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Kassy号〜♪の車窓から 2011

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2011年11月20日 (日)

(45)息子よ 〜偉大なる父 家康・最期の涙〜

【アヴァン・タイトル】

──大坂の陣を終えた秀忠は、次々と法令を発布。
名実ともに、二代将軍・秀忠の世が始まった。
しかし……。

徳川の天下を継ぐのは、長男・竹千代か次男・国松か。

世継ぎ問題が持ち上がる中、母として
息子と向き合おうとする江であったが──


大河ドラマ『江・姫たちの戦国』も、
今回含めて 残すところあと2回となりました。

大阪夏の陣 終結により、戦国時代も終わったわけで
(と、数百年経った現在では見られておりますね)
そう考えれば、残り回数は消化試合と見ることもできますが、
たとえ消化試合であっても、最終回まで綴りますです。

ちなみにサブタイトルの“偉大なる父〜”の部分は
新聞テレビ欄に載っていた言葉をそのまま転用しておりますが、
よくよく考えてみれば、主人公の義父という身内でありながら
ここまで偉大さを感じ“させなかった”ドラマというのも珍しく。

いや、北大路さんがどうとか申し上げているのではありません。
北大路さんは、ドラマの中では重鎮がごとく
ビシッと引き締める役割でなくてはならない人物であり、
演技も、やはり子役時代からこなしておられるだけあって
一視聴者として唸ってしまう素晴らしいものであります。

本来であれば、確かに偉大な父上ではありましょうが、
ああ言えばこう言う、ひねくれ者の秀忠に
手を焼くばかりの家康の姿では
さすがに偉大さは表現しにくかろうと申し上げたいわけです。

そんな家康も、ついに最期の時を迎えます。


お化粧をしていた竹千代(12)が、福(37)を伴って
徳川秀忠(37)・江(43)・常高院(46)の前に座しております。

年頃の子どもゆえか、常高院は
やんわりと化粧した理由を問いかけますが、
子どもの扱い方は、何人もの子どもを持つ江よりも
実子のいない常高院の方がお上手です(笑)。

時々のお遊びです、と福は代わりに答えますが、
それと知りながら放っておいたのが許せません。
5月に伯母(淀)らを亡くし、姉(千(19))も悲しみに堪えている最中、
やってもいいお遊びとは思えません。

しかし竹千代は途端に反論します。
「戦で伯母上たちを殺したのは、父上ではありませんか!」

大人には分からない、子どもなりの感受性というものは
時として難しく、大人でさえ悩んでしまうところであります。
居室に戻ってゆく竹千代でした。

秀忠は、自分の幼い頃に似ていると感じています。
やっぱり親子なんですなぁ。


元和2(1616)年・正月。

大坂の陣以来、秀忠と一切口をきかない千ですが、
江はその父娘の間を取り持とうと、
父に酌を、と提案します。

千が体験し、苦しんでいる過去を繰り返さないためにも
いま秀忠は、泰平の世に向かって懸命に励んでいるわけです。
しかし、千の口から出た言葉が秀忠と江の胸を貫きます。
「私は……父上を許しません」


駿府城では鷹狩りに精を出すなど
悠々自適に過ごす徳川家康(75)ですが、
胸を押さえて倒れ込んでしまいます。

ただ、2日ほどで回復したという知らせを聞いて
ひとまずは安堵する秀忠ではありましたが、
父と子が話をする絶好の機会だと
江は秀忠の背中を押して、駿府城へ送り出します。

駿府城へたどり着いてみると、
家康は呑気にゴロゴロと薬を作っています。
その姿に呆れる秀忠ですが、
しばらくは駿府で様子見することにします。

せっかくの折だから、と本多正信(79)も
秀忠に家康と語り合うよう勧めるのですが、
何も話すことはない! とはねつけます。


秀忠を送り出してみたものの、1ヶ月もの間
何の音沙汰もなければ、さすがの江も心配になります。
というわけで、駿府へ来ちゃいました(笑)。

江は家康とじっくり語り合います。

「この家に来て間違いはなかった。
そう思うていただけるよう、私も努めまする」と
固く誓った家康でしたが、
産んだ娘たちは次々に嫁に出され、姉も滅ぼされ、です。

家康を恨んだことさえある江でしたが、
その家康を前にすると、不思議と笑顔が出てきます。
しかし、竹千代のことで家康に相談してみようと
重い口を開いたとき、家康の容体が急変……。

