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2011年4月29日 (金)

プレイバック功名が辻・(11)仏法の敵

地上・BSデジタル放送完全移行 2011年7月24日まで あと86日
地上およびBSのアナログテレビ放送は終了し、デジタル放送へ移行します。


傷の手当をする千代に、山内一豊は
小りんに助けられたことを告白します。

しかし今回は動揺することなく、
それはそれとして受け入れる千代は
この2ヶ月弱で大きく成長したのかもしれません。

「妾(そばめ)にしたい女子がおりましたら、お連れくださりませ」
そう言う千代に慌てる一豊ですが、
床に置いた布切れに足を滑らせます。

足を滑らせて、あんなにまでぶっ飛んだ人物は
(演技としても)初めて見ました(^ ^;;)


一豊が普段通りに出仕すると、
「このワシだけは、生きて帰ると信じておった!」と
秀吉は大手を広げて泣いて喜びます。
堀尾茂助も中村一氏も、どこかしらけムードですが(笑)。


浅井軍の動きを封じる役目として
秀吉軍は近江・小谷城近くの横山城に詰めています。

浅井軍と小競り合いがしばらく続き
一豊は一気に攻めてはどうかと竹中半兵衛に持ちかけますが、
「功名を焦りなさるな」と逆になだめられます。

将軍・足利義昭の呼びかけに応じて三好軍が出兵し、
さらに浅井・朝倉・武田・毛利・本願寺・比叡山などが手を結んで
織田信長の包囲網を作り上げようとしている今、
横山城へ兵を割ける状態ではありません。


ある日、千代は寧々に頼み事があると呼び出されます。
秀吉の姉の子である治兵衛の教育係として
読み書きを教えてやってほしいというのです。

治兵衛はとても幼い男の子ですが、
やはり百姓の息子ということもあって
話し言葉は尾張のなまりが混じり、
あか抜けない感じがあります。

千代は読み書きを、
そして秀吉の提案で一豊は槍を教えることになります。


浅井長政は摂津の石山本願寺に呼応して小谷を出、
坂本へ向かい、比叡山延暦寺に立てこもり。
織田軍とにらみ合いが続きます。

雪が降り始めた頃、
明智光秀は京の二条御所に入って将軍義昭と対面します。

この雪では、兵粮が延暦寺に届きません。
ゆえに雪解けまでに軍は壊滅状態になる可能性もあります。

それを逆手に取って、光秀は
浅井と織田の和睦を仲介することを義昭に提案します。
浅井・朝倉に恩を売ることができ、
将軍としての威光を示すこともできます。

この和睦で、織田軍は久々に岐阜に戻ることができました。


元亀2(1571)年、再び近江へ侵攻した信長は
ついに比叡山攻めを決意。

しかし光秀がその下知に噛みつきます。

光秀は信長に蹴り飛ばされ、庭に投げ飛ばされます。
その様子を見て、他の武将の口はつぐんでしまいます。

9月12日、3万の軍勢を率いて比叡山に攻め入り
伽藍をことごとく焼き払います。

逃げ惑う僧たちに、光秀は一寸の情けもかけず
無残にも斬り殺されていきます。

堂に火をかけ、逃げてきた女・子どもたちにも
茂助や一氏、そして一豊も刀を振り上げますが
なかなか下ろすことはできません。
秀吉は「味方がやられておる!」と皆を移動させ、
そのスキに女・子どもたちを逃がしてやります。

この働きによって
光秀には滋賀5万石へ加増となりましたが
秀吉には何の加増もありませんでした。


戦いが終わり、一豊は千代の元に戻りますが
今回ほど後味の悪い戦いはありません。

濃姫も、そして一豊も
信長の本意が分からなくなっています。

──────────

元亀2(1571)年9月12日、
織田信長が比叡山延暦寺を焼き討ちする。

慶長5(1600)年11月、
山内一豊が土佐20万石を有する大名になるまで

あと29年2ヶ月──。


原作:司馬 遼太郎「功名が辻」
脚本:大石 静
音楽:小六 禮次郎
題字:だん きょうこ
語り:三宅 民夫 アナウンサー
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[出演]
仲間 由紀恵 (千代)
上川 隆也 (山内一豊)

武田 鉄矢 (五藤吉兵衛)
前田 吟 (祖父江新右衛門)
和久井 映見 (濃)
筒井 道隆 (竹中半兵衛)
生瀬 勝久 (堀尾茂助)
田村 淳 (中村一氏)
──────────
長澤 まさみ (小りん)

榎木 孝明 (浅井長政)
三谷 幸喜 (足利義昭)

勝野 洋 (柴田勝家)
名高 達男 (丹羽長秀)
苅谷 俊介 (林 道勝)
俵木 藤汰 (佐久間信盛)
──────────
坂東 三津五郎 (明智光秀)
──────────
浅野 ゆう子 (寧々)

柄本 明 (木下藤吉郎秀吉)

佐久間 良子 (法秀尼)

舘 ひろし (織田信長)
──────────
制作統括:大加 章雅
演出:加藤 拓

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