大河ドラマ江 ~姫たちの戦国~・(17)家康の花嫁
地上・BSデジタル放送完全移行 2011年7月24日まで あと77日
地上およびBSのアナログテレビ放送は終了し、デジタル放送へ移行します。
【アヴァン・タイトル】
──秀吉が最も畏れる男・徳川家康。
直接対決となった「小牧・長久手の戦い」では、
秀吉の大軍と互角に渡り合った。
関白まで上りつめた秀吉に、中国の毛利輝元・
越後の上杉景勝ら有力大名が次々と従う中、
家康は動こうとしない。
家臣としての服従を求める秀吉と、それを拒む家康。
激突は再びあるのか。
緊張が高まっていた──
天正13(1585)年7月、秀吉は関白宣下を受け
従一位に任ぜられて名実ともに天下人へ。
花を生けている江(13)ら三姉妹ですが、
初(16)は「サル関白の誕生かぁ」と嘆くように言います。
茶々は、羽柴秀吉(49)が関白になろうかどうしようが関係なく、
心理的に動かされることはなさそうです。
秀吉が関白になったことで、母・なか(73)は「大政所」へ、
妻・おね(39)は従三位を与えられ「北政所」と
称されることになりました。
秀吉の妹・旭は、農民から関白まで上りつめた
兄・秀吉を誇りに思っていますが、
なかやおねは、どこか冷ややかです。
石田三成(26)が何かを感じ取り、襖を開きますと
そこには聞き耳を立てる江がおります。
大河ドラマの主役がコソコソと盗み聞きとは
んー、どうにかならんのでしょうか、
このはしたないクセは(^ ^;;)
四国の長宗我部氏が秀吉に下り、勢いを増す秀吉は
10月、関白叙任の礼として
京の小御所にて前例のない宮中茶会を催します。
その後見役だった千 宗易(64)は「利休居士」と名を改めます。
秀吉は加賀の前田利家を使って越中の佐々成政を降伏させ
これから攻撃を仕掛ける九州を向いたときに
背後を脅かす有力大名は徳川家康(44)だけになりました。
秀吉は何度も家康に使者を送り
関白就任祝いの挨拶を要求していますが、
何と送ってもガンとして動かず。
自国をガッチリと固めつつある家康に、
秀吉はある種の危機を感じています。
織田信長の四男で、秀吉の養子となっていた
於次丸秀勝が18歳で病没しました。
そこで秀吉は、姉・とも(52)の子である
小吉秀勝(17)を養子に迎えます。
両者とも「秀勝」ですが(^ ^;;)
秀吉としては、身内で固めておきたいのでしょう。
茶々は「ぬけぬけと!」と鼻で笑います。
天正14(1586)年・春──。
秀吉は、家康を何としても大坂城へ引っ張り出したいわけですが、
信長によって殺された築山殿以降、正妻がいなかった家康に
妹・旭を正妻として浜松城へ送り込むことにします。
旭のもともとの旦那である副田甚兵衛は離縁させられ
5万石の大名に取り立てられるはずでしたが、
「女房を売って大名とは!」と立腹し、屋敷を飛び出したまま出奔。
同じように秀吉に離縁させられた江には
旭の辛さ悔しさも身に沁みて分かりますが、
旭は兄の役に立つのなら、と志願して行ったようです。
当然、その突然の話を徳川方は呆れ果ててしまっておりますが
家康は後々のために、その話を受けておくことにします。
ただ、だからと言って大坂行きはまた別問題なのです。
それでも家康は動きません。
「やはり旭ではダメか」という秀吉の一言に激怒したおねは
自ら人質志願しますが、母・なかが浜松へ赴くことになります。
秀吉が大事に大事に思っている母です。
家康は潔く負けを認め、大笑いします。
「不肖家康、関白殿下の御ために忠義の限りを尽くし、
ご奉公いたす所存にございまする」
秀吉の対面後しばらくの間があって、家康は深々と一礼します。
ただ、これは秀吉が仕組んだ“芝居”であります。
大坂入りした直後の家康をコッソリと訪ね、
頭を下げてほしい、とお願いしておいたのです。
