バス停について本気出して考えてみた(20)
地上・BSデジタル放送完全移行 2011年7月24日まで あと121日
地上およびBSのアナログテレビ放送は終了し、デジタル放送へ移行します。
前回の続きです。
“バス停について〜”と書いておきながら
またまた今回もバスには触れません。
スイマセン(^ ^;;)
パタパタ表示板、つまり
ソラリー式表示板・反転フラップ式表示板についての
お話しをしております。
今まで、K畿日本鉄道・K浜急行電鉄・T海道新幹線においての
パタパタくんの中身を見てきたわけですが、
そもそもパタパタくんの仕組みとは???
詳細な説明はコチラを参照いただくとして、
このパタパタくんがどういう動きをするのかを
端的に表現してみたいと思います。
この、最初に例示したK畿日本鉄道・N古屋駅の
5のりばのパタパタくんを使います。
コマ番号05「特急 I十鈴川」から
コマ番号06「特急 T 羽」へ変わる瞬間は
次のようになっています。
単純に言えば、板が1枚上からパタンと下りてきて
次の内容が表示される、といったものです。
とても簡単なもののように語っておりますが、そこには
「1枚だけめくる」とか「27枚めくる」とかいう複雑な動きを、
短時間で正確に、意図したコマでピタリと止めるというところに
技術的要素があるわけで、
その要素についてはスイマセン
技術屋ではないワタクシにはさっぱりです(笑)。
技術的な部分はさておいて、このソラリー式表示板では
表側と裏側で2種類のコマを表示することができます。
ただし、これは“一石二鳥”というものではなく
2枚そろって初めて1つのコマとして成立するので、
2人分の働きをしている、というわけではありません。
んで、コマ番号08を見ていただきたいのですが、
上半分には何も書かれておらず、
下半分には「特急 T 羽」が収録されているコマがありますね。
果たして、これは何なのか?
結論から申し上げますと、これはもともとあった内容のコマを
新規に制作されたコマと入れ替えられたことによって生ずる
“ある意味仕方のない空きコマ”であるわけです。
それは、先ほども言いましたように
1枚の板で2種類のコマを表してはいますが、
2枚の板で1つのコマを表すために生ずる部分です。
では、何コマ入れ替えたのでしょう?
このコマ番号08の上半分の板は
下にパタンと下りることによって、
コマ番号09の下半分の部分になるわけですが、
それを図式化するとこんな感じになります。
恐らく図が分かりにくいと思うので補足しますと
左端にある数字はコマ番号、
その右隣にある内容はコマ内容です。
08コマの上半分、コマ内容が空欄の部分から
さらに右に目線を移しますと「08」と書いてあります。
そこから“↓”が2つありまして、
その矢印の先には「09」がありますが、
これは、パタンと板が下りたら
「09」コマの下半分になりますよ、というのを
表したものです。
ただ、この図だとパッと見で分かりづらいと思うので、
ちょっとだけ改善してみますか。
左端がコマ番号、その右隣にコマ内容というのは
先ほどと共通ですが、
右端の四角が半分だけ上に上がっていますよね。
その四角の上半分は「次のコマの下半分を表すコマ番号」、
その四角の下半分は「このコマの上半分を表すコマ番号」
という表記にして、
「パタンと下りて次々に上に重なっていく」という性質から
コマ番号の配列を下から上にしてみますと、
こんな感じになります。
表示順は、1枚の板がパタンと下りるたびに
1段ずつ“上に”さかのぼっていってください。
こうしてみると、
3枚分の板を入れ替えたものだということが
図を見てお分かりいただけると思います。
(蛇足ですが、そもそも07〜11コマに入っていたのは
すべて「特急 T 羽」でした)
右側の黄色で塗ったのが空白の板ですが、
板が1枚下りることによって
次の09コマの下半分になっていることが
お分かりいただけますかね。
だから、K浜急行電鉄で示したような
両数表示が1コマおきになっているのは、
例えば5両とか9両といった
仮にその内容が入れ替えられる時が来たとしても、
板を2枚だけ入れ替えてあげれば事足りるわけで、
K鉄のような、中途半端に空きコマが生じたりという
他コマに影響しない方法だと言えそうです。
ただし、こういう方法が採用されるかどうかは
使用するコマ数に余裕があるかどうかで分かれますがね。
コマ数に余裕がない場合はどうするか?
これは実は分かりきったことです。
空白コマを埋める、つまり挿入コマ部分の前後のコマを
忠実に再現すべく全く同じように作ってしまえば
中途半端な空きコマが生じることはありませんが、
使用するフォントが異なったり
ポイント(文字の大きさ)が異なったりして
微妙に文字がズレてしまったり、
勢い余って、全く別のコマを印刷してしまったり
挿入箇所を当初予定していた場所とは
異なる部分に入れてしまったりすると、
見た目もちぐはぐな
実にみっともないコマが出来上がってしまいます。
こうならないように注意はすべきですが、
コマ内容を入れ替えることが頻繁に起これば起こるほど
こういったズレ、空きコマなどが生じやすくなります。
旧F岡バスセンターの反転板がこんな感じでしたよね(^ ^;;)
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