3年B組金八先生・ファイナル〜“最後の贈る言葉”(2/8)
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地上およびBSのアナログテレビ放送は終了し、デジタル放送へ移行します。
「教師に対して暴力ふるったんですよ!」
景浦が手を出すまでは、と我慢に我慢を重ねていた香坂先生は
ついに堪忍袋の緒が切れてしまったようで、
「詳しい経緯を……」と言う副校長の北先生の話も聞かず
今すぐ警察に突き出して! 警察呼んでくださいよ! と強く主張。
ですが、ともすれば、こうなることを心待ちにしていたというか
いわば景浦を追い出すチャンスゆえに
他の先生の説得に応じる姿勢なんてなく、
その気配すら感じさせません。
──────────
「どういうつもりなんですか あの人は」なんて
香坂先生は勢いで金八の悪口も言っちゃっていますが、
そんなこと言って大丈夫ですかい??
昔の3Bが黙っちゃいないよ(^ ^;;)
そこへ入ってくる金八と、3B生徒の関 純一と宮崎和志。
金八が言うには、黒板の落書きは彼らがやったそうです。
深く反省をし、声細く謝罪をする2人ですが、
今の香坂先生には、景浦がいなくなりさえすれば
反省やら謝罪やら、そんなことはむしろどうでもいいのです。
金八は2人に、落書きという卑怯な自己主張なんかせず、
正々堂々と名を名乗って言うように諭して教室に帰します。
イマイチ状況をつかみかねている先生方ですが、
香坂先生が景浦にどつかれたのは、
景浦が頭っから疑われた反発心からに他なりません。
乾先生も矢沢先生も立花先生も、
純一と和志という非常におとなしい生徒が
ああいう落書きをすることに驚きを隠せませんが、
金八曰く、それもこれも香坂先生の
成績のつけ方に対する不満の現れなんだそうです。
定期テストでは85点以上を取った2人ですが、
理科の実験前に意見を言ったところ
それを香坂先生に「口答えした」とみなされて、
評価が3になってしまったんだそうです。
教師の裁量でどのような成績でもつけられる。
高校受験に影響を与えかねない評定が
相対評価から絶対評価になったことで
「学校はおかしなことになっとりゃしませんか」と問題提起。
しかし香坂先生はそれをあっさりと受け流し(笑)、
景浦の謝罪を求めた香坂先生に、金八は痛い一発を食らわせます。
「それよりもまず、景浦を真っ先に疑った香坂先生の
謝罪が先だと思いますが。いかがでしょうか!」
金八はその日、景浦の家へ家庭訪問をします。
小さい頃はそれなりに勉強もできたそうですが、
父親が会社をクビにされてから、生活が一変。
学校の先生は一切手を差し伸べず、
ゴルフスクールの先生は、お金がないと知るや否や
景浦を強引に追い出す始末。
景浦にとっては大人はみな敵なのかもしれません。
坂本乙女の結婚式が神前式で厳粛に進められています。
群馬で教員をやっている坂本幸作も駆けつけてくれました。
乙女を見つめる金八の脳裏に甦るのは、
母の里美を早くに亡くしてから
坂本家の母代わりとして家事をこなし、
金八の話し相手になってくれた愛娘の姿でして、
そんな一番キレイな乙女を里美にも見てもらおうと
遺影を胸の位置まで掲げています。
それに続く披露宴会場。
ちょうど鹿島田校長や北副校長が到着し、
北副校長は幸作と2人抱き合って久々の再会を喜びます。
そんな時、第6シリーズ(平成13年度)の青沼美保が登場して
校長や副校長に席を案内しています。
美保はウエディングプランナーとして
乙女の結婚式に参加しているらしく、
パンツスーツにイヤホンマイクの姿がとてもカッコいいです。
あれ?
演者の本仮屋ユイカさんって金八の娘じゃなかったっけ??
……あ、あれは『夫婦道』でしたか(^ ^;;)
金八や生前の里美を知る君塚先生はドラマ初期のころの校長先生で、
乙女や夫となる湯山朋弘に祝辞を述べています。
君塚先生のみならず、国井先生や服部先生、
池内先生、左右田先生も祝福に駆けつけてくれました。
あ、そうそう。
余談ながら、昨年放送の大河ドラマ『龍馬伝』では
この坂本家のメンバーは主役の坂本龍馬に
何らかの形で絡んでいるのにお気づきですか?