芝居することで、家康は秀吉の要求を無事に果たしますが
秀吉のシナリオにはないアドリブを入れ始めます。
秀吉が着ている信長から与えられた陣羽織を
欲しいと言い出すわけです。
「えっ」
秀吉は困惑しますが、秀吉とてここは後には引けません。
信長からもらったものとはいえ、潔く家康に下げ渡します。
秀吉は、茶々を茶室に誘います。
江は付き添いとして後ろに控えています。
秀吉は、家康が大坂入りし なかが無事に大坂へ戻る
その時まで“茶断ち”をしていたそうです。
妹を離縁させて嫁に出し、母までも人質として出すという
そんな自分を茶断ちで罰していたというのですが、
その茶断ち明けの一杯目を茶々にと考えていたようです。
日ごろは荒々しく茶を点てる秀吉が、
今回ばかりは神妙に茶を点てています。
茶々がそれを飲み、そのお返しに
茶々自らが秀吉のために茶を点てます。
茶々は、江がかつて
“秀吉は大嘘つきだが、その中にまことがある”と
評したことを思い出し、それが分かったような気がしています。
江は、茶々の心が徐々に秀吉に近づきつつあるようで
自身の胸に暗い影を落としています。
──────────
天正14(1586)年10月27日、
徳川家康が大坂城で秀吉に謁見し、
諸大名の前で臣従することを表明。
慶長20(1615)年5月8日、
大阪夏の陣で敗れ、豊臣家が滅亡するまで
あと28年6ヶ月──。
(『春日局』では「(7)愛の鞭」付近)
原作・脚本:田渕 久美子
脚本協力:田渕 高志
音楽:吉俣 良
題字:菊池 錦子
──────────
[出演]
上野 樹里 (江)
宮沢 りえ (茶々)
水川 あさみ (初)
鈴木 保奈美 (市・語り)
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AKIRA (羽柴秀勝)
萩原 聖人 (石田三成)
苅谷 俊介 (本多忠勝)
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石坂 浩二 (千 利休)
奈良岡 朋子 (大政所)
岸谷 五朗 (羽柴秀吉)
草刈 正雄 (本多正信)
大竹 しのぶ (北政所)
北大路 欣也 (徳川家康)
──────────
制作統括:屋敷 陽太郎・櫻井 賢
ブロデューサー:大杉 太郎
演出:吉田 努
◆◇◆◇ 番組情報 ◇◆◇◆
NHK大河ドラマ『江 〜姫たちの戦国〜』
第18回「恋しくて」
アナログ総合・デジタル総合:午後8時〜
BSプレミアム:午後6時〜
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コメント
こんにちは。
秀吉。ついに「サルが関白に」ですね。
一見ぐちゃぐちゃーって(荒々しく)茶を点てていても、こぼれた形跡はない…。そして茶断ちと茶々断ち。
ぐいっと茶を飲む秀吉、ちょっとかわいいと思ってしまいました。家康絡みの「えっ?」って所もかわいいと…(笑)
だからこそ、「低い声でゆっくり喋る秀吉」も印象に残るのかなぁ。
──────────
TGWさーん。こんにちは!
今日もコメントありがとうございまーす。
>茶を点てていても、こぼれた形跡はない
茶道は主要3流派ともよくは分からないのですが、
利休がうなるほどなので、よっぽどなんでしょう(笑)。
>家康絡みの「えっ?」って所もかわいいと
( ^艸^)ぷぷ
確かに。。。
>「低い声でゆっくり喋る秀吉」も印象に残る
今までの秀吉像に比べると、
江ら三姉妹を引き立たせるために
露骨に悪く書きすぎている感があって、
あまり好きにはなれないタイプなのですが(^ ^;;)
これまた、日ごろからおちゃらけていると
たまに見せる本心が余計に引き立ちますよね。
投稿: ★TGW | 2011年5月 9日 (月) 13:37