3年B組金八先生・ファイナル〜“最後の贈る言葉”(6/8)
地上・BSデジタル放送完全移行 2011年7月24日まで あと71日
地上およびBSのアナログテレビ放送は終了し、デジタル放送へ移行します。
当番表に従って、坂本金八が料理を作っています。
作りながらも、それとなく景浦裕也を気遣う金八と、
気遣っている金八の様子にそれとなく気づく景浦。
2人の闘いは、端から見ていてなかなか面白いです。
食事中でも、英語の矢沢先生が作ってくれたか
『基本英熟語50』というものを模造紙にしてくれていまして、
金八はそれを貼って、食事中でも英語の特訓です。
──────────
「ビーゴーイングトゥー(be going to)」、な。
何々するつもりだ、な。
今朝、「ディスモーニング(this morning)」、ね。
たくさんの、「ア ロット オブ(a lot of)、ア ロット オブ」
でも、口にご飯を詰め込んだまま発音しても
逆効果だと思うのですけど、金八センセー(^ ^;;)
荒川の土手で寝っ転がり、空を見上げる景浦に
そっと近づく影があります。
その影とは……星野 清(シリーズ1)であります。
景浦は、だいぶ年の離れた先輩が突然現れたことを
金八に言われてだと思い込んでいますが、
「あのじじい、ただのじじいじゃないんだ」
星野は、景浦にとって意外な一言を告げます。
星野が思い出すのは、
不良に憧れて長ランを着てきたのですが
金八はその上を行く、下駄にサングラスという出で立ちで
星野らを先導して商店街を闊歩したときのことであります。
言葉もなく、ただ黙って桜中学に戻ろうとする景浦の背中に
星野は少し厳しい言葉をかけます。
「金八ッつぁんを泣かせるようなことしたら、
俺たちがただじゃおかないから」
“俺たち?”という言葉が引っかかる景浦に
星野は大きく頷きます。
夜。
商店街を走って逃げる景浦の姿があります。
その後ろから、自転車の警官が2人追ってきています。
その通りを通りかかった深川明彦(シリーズ5)は
そんな景浦の姿を見て、
おもむろに携帯電話を取り出し誰かに電話しています。
逃げる景浦の目の前に乗用車が急停車し、
「いいから乗れ」という
半ば強引な言葉に引き寄せられるかのように
景浦は車の助手席に乗ります。
その車を運転するのは……兼末健次郎(シリーズ5)であります。
母親を過って刺し、
全治1ヶ月の重傷を負わせて逮捕された中学生が
今は小学校の先生です。
一度や二度しくじっても、人生はやり直せる。
兼末は景浦に、笑顔でエールを送ります。
ただ、そんな彼も少し厳しい言葉をかけます。
「先生を困らせたら、みんな黙っちゃいないぞ」
“みんな?”という言葉が引っかかる景浦に
兼末は大きく頷きます。
3年B組の教室へ、景浦の補習に小走りで向かう金八ですが、
教室からは、どこかで聞いたような声で
理科の授業が行われているようです。
扉をガラッと開けると、そこには遠藤先生の姿が。
「水くさいじゃないですか、“お義父さん”」なんて言っていますが、
遠藤先生が好きだった坂本乙女は、残念ながらもう他人の妻です(笑)。
金八のピンチの時には、いつもそばにいたという自負があったのに
今回のことについては遠藤先生には何の相談もなかったわけです。
そりゃそうですよね、荒谷二中に転勤しているんですから(^ ^;;)
遠藤先生は、景浦の頭を教科書でポーンと叩き、
景浦に「あーん?(-"-)」と睨みつけられています。
知らない怖さというものですかね。。
金八は、景浦をしばらく遠藤先生に任せることにして
しずしずと職員室に戻って行きますが、
またしても発作が起きたらしく、胸を押さえて座り込みます。
近所のファミリーレストランで、景浦と不良の悪友たちが話しています。
そこへ登場したのは、成迫政則(シリーズ6)です。
景浦に数学を教えるために、金八を助けるために
わざわざやってきたようです。
