2019年7月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      

バックナンバー

お乗り換え〜♪

Kassy号〜♪の車窓から 2011

無料ブログはココログ

« プレイバック功名が辻・(29)家康恐るべし | トップページ | 方向幕考(87) »

2011年9月 4日 (日)

(34)姫の十字架

【アヴァン・タイトル】

──石田三成を失脚させた家康は、政権の中枢に座る。
大老たちはそれぞれ領国へ戻り、家康と距離を置いた。

豊臣恩顧の大名たちへの多数派工作を続ける家康。
一方、三成もひそかに再起のチャンスを狙っていた。

「決戦・関ヶ原」その時が迫っていた──


慶長5(1600)年 正月・江戸城。

庭で侍女たちと戯れる千姫(5)、そして腕に抱かれた珠姫(2)、
かわいらしい姫君に恵まれて
江(28)はその幸せをかみしめています。

ただ、江にとって気がかりは
欠伸をしながら呑気に焼き餅を食っている徳川秀忠(22)と
世継ぎ世継ぎとウルサい大姥局(76)で、
こればかりは、もはやため息しか漏れません。


大坂城西の丸に入った徳川家康(59)は、
本丸に続いて西の丸にも天守閣を増築しております。

諸大名たちからの年賀の挨拶は
なぜか豊臣秀頼(8)とは別に行われているようで、
そのことが、隠居したはずの石田三成(40)の
再起心に拍車をかけます。


江戸城に細川光千代(15)が挨拶に参上しました。
細川忠興(38)・ガラシャ(38)夫妻の子であります。

ガラシャは江宛に書状をしたためており
そのためにわざわざ江戸へやって来たようなものですが、
実は目的は別にあり、細川家の徳川への忠節の証……
つまり人質として江戸へよこされたわけです。

家康と忠興の会話を聞いてしまったガラシャは
開戦に対して不吉な予感を感じているようです。


それを知って、三成と徳川の間に
ひいては豊臣と徳川の間に戦が始まるのではないかと
江は気が気ではありませんが、

秀忠をはじめとする周囲のものは
適当にごまかして事情を隠したがるし、
ここは大坂の家康へ出向いて
直に確認するしかありません。

秀忠はため息をついて、父・徳川家康(58)が
上杉相手に戦支度をしていることを教えてあげます。

ともかく、家康にいろいろ聞きたくて江はウズウズしますが、
秀忠はのらりくらりとその要求をかわして、
縁側でよこになり、じっくりとその時を待ちます。

秀忠は一体何を考えているのか……。
もしかしたら秀忠は、
家康以上に相当な策士なのかもしれません(笑)。


領内にいくつもの城や砦を築いている上杉景勝は
五大老の一人でありながらも一向に大坂へ出てくる気配なく、
それゆえに征伐するということを家康に報告されますが、

諸大名に挙兵の準備を指示しているとは
ずいぶんと根回しがいい、と淀(32)は疑心暗鬼に。
豊臣のためといいながら、実は
家康自身のために戦を起こすのではないだろうか?

家康の目を見据える淀ですが、家康は笑っています。


江戸に向かった家康は、途中 大津の京極家へ立ち寄り
当主・京極高次(38)と初(31)夫妻に会ってきました。

のちのちこの大津付近で変事が起こる可能性があり、
「その時はよしなに頼みまするぞ」
何事かと追及する初に
言わぬが花、とけむに巻いて大津を後にします。

高次は、家康が天下取りを狙っていることに気づきます。
上杉討伐だけであれば、大津には何の関わりもありません。
しかし三成の居城・佐和山城が近くにある大津が
戦場となる可能性を示唆すれば、もしやと思うわけです。