父親・坂本金八役の武田鉄矢さんは勝 麟太郎役
……というのは、もういいですよね(^ ^;;)
母親・坂本里美役の倍賞美津子さんは岩崎美和役として
愚息(岩崎弥太郎)の活躍ぶりを
龍馬に教えてもらって大喜びする親バカでしたし、
娘・坂本乙女役の星野真里さんはスミ役として
近江屋で食事中に“目くそ”の話をする龍馬に
露骨にイヤな顔をしていました(最終話のゲスト出演)。
幸作くんの佐野泰臣くんだけが
残念ながら出演していないのですがね(^ ^)
ちなみに関係のないところでは、
トラブルメーカーの香坂先生役・加藤 虎ノ介さんは
井上聞多(のちの井上 馨)役として、
「今、薩摩に呼ばれたらどっちが困るか考えい!」と
龍馬に怒られていました。
脱線失礼(^ ^;;)
坂本(旧姓天路)里美先生、といえば
思いだされるのはやはり第1シリーズでの愛の授業でしょう。
中学生が妊娠するという前代未聞の大きな問題に向かって
男女が愛し合うというのはどういうことなのか、
子どもを産む意味は何なのか、
そういう疑問を生徒や保護者に投げかけていました。
人が人を好きになる、これは実に素晴らしいことなの。
相手を思いやる心、我慢しようという心。
恋が近眼的ならば、もっと遠くを見つめ
お互いの気持ちを育てていこう……これが、愛だと思うの。
いくら愛し合っていても、愛した結果
それを育んでいく能力のない者はその資格がない!
いつか、あの二人は大人になって、
こういうことが分かる時がくると思うの。
それまで、二人の気持ちが今のままであってほしいと
先生は願うだけなの。
──あなたのお母さまは、とても大きな愛の持ち主でした。
それを乙女への餞(はなむけ)の言葉にする君塚先生です。
この先、乙女が母となる日がきても、
里美のようなお母さんになれそうな気がします。
一通りの祝辞が終わり、歓談タイムとなって
披露宴の雰囲気は和やかになります。
金八はビール片手に、
桜中学の元教師たちのテーブルに回ってきます。
そこでは、金八の退職後について話題になりますが、
桜中学旧職員による金八の争奪戦が始まります。
服部先生は、自身が園長を務める
公立フリースクール「風」の学校に来るよね! と言うし、
池内先生は、子どもからの電話相談を受ける
「命の電話」に金八はうってつけ! と言うし、
左右田先生は、地域教育協議会から金八を
引っ張ってくるように使命を受けているんだとか。
さすがの金八もタジタジです(^ ^;;)
左右田先生は、やはり元英語科教諭だっただけあって
「エブリデーがねぇ、アメイジングでエキサイティングで
ファンタスティック!」など、某ルーさん以上に
会話のいたるところに英単語がにじみ出てくるわけですが、
金八のことまでも「ゴールドエイト」と言う
「ライト アンド レフト フィールド」……もとい左右田先生は
ある意味、伝説の教師と言えるかもしれません(笑)。
そこへ聞こえて来た「岩沼様、こちらでございます」という美保の声。
金八が振り向くと、当初披露宴を欠席する予定だった
第2シリーズ(+スペシャル2、昭和55年度)の岩沼幸一郎の姿が──。
運送業を営む彼は
山形県酒田市からわざわざ駆けつけてくれました。
乙女にとっては命の恩人であり、
金八の多数いる教え子の中で披露宴に招待したのは
幸一郎ただ一人であります。
乙女が保育園に通うころ、「腸重積」という
腸が腸そのものに入っていってしまう病気にかかってしまい、
急いで手術が必要だったわけですが、
そのためには、乙女の“AB型RH−”という
とても希少な血液を輸血する必要があります。
もし血液が見つからなければ
乙女の命はないと医者から宣告を受け、
金八も里美もどうしていいか分からず……。
そんな時、幸一郎の血液が適合することが分かり
とりあえず病院にきてもらったのですが、
献血するために袖をまくれば、刺青があるわけです。
金八は思わず幸一郎に平手打ちし、幸一郎は病院を飛び出します。
それを知った里美から罵声が浴びせられます。
「教師の立場がそんなに大切なの? 自分の娘の命よりも!」
飛び出した幸一郎は幸一郎で、
乙女ちゃんが死んだら一生後悔するのはお前だぞ、と
同級生の加藤 優に諭され、病院に戻ってきました。
無事に血液を確保できたおかげで乙女の手術ができ、
今の花嫁姿を見ることができるわけですが、
幸一郎の一字をもらって、乙女の弟に「幸作」とつけたのは
そんな幸一郎に対する感謝の気持ちからでもあります。
──ありがとう。