政則は、不良の2人を「君たちごめんね」と追い出します。
不良2人が気づくと、周囲には
よく分からない若い大人たちが数人で取り囲んでいて、
ここはおとなしく引き下がった方がよさそうです。
景浦も不良2人と出て行こうとしますが、
政則は「君は勉強だ」と押し止めます。
政則の中学生時代、
人を刺した父を持ったこともあって、
そういう血が流れていると思うと……。
我を失った時にカーッとなって人を刺しかねないことが
怖いと金八に吐露したことがありました。
金八は「バカなことを言うんじゃない!」と叱りますが、
それでも政則は、涙ながらに金八に訴えます。
「ボクだって我慢できないことがあります!」
政則に金八は絶句です。
そんな政則は、父のために出版社相手に裁判を起こし
それが縁かどうか、彼は今は弁護士です。
取り囲んでいた長谷川 賢、赤嶺繭子、笹岡あかね、山越崇行、
今井 儀、長澤一寿らに強引にソファーに座らせられた景浦は、
何となく感づいて 恐る恐る聞いてみます。
「あんたらも3B?」
やっぱりそうでした(^ ^;;)
でも、「金八先生を困らせるんじゃねぇぞ〜」だの
「あんないい先生、どこ探してもいねえぞ〜」だの
「だから絶対都立受かんだぞ〜」だの
「落ちたらただじゃ済まないわよ〜、聞いてんの?」だの
言いたい放題ですが、景浦の一言が彼らの態度を変えます。
「うるせぇんだよてめえら! 勉強してんじゃねぇかよ!!」
……すいません(汗)。
景浦が金八宅へ戻ってきました。
中から聞こえてきた「おかえり〜」という声。
迫田八重子(シリーズ2)です。
景浦も、もうだいたい分かってきました。
要領よく、遠回しではなくストレートに聞きます。
「あんたも3B?」
(^ ^;;)
でも、今日は金八が食事当番のはずです。
八重子は金八もいろいろあるんだと諭しますが、
「何が金八先生だよ! 何が3Bだよ!」
ここに来て、景浦の怒りが爆発します。
そこへ飛んだ、八重子の平手打ち。
金八には口止めされていましたが、ここは言うしかありません。
金八は今、先ほどの狭心症の発作で病院に行っているわけです。
景浦が逮捕されていた間に狭心症で入院していたことも、
景浦にとっては初めて聞く話です。
「いつまでも甘ったれたこと言ってんじゃないわよ!」
景浦は部屋に閉じこもります。
景浦の脳裏を、出会ってきた3Bの先輩たちの言葉が駆け巡ります。
翌朝。
金八はいつも通りの平然とした顔で景浦と朝食を摂っています。
急な会議が……なんてウソをついていますが、
みんな八重子に聞きましたので、事情はよく分かっています。
「どうだった? あのおばさんの料理、うまかったか」
なんて金八は言いますが、おばさんなんて言うなーっ(怒)。
……という声がどこかから聞こえてきそうです。
食器を片づけながら、景浦は
「大丈夫なの? 身体」と金八をいたわります。
そんな景浦の背中を目で追いながら、金八はにっこりと微笑みます。
こうなってしまえば、こっちのものです。
長い長いトンネルの先に、光が見いだせたような気がします。
桜中学への出勤の道すがら、
麻田玲子と稲葉舞子(ともにシリーズ7)が金八に声をかけます。
3B情報網はいつまでも発達しているらしく、
同級生の丸山しゅうから野菜が届けられたことも
金八が入院していたことも2人は知っています。
しゅうに会いに行く約束をして、2人と別れます。
その2人と入れ替わるようにやって来る茜。
金八に腕組みをしようとした瞬間、静電気が!
……というのはウソでして(笑)。
でも、香坂先生の「恐怖の電流」とは大違いであります。
「おい、何があったんだ? 言いなさい」
さすがは金八、言葉を聞き逃さないのはさすがであります。
舞い上がった茜の、口が滑った瞬間でした。
<つづく>
(次回は5月24日にお届けの予定です)
──────────
【金八先生のふるさと】
この風景、どこか見覚えありませんか?
