プレイバック功名が辻・(17)新しきいのち
地上・BSデジタル放送完全移行 2011年7月24日まで あと52日
地上およびBSのアナログテレビ放送は終了し、デジタル放送へ移行します。
天正4(1576)年・春。
今や身重となった千代は、侍女たちに身体を支えられながら
山内屋敷内をゆっくりゆっくり歩いています。
そんな千代が座敷を見て「うわ!」とビックリ。
山内一豊の母・法秀と、千代の伯母(養母)・きぬが
生まれてくる子どものために
産着を無数に縫ってくれているのです。
子どもを法秀は、動いていればお産は軽いと
千代に“そぞろ歩き”を勧めますが、
今日は琵琶湖まですでに2往復しておりまして
それはよいことです、と法秀に褒められます。
一方で、中村一氏の妻・としが男子を産んだという知らせを
堀尾茂助の妻で同じく身重のいとがもたらしてくれまして、
私も負けてはいられませぬ! と言い置いて
さっさと屋敷に戻ってしまうのですが、
「騒々しいですね、勝つの負けるのと」
そんないとには手厳しいです(笑)。
安土城普請から久々に戻ってきた一豊は
成長した千代の腹に驚いています。
一豊は、羽柴秀吉から一字をもらって
「秀豊丸」という名に決めています。
ただ、産まれて来たのが
女の子だった時の名前は考えていないそうで、
千代は「よね」を提案します。
平凡な名前じゃの、と一豊はあっさり流しますが
平凡に生きられるほどの幸せはない! と母に一喝されます。
どうして一豊って、母親の前では一言多いのでしょうね(笑)。
秀吉の妹・旭の旦那候補である副田甚兵衛を呼び出した秀吉は
恐い顔で「上意である!」なんて言っていますが、
その実、そうでも言わねば甚兵衛が首を縦に振らないためで
手を握って、旭を頼む! と涙を流します。
涙まで流す人たらし具合に、寧々は驚きです。
しかし、転戦に次ぐ転戦で
秀吉が長浜に戻ることがないまま
甚兵衛は旭を娶ることになります。
秀吉と一豊は、竹中半兵衛の屋敷に見舞いに訪れます。
ひどく咳き込む半兵衛は、もはや先は長くはないと
最低でも十年間はかかるであろう中国攻めの極意を授けます。
中国攻めもそうですが、越後上杉をどうするか?
長篠合戦によって武田の力が弱まった今、
身軽になった上杉は織田を牽制するために
北国に攻撃を仕掛けるでしょう。
その北国には、柴田勝家がいるのですが──。
これからの織田家は、
柴田勝家と羽柴秀吉、それから明智光秀の
三つ巴の勢力争いになる とは六平太の見立てです。
その中で、一豊がどう動くかが最大のカギとなります。
それを千代にそっと教えたとき、千代は産気づきます。
祖父江新右衛門が手持ち無沙汰でウロウロし、
法秀ときぬが見守る中、千代は女の子を産みます。
六平太から知らせを受けた一豊は
産まれたのが女の子と聞いて少し落胆気味ですが、
千代の申し出通り、よねと名付けることにします。
五藤吉兵衛や祖父江新一郎ら家臣たちに祝福を受け
顔を引きつらせたまま、その声に応じます。
天正5(1577)年4月。
久々に長浜に戻った一豊は、よねと出会います。
しかし未だ見たことのない一豊に何かを感じたのでしょうか、
一豊が抱きかかえた瞬間に大声で泣きわめくハプニング(笑)。
そして、明智光秀の妻・槙の方が
以前お世話になった千代を坂本城に招待したいと言っていて
その申し出を受けて夫婦そろって坂本城へ赴きます。
まだ山内家が貧乏の盛りだったころ、
祖父江徳次郎・小三郎兄弟にいじめられていた
玉を救ったのが縁ですが、
その玉もなんともキレイな美しい姫さまにおなりです。
上杉発つの知らせが。
勝家からの援軍を請う書状は、信長を突き動かします。
秀吉は、わざと援軍を送らずに上杉軍を近江まで引き寄せて、
近江で一気に叩き潰す策を提案しますが、
信長はその策に耳を貸しません。
信長は秀吉を援軍として向かわせることにします。
しかし、せっかく大挙して向かった陣から
出迎えがなかったと言いがかりをつけ、
「近江へ帰れ!」と叫んだ
勝家の言葉を待っていたかのように、
たちまち近江へ引っ込んでしまう秀吉に、
信長は激昂してしまいます。
──────────
原作:司馬 遼太郎「功名が辻」
脚本:大石 静
音楽:小六 禮次郎
題字:だん きょうこ
語り:三宅 民夫 アナウンサー
──────────
[出演]
仲間 由紀恵 (千代)
上川 隆也 (山内一豊)
武田 鉄矢 (五藤吉兵衛)
前田 吟 (祖父江新右衛門)
和久井 映見 (濃)
松本 明子 (旭)
筒井 道隆 (竹中半兵衛)
石倉 三郎 (前野将右衛門)
三原 じゅん子 (いと)
──────────
長谷川 京子 (玉)
香川 照之 (六平太)
野口 五郎 (副田甚兵衛)
烏丸 せつこ (槙)
勝野 洋 (柴田勝家)
名高 達男 (丹羽長秀)
苅谷 俊介 (林 通勝)
俵木 藤汰 (佐久間信盛)
坂東 三津五郎 (明智光秀)
多岐川 裕美 (きぬ)
──────────
浅野 ゆう子 (寧々)
柄本 明 (羽柴秀吉)
佐久間 良子 (法秀尼)
舘 ひろし (織田信長)
──────────
制作統括:大加 章雅
演出:加藤 拓
| 固定リンク
「NHK大河2006・功名が辻」カテゴリの記事
- プレイバック功名が辻・(49)永遠の夫婦 [終](2011.12.27)
- プレイバック功名が辻・(48)功名の果て(2011.12.23)
- プレイバック功名が辻・(47)種崎浜の悲劇(2011.12.15)
- プレイバック功名が辻・(46)土佐二十万石(2011.12.09)
- プレイバック功名が辻・(45)三成死すとも(2011.12.03)
コメント