大きな大きな拍手で包まれる披露宴会場です。
そんな時、北副校長がロビーに出て、何事か連絡を受けます。
とりあえず報告した鹿島田校長と二人で金八を見つめて
走って披露宴会場を後にしますが、
金八も何かあったな、と二人の後を追います。
<つづく>
(次回は4月18日にお届けの予定です)
──────────
【金八先生のふるさと】
今回めでたく結婚した坂本乙女──。
演者の星野真里さんの金八先生初登場シーンが
この公園でのものでした。
文部省教材研究課から桜中学に戻った坂本金八ですが、
広島美香(小嶺麗奈さん)率いる女子グループに
評定とか通知表とかいう類いのものを持って来させようと
金八の娘である乙女を待ち伏せしていた公園なのです。
結局、スーパーさくらの配達でそこを通りかかった
道政明子(大川明子さん)に助けられ、
こと無きを得たのですがね(笑)。
というわけで、今回ご紹介するのは
「柳原一丁目児童遊園」です。
オープニングで出てくる“金八通り”を
まっすぐ進んだところにあるので、
その基準となる“金八通り”さえ間違えなければ
誰でも簡単に見つけることができます(笑)。
金八先生シリーズでも数多くの公園が登場してきました。
その中でも、柳原一丁目児童遊園のシーンは
この公園で何かをやっている、というよりも
何かをやっているそばに公園が映っていたという
ちょっと回りくどい出番ではあるのですが(笑)、
映った回数はそこそこあったような気がします。
ワタクシが初めて見た第3シリーズでも、
3Bの生徒たちが松ヶ崎中学校に走って戻る時に
チラッと映っていました。
(どういう事情で走っているかは忘れました(^ ^;;)┓)
公園の前を走る道がちょうどカーブになっていて、
撮影という観点から見れば
直線の道よりは奥行き感が出しやすいからというのも
もしかしたらあるかもしれませんし、
公園のすぐ近くには幼稚園があり、
ドラマにも登場した「(旧)安井病院」
(=柳原診療所、(現)柳原リハビリテーション病院)がありと、
ロケするには都合のいい公園なのかもしれません。
ちなみに金八が狭心症と診断された安井病院は
ロケはこの柳原リハビリテーション病院ではなく
別の場所で行われています。
公園自体はちょっといびつな扇形で、さほど広くはなく
サッカーや野球などできるほどの大きさではないのですが、
ドラマ上ではなく実際では幼い子どもたちが遊びに興じ
ご婦人方は奥様話に花を咲かせていました。
町と人をつなげる公園、柳原一丁目児童遊園です。
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コメント
Kassyさん、(2/8)ありがとうございます。内容濃すぎるので、一回読んだだけでは頭に入らないほどです^^;
感想を書こうにも書ききれないので、私のサイトでも後日紹介させていただきますね!
今後ともよろしくお願いします^^
──────────
金八2ファンさーん。こんにちは!
今日もコメントありがとうございまーす。
>内容濃すぎるので
スイマセン(^ ^;;)
力入れ過ぎちゃいましたかね(笑)。
次回はもう少し軽くできるように努めますね。
>私のサイトでも後日紹介させていただきますね!
はい!
お伺いいたします!! ( ^ ^)/
楽しみにしていますね♪♪♪
投稿: ★金八2ファン | 2011年4月12日 (火) 11:39
あらためて第7シリーズ(丸山しゅうの出てきたシリーズ)を見直して、思ったことです。
あのシリーズにおいて、つまり第8シリーズで湯山さんと出会う前、乙女さんは青木さんという北海道出身の養護学校の教員と付き合い、プロポーズまでされたことがありましたね。
でもあのとき乙女さんは、青木さんの、故郷北海道へ一緒に行こうというプロポーズを、丸山しゅうの一件で傷ついた父金八のそばにいるために断ったわけです。
そう考えると湯山さんとの出会いは丸山しゅうがドラッグやらなければなかった!?だとするとどえらく皮肉なことだと考えてしまいました。
余談ですが、乙女さんは青木さん以外にもいろいろな方に好意を持たれていましたから、ひとりぐらい海援隊「JODANJODAN」の一番の歌詞と全く同じこと(こいつ(花婿)に飽きたら電話をおくれとスピーチ)をやろうとするやつがいてもおかしくなかったと考える次第(笑)。まああの流れでそんなことやったら批判の嵐だったでしょうが(笑)。
──────────
atushikun2さーん。こんにちは!
