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2011年5月27日 (金)

プレイバック功名が辻・(16)長篠の戦い

地上・BSデジタル放送完全移行 2011年7月24日まで あと58日
地上およびBSのアナログテレビ放送は終了し、デジタル放送へ移行します。


雨の中、出陣を知らせるホラ貝が鳴り響きます。

山内一豊もその準備に余念がありませんが、
岐阜城に集まってはや3日、
未だに降る雨の中で待機が続きます。

その間、織田信長は羽柴秀吉と
馬防柵建設の打ち合わせをします。

その人足として、作事仕事の得意な源助に
“戦が始まる前までに”長篠から脱するという約束で
長篠へ来させるように一豊に命じます。


それには、妻・旭や義母・なか、
そして千代の大反対を食らいますが、
そんな千代をギロリと睨みつける寧々がいます(^ ^;;)

結局 源助は、義兄秀吉が頼りにするならと
皆を説得して長篠へ赴くことになるのですが、
寧々に睨まれていた千代は、別室にいる寧々の元へ赴きます。

旭を慮るあまり、秀吉をないがしろにした発言が
寧々の勘気に触れたようです。
しかも、源助を手放したくない旭を説得するために
千代を呼び寄せたのに、その反対のことをしでかしたわけです。

思ったことを口にするのは千代の魅力ではありますが、
「わが夫を難ずることは許しませぬッ」と
寧々に固く固くしぼられて、半ば放心状態で帰宅した千代。

どこか様子がおかしいです。


岐阜を発った信長軍は、岡崎城で徳川家康軍と合流し
5月18日には長篠設楽原に到着。
「武田も、雨に負けるのか」
陣中に詰める六平太がポツリとこぼしています。

連れて来られた源助は、長雨の中
木を要領よく柵にする方法を適宜伝授して
皆の作業効率を上げています。

そんな源助のおかげで、柵は半日でできました。

源助のお役目は無事に終了したので、約束通り
できるだけ早く戦場から遠ざけて長浜に戻れるように
一豊は家臣を源助につけ、帰国の途につかせます。


翌朝、長篠では
濃いスモークがかかる方に
無数の鉄砲の銃口が向けられています。

そのスモークを切り裂くように
武田騎馬隊が立ち向かって来、

信長は無言のまま指揮棒を振り下ろし
一帯に銃声が響きます。

倒される馬、落馬する人。
無数の兵士たちが倒れていきます。

入れ替わり立ち替わり柵の前に立ち
時を置かずして放たれます。


源助は、亡くなりました。

戦が始まる半日も前に秀吉の陣を発った源助は
長浜へ戻る途上、戦場で銃声が響いているのを聞き、

新しい戦をするという信長が、自らが組み立てた柵を
どのように活用するのかがとても興味津々で、
それを確かめに戦場に舞い戻ったわけです。

そこで、雨のように降り注ぐ流れ矢に
当たってしまいました。


悲しみとともに、あの時意地でも止めていればと
後悔の念が千代を襲います。

この世に生まれいでた者は、死ぬまで生きねばならぬのだ。
命をつなぐことができる者は、つながねばならぬのだ──。

源助の死を千代に伝えた六平太は
千代のお腹に新しい命の存在を見抜きます。
やはりそのあたりの鋭さは
千代が小さい頃から見て来ただけあります。


長篠で大勝利を収めた織田軍が岐阜に戻ってきました。
しかし一豊の表情は晴れません。

一命に替えましても、と旭と約束した以上、
源助の死の責任を取って、腹を斬るつもりです。

立ち上がった一豊の手を掴み、
千代は自らの腹に当ててみせます。
「ここに、旦那さまのお子がおりまする!」

大事にいたせ と言い置いて、一豊は長浜城へ。

旭に源助の遺髪を届けた一豊は
ついて来た千代とともに、責めを負って自害しようとします。

そこへ秀吉が駆けて来ます。

源助の柵は長篠の大勝利につながったこと、
源助はいわば一番手柄であること、
そして、秀吉や一豊らが源助を守り抜いてきたものの
結果的には救うことができなかったこと、

それを全て旭に打ち明け、詫び、
兄妹で抱き合って泣いて悲しみます。

一方で、秀吉に話をうやむやにされた
一豊と千代は屋敷に戻ります。


悲しみに打ちひしがれる旭を元気づけようと
秀吉はいろいろ方策を練りますが、

新しい女子を与えれば、とりあえずお前さまは
目の前の悲しみをお忘れになることができましょう?
そんな寧々の言葉に「……!!」となる秀吉。

さっそく次の夫探しを始める秀吉。

その白羽の矢は、200石取りの副田甚兵衛に立ちますが
甚兵衛はその話を断ります。


不破家から、不破市之丞危篤の知らせが舞い込み、
一豊は馬で、千代は輿で不破家へ急ぎます。

もっともっと生きたい、と笑顔で話す市之丞は
「主君を選ぶは武将の知恵」と一豊に教えます。

しかし、千代の子を見たかった と漏らす市之丞に
千代は ややができましたと報告。
市之丞は大喜びして千代の手を握ります。

夫婦枕を並べて、朝を迎える幸せを大事にせい!

千代へ最後の教えを授けて、市之丞は翌朝
千代に看取られながら永久の旅へ。

──────────

天正3(1575)年5月21日
長篠の戦いで織田徳川連合軍が武田の騎馬隊を打ち破る。

慶長5(1600)年11月、
山内一豊が土佐20万石を有する大名になるまで

あと25年6ヶ月──。


原作:司馬 遼太郎「功名が辻」
脚本:大石 静
音楽:小六 禮次郎
題字:だん きょうこ
語り:三宅 民夫 アナウンサー
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[出演]
仲間 由紀恵 (千代)
上川 隆也 (山内一豊)

武田 鉄矢 (五藤吉兵衛)
前田 吟 (祖父江新右衛門)
松本 明子 (旭)
生瀬 勝久 (堀尾茂助)
田村 淳 (中村一氏)
──────────
香川 照之 (六平太)

長澤 まさみ (小りん)

野口 五郎 (副田甚兵衛)
菅井 きん (なか)
多岐川 裕美 (きぬ)

津川 雅彦 (不破市之丞)

西田 敏行 (徳川家康)
──────────
浅野 ゆう子 (寧々)

柄本 明 (羽柴秀吉)

舘 ひろし (織田信長)
──────────
制作統括:大加 章雅
演出:尾崎 充信

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