プレイバック功名が辻・(09)初めての浮気
地上・BSデジタル放送完全移行 2011年7月24日まで あと100日
地上およびBSのアナログテレビ放送は終了し、デジタル放送へ移行します。
デジタル放送完全移行まで1年という時から
上の欄で残日数をお届けして参りましたが、
それもついに100日となりました。
……といいつつも、Kassy部屋は
未だにデジタル化できてはおりませんが、
ま、医者の不養生ってことで(^ ^;;)
小谷城では、織田信長に対して浅井長政が反旗を翻し
その裏切りを知った信長は、激怒しながらもひとまず撤退。
羽柴秀吉軍は殿(しんがり)として
撤収軍の最後に逃げることにします。
三段崎勘右衛門に受けた矢傷で
山内一豊は顔を包帯でぐるぐる巻きにされております。
竹中半兵衛は、痛み止めと熱冷ましの薬を一豊に飲ませます。
とはいえ、そんな悠長なことはしていられません。
今にも浅井軍が迫ってくる今、どうやって敵を食い止めるか。
足元おぼつかない一豊は、戸板に乗せられて陣を後にしますが
単独で走って逃げる足よりもおのずと遅くなり
敵兵に狙われやすくなります。
それを、五藤吉兵衛、祖父江新右衛門や
堀尾茂助、中村一氏らが果敢に守り、防いでいきます。
一豊は足手まといになっている責任を感じて
腹を斬って皆を逃がそうとしますが、
あれだけ自分のことしか考えていなかった一氏が
率先して一豊を担いで逃げます。
そんな一氏を茂助は頼もしく見つめています。
山内家に六平太が飛び込んできました。
浅井裏切り、信長敗走、秀吉軍は行方知れずと
ポイントだけをかいつまんで千代に伝えますが、
顔を射抜かれた一豊は生きて帰れないかもしれないと
覚悟をしておくように言います。
千代は半ば錯乱状態で、戦場に連れて行けとわめきます。
六平太は冷静に、しかし言葉を強めて祈れと説得します。
「お前の亭主に首を取られた者の家族も、祈ってるんだ」
千代は冷水を浴び続け、お百度参りも一心に行います。
ついに、一豊らが敵兵に囲まれてしまいました。
「ここがわしの死に場所じゃ」と
一豊は覚悟し、脇差しを首に当てますが、
その瞬間、発砲音が響き渡り
囲んでいた敵兵が次々に倒されていきます。
家康です。
秀吉はもう少し前に進んだ林に身を潜めているらしく
家康は一豊を守るように自軍に下知をします。
家康軍に守られて、秀吉軍は無事に京へたどり着けました。
余談ながら、プライベートでもとてもとても仲のいい
武田鉄矢さんと西田敏行さんの大河ドラマでの共演は
意外ながらこのシーンが初めてであります。
収録前後のおふたりの雑談を聞きたかったなぁ(^ ^)
脱線、失礼──。
小谷城へ戻った長政は、市の出迎えを受けます。
父・浅井久政は、長政の出陣が遅れたことで
信長を討つチャンスをみすみす逃してしまったと猛烈に批判、
「磔にしてやりたいぐらいじゃ」と市にも捨て台詞を吐きます。
久政は影で、忍びに「信長を討て」と命じています。
命じられたのは──六平太です。
京・妙覚寺の信長本陣では、先に着いていた信長が
後から追いかけてきた秀吉と家康をねぎらいます。
庭で片膝ついている一豊にも声をかけますが、
三段崎を討ち取った大手柄を認め、知行200石に加増です。
それを一刻も早く千代に知らせたいと
祖父江新一郎が戻ることになります。
しかし、一氏は一豊の加増に不満タラタラです。
彼らが必死で守り抜いたおかげで一豊は無事に京へ戻り、
加増が叶ったわけです。
一氏としては、腑に落ちないところはあるでしょう。
お百度を踏み続けている千代のところに、
新一郎が戻ってきました。
新一郎の最初の言葉に生唾を飲んで覚悟する千代ですが、
思いもよらぬ言葉を聞かされます。
「戦場でのお働きにより、200石にご加増!」
生きているのね! と感激したのも束の間、
お百度の途中で口をきいてしまった、と(^ ^;;)
一豊は傷を癒すために空也堂に寝泊まりしています。
長雨の夕方、そこへ旅の途中の小娘がやってきました。
名は小りん。
聞けば、伯父を捜しているとのこと。
伯父がこの空也堂にいると聞いて雨の中やって来たそうですが、
残念ながら空也堂は別に移設しております。
この雨の中を無下に追い返すわけにもいかず、
ひとまずは堂の中に招き入れます。
男ばかりの環境であるため、一豊は
落ち着いたら早く出た方がいいと小りんに言いますが、
斬り傷によく聞く薬を置いていく代わりに、
私を一晩泊めてほしいと願い出ます。
一豊は断るつもりでおりましたが、
そこへ戻ってきた吉兵衛や新右衛門は
「殿さえよければのう」と満面の笑み。