今日もコメントありがとうございまーす。
>故郷北海道へ一緒に…(中略)…ドラッグやらなければなかった
運命ってホントに面白いものですよね。
ドラマって、そのあたり面白く仕立てるので
状況によっては「うーん」となり得るのですが、
“事実は小説より奇なり”の言葉通り
ホントの人間世界では、ドラマで面白おかしく仕立てた
ストーリー以上に面白いことが起きるので、
逆に考えると、ドラマのストーリーも
“もしかして可能性としてはあるかも?”と
思ってしまう私がおります(^ ^;;)
確かに皮肉です(笑)。
>「JODANJODAN」の一番の歌詞と全く同じこと
さて、お父さんは何と言うでしょうね(笑)。
「このバカちんが!」?
まさかの悪ノリ?
第1シリーズでは、実際に
海援隊のコンサートを見に出かけた3Bでしたので、
誰かが真似して歌う、あるいは海援隊3人が
乱入というストーリーでも面白いかもしれませんけど、
残念ながら乙女さんの結婚式が
ドラマの主軸ではないので(^ ^;;)
これが「3年B組金八先生・乙女結婚スペシャル」
などという別枠の2〜3時間ドラマであれば
あり得たかもしれませんね(笑)。
投稿: ★atushikun2 | 2013年6月27日 (木) 21:30
御無沙汰しております。 突然の話ですが養護の先生は最初の2シリーズは3シリーズ挟んであとは本田先生となりますが年代にとってどちらがインパクト強いかって分かれる気がしますがどうですか?天地先生はストレート、本田先生はソフトな感じがします。
本田先生は最初は手探りな感じがありますが徐々に養護教諭として板についたといったら語弊があるかもしれませんが”定着”した印象をうけました。
長々と失礼しました。
──────────
花さーん。こんにちは!
今日もコメントありがとうございまーす。
>どちらがインパクト強いかって分かれる気がしますが
そうですねぇ……、Kassyは
シリーズ1・2は拝見していないので
保健の先生といえば本田先生になるんですかねぇ?
シリーズ3の三上先生(樫山文枝さん)も
本田先生のようなソフトなあたりの養護の先生でした。
>”定着”した印象をうけました。
最初の頃は、番組の中での立ち位置を
探っていたのかもしれませんね。
金八先生での養護の先生、というイメージが
良かれ悪かれ先行してあって
それとは変えていかなければ味がでにくくなるわけで、
高畑淳子さんなりのいい味が出たんでしょうね。
適切なアドバイスを出してくれる時もあるし
ちょっとおとぼけなチャーミングの時もあるし、
理想の養護の先生ではないでしょうか。
投稿: ★花 | 2015年5月11日 (月) 08:32
御無沙汰しています。
金八先生は何度見ても飽きないですね。
先日第六シリーズ見た中であの第四シリーズのつぐみちゃんと第一シリーズのあのつっぱり少女の山田麗子が同じ理髪店に勤めていた場面は心に沁みる場面でした。
でも一番印象深いのはやっぱ第四シリーズかな。宮沢歩がいじめられている時に第一シリーズの卒業生の星野清と山田麗子、そして検事さんになった岡村さんが金八先生に向かってカツをいれる場面です。
──────────
花さーん。こんにちは!
今日もコメントありがとうございます!
>つぐみちゃんと山田麗子が同じ理髪店に勤めていた
シリーズ1つ分のエピソードとしては
大したことがなくても、
シリーズがいくつも連なっていると
こういうちょっとしたネタが生きてくるんですよね!
金八先生の場合、桜中学に勤務し続けていたので
そういう“横のつながり”が強みだと思います。
もっと言えば、金八先生だけではなく
新八先生、仙八先生、貫八先生にいたるまで
広がっていましたね。
あぁ、確か金八先生が桜中学から
松ヶ崎中学(松ヶ枝中学)に転出した
第3シリーズからスペシャル7〜8は
描くエリアは同じでも独立した設定……、
いや、松ヶ崎中学が舞台のスペシャル8にも
山田麗子さんチラッと出てましたねー。
>金八先生に向かってカツをいれる場面
一般的に学校教諭となると、最長でも3年間
その生徒に携わればあとはサヨナラとなる中で、
15年前に出した『15歳の出産』という
当時としては議論に議論を尽くして
最善の策を取って出した結論が
果たして良かったのか悪かったのか。
その答え合わせが第4シリーズの
この時だったと思うのです。
あの判断を否定するなら歩くんを否定することなので
やすやすとは出せませんけど、
結局は、あの判断で良かったんだ、になりますね。
金八先生には、その都度出していった結論が
結果的にどうなったかという
ドキュメンタリーな側面もあるので、
難しくもあり、楽しみでもあり、ですね。
投稿: ★花 | 2019年2月 3日 (日) 16:06