構図としては「上杉 vs 徳川」ながら、
その実態は「豊臣 vs 徳川」かもしれません。

初としては、姉の淀がいる大坂へ味方すべきか
江のいる江戸へ味方すべきか大混乱ですが、
高次は、家康には背けないとつぶやきます。


一方、家康が江戸へ向かったことを知った三成は、
自身の留守中に三成が大坂へ戻ってくると読んだ上で
大坂を離れたことは百も承知ながら、
大坂城へ入ることにします。

これは三成自身が待ち望んだことでもあるからです。


そしてついに、家康が江戸へ戻ってきました。
7月のことです。

家康は秀忠に、徳川家先鋒38,000の総大将を命じます。
大姥局は涙を浮かべて喜びますが、
引きつった表情の秀忠は固辞。

戦には不慣れな自分が総大将など、と自嘲していますが、
家康は特には何も言いません。

家康としても悩みはたくさんあるのです。
最も厳しく険しい戦……それはつまり、
戦において子どもを死なせず、独り立ちさせること。

さて、秀忠がどう動くか──。


自室に戻って縁側にへなへなと座り込んだ秀忠は、
総大将としての、そして徳川家康の後継者としての
苦しい胸の内を初めて江に吐露します。

江は秀忠に提案します。
総大将をやめ、戦にも出ず、徳川家康の後継者もやめ、
農村で田畑を耕しながらふたりで生きていこう、と……。

百姓と聞いて秀忠が想像する姿は
秀忠はちょっとあか抜けない感じがありますが
江はなかなか似合っておりましたぞ(笑)。

その姿が笑えたのか、秀忠も少し冷静になります。

己の運命を呪うしかありませんが、
ここは諦めてその運命を受け入れることにします。

そんな秀忠に、江は
母・市の形見である「天下布武」の印判を渡します。

何をかくそう、秀忠が尊敬している武将は
誰あろう織田信長でありまして、
その姪である江を嫁に迎えるにあたっては、
その運命を感じつつも、ついつい冷たく接してしまったというのが
どうやら本当のところらしいですが、

今となっては、もはやどうでもいいことです。

「お持ちくださりませ」と印判を手渡す時の江の表情、
“キュン”ときましたぞ。
ドラマが始まって以来、初めて(←遅すぎ・笑!)。


大阪城に入った三成は、
家康に従って上杉のいる会津へ向かった大名たちの
妻子たちを人質に取ることであります。

そしてその手は、ガラシャにまで及んでいました。

ガラシャは三成の手にはかかるまいと
マリアら侍女たちを場外へ逃がし、
近臣に胸を突かせて亡くなります。

細川ガラシャ、38歳。
波乱に満ちた生涯でした。


大坂では淀が、大津では初が、そして江戸では江が
それぞれに案じながら、天下分け目の戦いに向かって
ただ脅えていることしかできない三姉妹であります。

──────────

慶長5(1600)年7月17日、
人質の身を拒んだ細川ガラシャが亡くなる。

慶長20(1615)年5月8日、
大阪夏の陣で敗れ、豊臣家が滅亡するまで

あと14年10ヶ月──。

(『春日局』では「(10)秀吉逝く」付近)


原作・脚本:田渕 久美子
脚本協力:田渕 高志
音楽:吉俣 良
題字:菊池 錦子
──────────
[出演]
上野 樹里 (江)
宮沢 りえ (淀)
水川 あさみ (初)

向井 理 (徳川秀忠)
鈴木 保奈美 (市・語り)
豊川 悦司 (織田信長(回想))
──────────
萩原 聖人 (石田三成)
ミムラ (細川ガラシャ)
鈴木 砂羽 (京極龍子)
斎藤 工 (京極高次)
苅谷 俊介 (本多忠勝)
──────────
加賀 まりこ (大姥局)
草刈 正雄 (本多正信)
北大路 欣也 (徳川家康)
──────────
制作統括:屋敷 陽太郎・櫻井 賢
演出:野田 雄介


◆◇◆◇ 番組情報 ◇◆◇◆

NHK大河ドラマ『江 〜姫たちの戦国〜』
第35回「幻の関ヶ原」

デジタル総合:午後8時〜
BSプレミアム:午後6時〜

« プレイバック功名が辻・(29)家康恐るべし | トップページ | 方向幕考(87) »

NHK大河2011・江」カテゴリの記事

コメント

こんばんは。
放送から一週間以上経っても覚えているので、思い切ってこの記事にコメントを。早い話、コメントするチャンスを伺ってただけですがw
キリシタンは自害することが出来ないからと、殺すように頼んで、十字架が落下して…。印象的なシーンでした。

たぶん大河ドラマのこの放送を見てなかったら、「えっ?Kassyさんの奥さんの姫さんがどうなったの!?」と思っていたかもしれませんなぁ(笑)

──────────

TGWさーん。こんにちは!
今日もコメントありがとうございまーす。

TGWさんなら、読んでいただければ
多分お気づきかもですが、
文意に反しない程度で
ほんの一部分いじくっております。

あしからずご了承くださいませm(_ _)m


>印象的なシーンでした
ドラマによって、いろいろな描かれ方がありますね。
十字架が床にポトーンと落ちて跳ね返る。
あのスローモーションシーンは、とても印象的です。

特に演者のミムラさんは、Kassyにとって
けっこうお気に入りの俳優さんなので、
画面を凝視してしまったワタクシでありました(笑)。

ちなみに「プレイバックシリーズ」で、5年前の大河
『功名が辻』の視聴録? を書いておりますが、
あのドラマでは長谷川京子さんのガラシャでした。

ガラシャの最期に関するストーリーは
両者とも似たようなものなので、
描かれ方、映し方などを対比して見てみるのも
けっこう面白いかもしれませんよ(^ ^)


>Kassyさんの奥さんの姫さん
(^ ^;;)┓

残念ながら、まだ奥さんではありません。
気が早いですぞ(笑)。

今日時点では、私は未だに独り身ですわ( ^ ^)/

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« プレイバック功名が辻・(29)家康恐るべし | トップページ | 方向幕考(87) »