結局は泊めることに(笑)。
寝相の悪い小りんは、
一豊の方に少しずつ近づいていきます。
一豊は面白くない顔をし続けていますが、
それを、イビキのかくマネをしながら様子をうかがう新右衛門。
さすがは7人の父親であります。
吉兵衛もどうやら起きている様子です。
翌日、小りんは叔父を捜しにいったらしいのですが
ついぞ見つけられず。
再び一豊の宿舎に戻ってきます。
どうすればよい? と目で訴える一豊ですが、
新右衛門も吉兵衛もあからさまに目線を避けています。
結局は泊めることに(笑)。
今夜も、屏風を隔てた向こう側が気になるのか
新右衛門はイビキのマネをしつつ様子を窺っていますが、
吉兵衛は今夜は完全に寝入っております。
突然ホラ貝が吹かれ、陣ぶれが出されると
吉兵衛と新右衛門は外に駆け出していきますが、
「戦になったらもう会えない!」と
小りんは一豊に抱きつきます。
浅井との戦に行くわけではないこと、
岐阜へ千草峠越えして戻るであろうこと、
小りんに心配かけまいと、ペラペラと喋ってしまいます。
急いで陣中に向かう一豊ですが、
浅井の間者がうろついているから注意せよ とのお達しに
もしやと思って空也堂に戻ってみますが、
もう、小りんはおりませんでした。
他言はならぬ! と吉兵衛と新右衛門に厳命しますが、
「分かっておりまする、お方さまには──」と勘違い。
他言無用とは、間者に情報を漏らしてしまったことであります。
林をあっという間に駆け抜け、六平太と合流した小りんは
六平太に握り飯を分けてもらってガツガツと食べます。
そのかぶりつく様はやはり伊賀者っぽいです。
早速、織田軍が千草越えして岐阜へ戻るという情報を報告。
山内一豊が情報主だと知ると、千代のだんなということで
六平太としてはちと興味があります。
人柄のいい男、でも床上手じゃなかった という報告には、
さすがの六平太も「比べるな」とツッコミます(^ ^;;)
小りんは引き続き織田方に探りを入れ、
六平太は千草峠へ向かうことにします。
忍びに休む暇はありません。
千草峠を岐阜に向かう織田軍の一豊は
林の中に小りんの姿を認めます。
小りんは一豊にウィンクをして一豊を慌てさせます。
別の場所では、杉谷善住坊を雇った六平太が
信長を銃撃しようと狙っています。
でも一発で仕留めるのではなく、脅す程度です。
岐阜城に戻ってきました。
千代は、三段崎に受けた矢傷を開運の傷と言い
男前が上がられましたね、と一豊をねぎらいます。
その夜、夫婦の営みに励むふたりですが、
いつもの様子と違う一豊に、千代は気づきます。
そこで不憫に思ったか、黙っていられない一豊は
「京で……女子を抱いた」と千代に手をつきます。
千代は、一豊を見つめたまま微動だにしません。
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元亀元(1570)年4月30日、
金ヶ崎の退き口で、織田信長が京へ逃げ延びる。
慶長5(1600)年11月、
山内一豊が土佐20万石を有する大名になるまで
あと30年7ヶ月──。
原作:司馬 遼太郎「功名が辻」
脚本:大石 静
音楽:小六 禮次郎
題字:だん きょうこ
語り:三宅 民夫 アナウンサー
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[出演]
仲間 由紀恵 (千代)
上川 隆也 (山内一豊)
武田 鉄矢 (五藤吉兵衛)
前田 吟 (祖父江新右衛門)
和久井 映見 (濃)
筒井 道隆 (竹中半兵衛)
石倉 三郎 (前野将右衛門)
生瀬 勝久 (堀尾茂助)
田村 淳 (中村一氏)
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大地 真央 (市)
香川 照之 (六平太)
長澤 まさみ (小りん)
榎木 孝明 (浅井長政)
山本 圭 (浅井久政)
勝野 洋 (柴田勝家)
名高 達男 (丹羽長秀)
俵木 藤汰 (佐久間信盛)
西田 敏行 (徳川家康)
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浅野 ゆう子 (寧々)
柄本 明 (木下藤吉郎秀吉)
舘 ひろし (織田信長)
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制作統括:大加 章雅
演出:尾崎 充信
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