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2011年6月26日 (日)

大河ドラマ江 ~姫たちの戦国~・(24)利休切腹

地上・BSデジタル放送完全移行 2011年7月24日まで あと28日
地上およびBSのアナログテレビ放送は終了し、デジタル放送へ移行します。


【アヴァン・タイトル】

──信長も認めた天才茶人・千 利休。

秀吉は、利休を自らの茶頭とし、茶の湯を政治に利用した。
利休は、多くの大名たちの尊敬を集め
やがて、大きな影響力を持つようになる。

しかし……。

利休を愛しつつも畏れる秀吉と、茶の道を追究する利休。
二人の間に、深い亀裂が生まれていた──


天正18(1590)年7月、豊臣秀吉(54)は
小田原の北条攻めに参加した武将たちの論功行賞を行います。

豊臣秀次(23)には100万石、
そして徳川家康(49)には関東八州240万石を与えますが、
その代わりに旧領三河・駿河の五国200万石は
召し上げとしました。

秀吉に冷遇されたと不満を感じつつも、
荒れ地である江戸の地に本拠地を移し
新たに町づくりに精を出していくつもりのようです。


最近、秀吉と千 利休(69)の関係がおかしいです。

それを豊臣秀勝(22)に聞いてみようと
屋敷内でくまなく探しまわっているのですが、
その相手として探しまわってくれた江に
秀勝は、ちょっぴり嬉しく感じています。

「三成の妬みではないか」とは秀勝が聞いた秀次の分析です。

確かに石田三成(31)は秀吉の好むものを嫌う傾向にあり、
その讒言にあうのか、利休は陥れられようとしている立場で
秀吉と利休の壁は大きく高くなっていく一方です。

イヤな予感がする、と江(18)はふたりを心配しますが
秀勝は、自分のことを心配してくれたのではないのか、と
先ほど喜んだばかりなのに今度は少しガッカリです。

でも実は、江も会えて嬉しいわけですが
自分の気持ちを伝えるのが下手だったりします。

秀勝は、論功行賞で与えられた甲斐に向かうところで
江と再び会えることを約して、別れ別れになりますが、
そんな様子を少し離れた場所から見ていた男がひとり。
徳川秀忠(12)です。

ふたりがそういう仲になっていたとはねぇ、と
秀忠は腕を組んでフムフムと考えこみます。
秀勝との会話を聞かれてしまった! と江は大慌てですが、

「秀吉様と利休様のことですが」
年下の秀忠にからかわれて、江は膨れっ面です。

これから江戸に向かう秀忠からは
もう会うこともないでしょう、と言われますが、
今の江は、それを本当に望むばかりです。


翌 天正19(1591)年。

大和郡山城では、秀吉の弟・豊臣秀長(52)が
病の床についていました。

慌てて見舞いに駆けつける秀吉ですが、
甘い言葉しか言わない者よりも
耳に痛いことを言うてくれる者を信じよとの
遺言を残して、秀長は力尽きます。

秀長の死去は、母・なかを嘆き悲しませ
豊臣家の今後に大きな影を落とすことになります。


利休は、京の大徳寺山門を改築しますが、
その山門の二階に利休の木造を設置します。

大徳寺を参詣する人は、たとえ秀吉と言えども
利休の股ぐらをくぐらなければならないわけで、
それを三成は秀吉に讒言しているのですが、
秀吉としてはそこまでの問題とは考えていません。

三成に促された形の秀吉は、利休の茶室へ。

改めて考えてみますと、
利休というブランドを手放すのはとても惜しいことです。
秀吉は「わしのそばにおってくれ」と手をつきますが、
利休の答えは、秀吉の想像を越えた“断絶”でした。

──私にとって大事なんは、好きか好きと違うんか。
  私は、私の好きなお人のためだけに
  茶を点てたい いうことですな──。

つまり、今の秀吉のために
茶を点てるのがイヤになったというわけで、

かつて利休が言っていた
「殿下に殺していただきますかな」という言葉通り
秀吉は利休に切腹を命じます。

──────────

天正18(1590)年12月3日、
豊臣秀吉が 派遣された朝鮮通信使と対面。


慶長20(1615)年5月8日、
大阪夏の陣で敗れ、豊臣家が滅亡するまで

あと24年6ヶ月──。

(『春日局』では「(7)愛の鞭」〜「(8)嫁ぐ」のドラマ空白部分)


原作・脚本:田渕 久美子
脚本協力:田渕 高志
音楽:吉俣 良
題字:菊池 錦子
──────────
[出演]
上野 樹里 (江)
宮沢 りえ (淀)

向井 理 (徳川秀忠)
鈴木 保奈美 (市・語り)
──────────
AKIRA (豊臣秀勝)
萩原 聖人 (石田三成)
北村 有起哉 (豊臣秀次)
袴田 吉彦 (豊臣秀長)
柴 俊夫 (黒田官兵衛)
──────────
石坂 浩二 (千 利休)
奈良岡 朋子 (大政所)
岸谷 五朗 (豊臣秀吉)
草刈 正雄 (本多正信)
大竹 しのぶ (北政所)
北大路 欣也 (徳川家康)
──────────
制作統括:屋敷 陽太郎・櫻井 賢
ブロデューサー:大杉 太郎
演出:田中 正


◆◇◆◇ 番組情報 ◇◆◇◆

NHK大河ドラマ『江 〜姫たちの戦国〜』
第25回「愛の嵐」

アナログ総合・デジタル総合:午後8時〜
BSプレミアム:午後6時〜

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