは、そんな秀吉の横暴を許せず
今すぐの出兵を勝家に談判しますが、
娘たちのことを考えると、なかなか首を立てに振れません。
翌 天正11(1583)年正月。
信孝派の勢力が伊勢で兵を挙げ、秀吉に対峙します。
戦況は一進一退でしたが、ついに秀吉に窮地に追い込まれます。
仮に勝家が信孝とともに立ったなら、
秀吉を挟み撃ちにできたかもしれません。
しかし今は雪深い正月、勝家としては出兵したくともできません。
市は、ただ黙って秀吉の専横に目をつぶる勝家を痛々しく見ています。
妻として兵を挙げさせてやりたいと、娘たちを説得します。
「天下一のお働きをと、我ら姉妹念じております」と
市の説得を受けて 茶々と初は勝家に手をつきますが、
江は全然納得できません。
江にとって、初めて“父”と呼べる人ができたのです。
その父を失いたくはありません。
そんな思いを聞いた茶々は、一応は理解を示しますが
「そなたは一つだけ間違っておるぞ」と諭します。
そう、命を落とすことを前提で話をしている部分です。
3月、勝家は少々無理をして出兵することにします。
出兵に際し、茶々は劔明神で求めた守り札を、
初は平泉寺で必勝を念じてもらった守り札を差し出します。
そんな娘たちのけなげな気持ちが嬉しい勝家です。
遅れて駆けつけた江は、ここ数日寝ずに縫った小袋を差し出します。
その袋には、勝家らしい姿が刺繍してあるのですが、
勝家は、その可愛らしい絵に硬い表情も緩みっぱなしです。
勝家は、茶々・初にもらった守り札と
市が信長にもらった「天下布武」の印判を
江が作った守り袋に入れ、それを手に出兵します。
「ご無事のお帰り、お待ち申し上げておりまする!」
江の声が、遠ざかる勝家の後ろ姿にしっかりと届きます。
──────────
天正10(1582)年10月15日、
京・大徳寺で織田信長の葬儀が執り行われる。
慶長20(1615)年5月8日、
大阪夏の陣で敗れ、豊臣家が滅亡するまで
あと32年7ヶ月──。
(『春日局』では「(4)別離」〜「(5)忍ぶ宿」付近)
原作・脚本:田渕 久美子
脚本協力:田渕 高志
音楽:吉俣 良
題字:菊池 錦子
──────────
[出演]
上野 樹里 (江)
宮沢 りえ (茶々)
水川 あさみ (初)
豊川 悦司 (織田信長(回想))
鈴木 保奈美 (市・語り)
時任 三郎 (浅井長政(回想))
──────────
大地 康雄 (柴田勝家)
左 時枝 (須磨)
山田 純大 (佐久間盛政)
苅谷 俊介 (本多忠勝)
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石坂 浩二 (千 宗易)
市村 正親 (明智光秀(回想))
岸谷 五朗 (羽柴秀吉)
北大路 欣也 (徳川家康)
──────────
制作統括:屋敷 陽太郎・櫻井 賢
ブロデューサー:大杉 太郎
演出:野田 雄介
◆◇◆◇ 番組情報 ◇◆◇◆
NHK大河ドラマ『江 〜姫たちの戦国〜』
第10回「わかれ」
アナログ総合・デジタル総合:午後8時〜
デジタルハイビジョン:午後6時〜
衛星第二テレビ:午後10時〜
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コメント
どうもこんばんは。連続で失礼します。
確かにあの顔つきで裁縫などの繊細な仕事が得意なのは意外に思いますね。でもだから戦がうまく”鬼柴田”とうたわれるのも分かる気がします、うまく説明はできませんが。
しかし秀吉という人物は野心家というかなんというか、天下をとる為にいろんな事をしかけますよねぇ。それをまた耐えている柴田勝家の忍耐力にも感心しますねぇ・・・見習わなくては。
うまく書けずに文章が変になりました、すみません。
今夜はこの辺で失礼します。
──────────
M:Iさーん。
連続コメントありがとうございまーす!
>あの顔つきで裁縫などの繊細な仕事が得意なのは意外
ま、顔つきはあまり関係ないのでしょうけど、
似合うかどうかと言われれば似合わない
と言いますか、不釣り合いと言いますか……(^ ^;;)
ちなみに演者の大地康雄さん曰く、
収録のかなり前から裁縫の特訓を
なさっておられたそうですよ(笑)。
大地さんはKassyの好きな役者さんなのですが、
七変化な感じの、引き出しがたくさんある演技が
たまらなくいいんです(^ ^)
>天下をとる為にいろんな事をしかけますよねぇ
そのあたりは、賛否両論ですよね。
自分が仕掛けなければ相手にしかけられるという時代、
出世のためには必要なことでもあり、
正しいかどうかという判断は難しいかもしれません。
Kassy個人としては、秀吉に限らず
政局的な部分はあまり好きではないですね(^ ^;;)
>耐えている柴田勝家の忍耐力にも感心します
確かにそうですね〜。
これも私たちは歴史を知っているので
勝家の行く末も知っているわけですが、
それだけにあの忍耐は、勝家の最期を考えると
余計に哀しさが際立ちますよね。。。
投稿: ★M:I | 2011年3月22日 (火) 23:45