この『3年B組金八先生』シリーズでも、
何度も登場した撮影ポイントであります。
『京成電鉄ガード下』です。
ファイナルでも、坂本乙女の結婚祝いに
金八宅を訪問した田沢悦子先生と、見送りにきた金八は
この写真奥から手前に向かって歩いてきましたし、
保護者会を終えて一緒に帰った金八と
宮沢雪乃・保夫妻が別れたのはこの場所でありまして、
夫妻は右手へ、金八は直進で帰宅したのでした。
上を走っているのは京成電鉄本線で、
右手へ進んだところには、京成関屋駅があります。
ちなみに、京成関屋駅の道路を挟んですぐ目の前には
東武鉄道伊勢崎線牛田駅があり、
そのガード下が、前回ご紹介の「1.7mガード」であります。
つまり、この京成電鉄ガード下と1.7mガードとは
向かい合わせ(と言うんですかね?)ということになります。
京成本線を使えば
上野・日暮里方面や青砥・津田沼・成田空港方面へ、
東武伊勢崎線を使えば
浅草方面や北千住・春日部方面へと
あちこちに行くことができる要衝の地です。
写真奥に写るのが、京成関屋駅です。
この道は夜になると少し薄暗くなりまして、
金八が落ち込んでいる時、何か考え事をしている時に
金八が背中を見せつつ、ひとりとぼとぼと
歩いているような印象がKassyの中にはありまして、
もしかしたら、それを暗示する
撮影ポイントといえるのかもしれません。
ただ、私生活においてこういう風景があったにせよ
そこに屋台という、赤提灯がほんわかと灯る暖かい場所があれば
金八先生でなくとも立ち寄ってしまうかもしれませんね。
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コメント
本当に、こんな先生いるのかな?
でも、先生は、一生懸命ですよ、
殆どの先生がね。
部活顧問の先生には、休みがあるのだろうか?
良い先生か?悪い先生か?
色々な先生が、いますが、頑張ってますよ。
──────────
うっちゃんさーん。
>本当に、こんな先生いるのかな?
金八先生はあくまでもドラマと言うか理想論なので、
ここまで、という先生は
もしかしたらおられないかもしれません。
一応はモデルの先生もいらっしゃるそうですよ。
でも、一視聴者とすれば、
いることを期待したいというか
いてほしいと願うばかりです。
>部活顧問の先生には、休みがあるのだろうか?
日曜日に試合とか遠征とかいろいろある部活だと
お休みはほぼ皆無でしょうね。
本当におつかれさまですm(_ _)m
投稿: ★うっちゃん | 2011年5月25日 (水) 22:00
日本の課外スポーツ活動というのは実に因果なもので、西洋では地域の団体がスポーツクラブを運営しているので貴重な休日を学校の先生がさく必要はない、しかるに日本では学校の部活としてやるので貴重な休日を割く羽目になる。
そんな理不尽というか不条理というかおかしな状況を変えない限りは日本のスポーツ界はこれ以上の向上は無理と断言できます。
だから野球ひとつとっても学校の部活である中学軟式なんか廃止してリトルシニアだけで十分と考えている立場です。
──────────
atushikun2さーん、初めまして!
Kassyです。よろしくお願いいたします!
>学校の部活としてやるので貴重な休日を割く羽目に
確かに学校の先生は、
課外活動に時間を割かれすぎという感じはありますね。
>日本のスポーツ界はこれ以上の向上は無理
本当に野球をやりたい子どもたちは
中学校の部活動(野球部など)には所属せずに
外部団体の野球クラブに入部して
練習したり出場したりしていますね。
かく申すKassyも、水泳のいち選手ではありましたが
外部団体に所属して練習していました。
(ただ、学校の水泳部にも所属しておりましたけど(笑))
結果的には、これらに塾を加えて
3本柱で活動していましたが、
両立が難しくなって
部活動だけに絞りましたですなぁ。
Kassyの場合はそうなりませんでしたが、
本当に向上したいのであれば外部団体に所属することで
実力をつけ、強くなっていくのかなぁと
感じた次第であります。
投稿: ★atushikun2 | 2013年6月10日 (月) 23:17