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Kassy号〜♪の車窓から 2011

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2011年11月16日 (水)

プレイバック功名が辻・(42)ガラシャの魂

掛川・久延寺。
徳川家康に対する山内一豊の歓待は続いております。

一豊としても、かつて金ヶ崎の退き陣で
槍傷を負った自分を助けてくれた家康に
大恩を感じています。

それでも、と苦しい胸中を吐露する一豊に
家康は「どちらに味方しても一切怨みませぬ」と
優しく声をかけます。


家康と石田三成の溝が決定的になってきました。
佐和山城で、策を練りに練った石田三成が
満を持して大坂城へ乗り込みます。

千代は、山内家にいる者たち全員で
掛川城へ避難することにします。

すっかり耳が遠くなった祖父江新右衛門は
耳に手を当て「はっ?」と聞きかえしますが、
新右衛門殿こそ足手まとい、と小声でささやいた
吉蔵のセリフは、なぜかしっかり届いています。
「ワシを愚弄するか!」


三成がいま一番欲しいのは、
細川忠興の妻・玉(ガラシャ)であります。
徳川方に近づきつつある細川家を石田方に引き込むには
もはやそれしか方法がありません。

つまり、諸大名の奥方を人質としてとりたいわけです。

三成は、13ヶ条からなる家康への弾劾状を諸大名に送りつけ
だからこそ三成方に味方せよ、というものであります。
その弾劾状に、ついに三成発つか、と騒然となります。

山内家へも同様に弾劾状が届けられるわけですが、
千代は、その弾劾状は開封せず、
そのまま一豊に回送させることにします。

近江生まれで足の速いものを新右衛門が探した結果、
田中孫作という農民が選ばれました。

演者の徳井 優さんも、実はお隣のスタジオで収録していた
連続テレビ小説『純情きらり』に
「山長」の番頭・野木山与一役に出演中で、
大加章雅チーフプロデューサーが目をつけたんだそうです。

大河ドラマ『徳川慶喜』のプロローグ部分でも
黒船を見て慌てふためきながらも
大砲で反撃しようとする役人を演じておられて、

「あぁ、こんな人は多分いるな」と思わせる演技が素晴らしく、
かつそれを短時間でやってのける俳優さんは
そうなかなかいらっしゃらないのではないかと思います。

ともかく、千代は笠に細工を施しておりまして
千代から一豊宛の文は笠のヒモに編み込んでおり、
それとは別に、三成からの書状を油紙に包んで
「編み込んだ方を先にお読みいただくように」と
孫作に託します。

「必ず!」と力強い返事をし、孫作は出発。

新右衛門は、千代を早く逃がしたいわけですが
その前にやらなければならないことがある、と
硬い表情の千代です。

やらなければならないこと、とは
細川ガラシャの説得であります。

しかし、石田方に囲まれた暁には
それなりの覚悟があるそうで、
説得工作は失敗に終わります。


そしてついに、
細川忠興邸は石田方に囲まれました。
屋敷には火がかけられます。

ガラシャはキリシタンなので自害できません。
小笠原少斎に懇願して胸を突かれ
「アーメン」の言葉を最期に絶命します。

明智光秀の娘として生まれ、
波乱の生涯を送った細川ガラシャの凄絶な死は
諸侯の妻子を人質にとり、大坂城下を掌握せんとする
三成の計画に大きな一石を投じるものとなりました。

ちりぬべき
 時知りてこそ 世の中の
  花も花なれ 人も人なれ

その辞世の句を受け取った細川幽斎は
戦支度に取りかかります。


下総・諸川の一豊の陣に孫作が到着しました。

千代がヒモに仕込んだ中に、
一豊に宛てた千代からの文が入っております。

──届けました包みの中に
石田三成殿からの書状がそのまま入っています。

もし徳川様にお付きになるなら、
封を切らずに徳川様にお渡しなさいませ。
もし石田様にお味方なされるなら、
包みの封を切り、大坂へお帰りくださいませ──。

決断の時。

三成の義をとるか、家康の利をとるか
山内家の存続を考えれば、利をとるしかありません。

徳川方に味方することにします。

──────────

慶長5(1600)年7月17日
細川ガラシャが大坂玉造の細川忠興屋敷で胸を突かれて死去。

慶長5(1600)年11月、
山内一豊が土佐20万石を有する大名になるまで

あと3ヶ月──。


原作:司馬 遼太郎「功名が辻」
脚本:大石 静
音楽:小六 禮次郎
題字:だん きょうこ
語り:三宅 民夫 アナウンサー
──────────
[出演]
仲間 由紀恵 (千代)
上川 隆也 (山内一豊)

前田 吟 (祖父江新右衛門)
小倉 久寛 (五藤吉蔵)
浜田 学 (祖父江新一郎)

長谷川 京子 (ガラシャ(玉))

玉木 宏 (山内康豊)

香川 照之 (六平太)

嶋田 久作 (小笠原少斎)
──────────
中村 橋之助 (石田三成)

近藤 正臣 (細川幽斎)

坂東 三津五郎 (明智光秀(回想))
──────────
西田 敏行 (徳川家康)
──────────
制作統括:大加 章雅
演出:加藤 拓

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