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2011年11月22日 (火)

プレイバック功名が辻・(43)決戦へ

石田三成の、諸大名の奥方たちを人質として取らんがために
山内屋敷に、増田長盛が派遣されます。
しかし千代としては何度訪問されても
山内一豊の意向に従うのみであります。

「力づくでお連れ申す」という長盛に、千代も応戦。
多くのかがり火とわらを用意して
力づくで屋敷に火をかけようとします。

三成は、諸大名の屋敷を取り囲む兵を撤退させ
奥方人質の件もなかったことにします。


下野国小山の徳川家康の陣に一豊が現れます。

一豊は、まだ封を切っていない
三成からの書状をそのまま家康に渡します。

三成方の有り様を、封を切らずに徳川方に知らせることで
徳川への忠節を表し誓ったもので、千代の機転であります。

自陣に戻った一豊を、相談したいことがある、と
堀尾吉晴の子・堀尾忠氏が訪ねてきます。

父・吉晴と大阪で別れる際、父から言われた言葉があります。
「もし家康が上杉討伐から三成攻めに転じ西に向かうときは、
浜松の城を空にし、一切の兵を引き連れて従え」と。

吉晴の考えは見上げたものだと一豊は感心しています。

大坂城では、毛利輝元を筆頭に
安国寺恵瓊や吉川広家、小早川秀秋が秀頼に挨拶します。
輝元や恵瓊は三成方と分かっておりますが、
広家は徳川方に寝返る可能性があり、
秀秋にいたっては、未だ態度を明確にしていません。


そんな中、迎えた小山評定。

秀頼を擁する三成を背きがたいと考える諸将、
大坂に人質を置いている諸将は
今すぐ小山の陣を払って国元に帰られよ、と
井伊直政が言い出しますが、

はいそうですか、と陣を払う者などいようはずもなく
皆が徳川に忠義を誓います。

家康は、福島正則を先頭に西へ進軍し、
清洲城で待機させることにします。
その間、家康は江戸に立ち返り、
東国への備えを万全にして清洲で合流することに。

西に向かうということで、一豊は忠氏に
吉晴に教えられた言葉を言うようこっそり催促しますが、
若年の至りか、言い出す勇気がないのか
もじもじとしてためらっています。

“掛川の領地も兵士も徳川方へ献上する”と
一豊が代わって言うのですが、

忠氏にとってはとんびに油揚げをさらわれる形になり、
一豊も吉晴の言葉をそのまま奪い取ってしまったので、
両者の間に少しだけしこりが残ってしまったようです。


めいめい、清洲城に集まり出します。

ただ、当初は8月あたまに家康が清洲入りする予定であったのに
8月半ばになっても家康は江戸から動こうとしていません。

福島正則はしびれを切らして暴れ出しますが、
家康の思惑としては……。

豊臣恩顧の大名たちがコロリと家康に寝返ったため
予定からわざと遅らせて、
その大名たちがまたもコロリと三成方に寝返るかどうかを
試して見てみたいわけです。

さらに、家康に「無為に時を過ごして何をしておるのか」と
挑発を受けた者たちは、戦を始めます。
家康が到着するまでは戦がないと見込んでいた
大垣城の三成方は、もろくも崩れてしまいます。

その様子を見て、家康はようやく重い腰をあげ
江戸を出発します。


尾張で合流した家康は、もはや城攻めは無用とし
三成討伐にかかります。

三成も、家康を迎え撃つべくその戦場を関ヶ原に設定。

「いざ、関ヶ原へ」
両軍の思惑が入り乱れる戦場へ、
ついに動き出します。

──────────

慶長5(1600)年7月25日
家康は会津征伐に従軍した諸大名を招集し、軍議を催す。
いわゆる「小山評定」。

慶長5(1600)年11月、
山内一豊が土佐20万石を有する大名になるまで

あと3ヶ月──。


原作:司馬 遼太郎「功名が辻」
脚本:大石 静
音楽:小六 禮次郎
題字:だん きょうこ
語り:三宅 民夫 アナウンサー
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[出演]
仲間 由紀恵 (千代)
上川 隆也 (山内一豊)

前田 吟 (祖父江新右衛門)
永作 博美 (淀)
小倉 久寛 (五藤吉蔵)
浜田 学 (祖父江新一郎)

玉木 宏 (山内康豊)

香川 照之 (六平太)

嵐 広也 (福島正則)
──────────
篠井 英介 (井伊直政)
金田 賢一 (田中吉政)
天宮 良 (本多正純)
──────────
津嘉山 正種 (毛利輝元)

中村 橋之助 (石田三成)
──────────
浅野 ゆう子 (高台院(寧々))

西田 敏行 (徳川家康)
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制作統括:大加 章雅
演出:尾崎 充信

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