家康は居室で寝かされ
何とか落ち着きを取り戻したようです。
秀忠が駆けつけると、江は申し合わせたように
家臣たちとともに居室から出て行き、二人きりにしてあげます。

家康の父(松平広忠)は24歳で亡くなっておりますが、
家康(当時の松平竹千代)はその臨終に立ち合っておりません。
織田家へ人質として出されていたゆえです。
それから19歳の桶狭間の戦いまで
今度は今川家へ人質に出されるわけです。

嫁(築山殿)を娶り、嫡男(徳川信康)をあげますが
織田信長の命により、両者の命を奪わざるを得ず。
家康は、戦が憎いという平和主義者であったのです。

それだけに、天下獲りへの野望も大きく膨らんだわけですが、
そんな時に起きた本能寺の変。
これで家康の情勢は一変します。

食うか食われるか。
そんな中で、秀忠や次男秀康を豊臣家へ人質に出し
徳川が生き残るように努めて行動していたわけです。

そして秀忠には、
徳川の世を何代も何代も続かせることができると見込んで
自らの世継ぎとし、将軍にもさせました。

父としては? との秀忠の問いに、
家康は涙を浮かべて万感込めて答えます。
「可愛いのよ……可愛うて可愛うて」

秀忠は、家康が死んでくれればと願った日もあると
正直に告白します(家康も「であろうな」と応戦(笑))。
しかし今は、家康を失うのが恐ろしいわけです。
二代将軍として ではなく、ひとりの子として。

お互い、言いたいことがやっとで伝えられたようです。

「互いに不器用よのう」「親子ですゆえ」
親子の氷壁が、音を立てて崩れていく瞬間です。
廊下で黙って座して聞いていた江も、
父子の和解に思わず涙をこぼしています。

家康は薬草を取るために庭に出ます。

その間も、家康に代わって
ゴロゴロと薬作りに精を出す秀忠ですが、
江とのあ・うんの呼吸を遠くで見て、
いい夫婦になったと微笑んでいます。

徳川を、日の本の国を、頼んだぞ──。

戦乱の夜に幕を引くために生き、戦い抜いた武士の
静かな最期でした。


江戸城に戻った秀忠・江夫妻は竹千代を呼び出します。

「世継ぎのことであったら、国松に──」

竹千代は、自分が弱い人間で、戦も嫌いであり
世継ぎの一件では江が特に望んでいることを知っています。
だからそう言い出したのかもしれませんが、
しかし秀忠はそれには答えず、竹千代の存念を問います。

徳川が要となり、戦のない世を作るとしたらどうであろうか?

──よきことと存じます!
とたんに明るい表情になり、そして江を見つめて続けます。
「それは誰よりも、母上が望んでおいでのことだと思います!」


竹千代が化粧をした理由ですが、

その紅は母のものでありまして、
母の香りがする、と竹千代は口に付けてしまったようです。
それだけ母に会えない寂しさが強かったのでしょう。

江は福からそれを聞き、竹千代の寝顔を見に行きます。

考えてみれば、産まれてから手元で育てることが叶わず
福の養育によってここまで育てられた竹千代は
母の手元で育った国松を羨ましく感じたことも多く、
何かにつけて疎ましく思うことも多々あり。

世継ぎには乳母をつけるという世の倣いとはいえ
竹千代には不憫なことをしたと、江は自分を責めます。
「母を……許せよ……」

竹千代にとっては、初めての柔らかい母の感触。
温かい母の体温も感じられます。
そして、母のいい匂い。

母の胸にしっかりと抱かれて、
竹千代は泣きながら、何度も母の名を叫びます。

──────────

(『春日局』では「(32)家康の遺言」付近)


原作・脚本:田渕 久美子
脚本協力:田渕 高志
音楽:吉俣 良
題字:菊池 錦子
──────────
[出演]
上野 樹里 (江)
宮沢 りえ (淀(回想))
水川 あさみ (常高院)

向井 理 (徳川秀忠)
鈴木 保奈美 (市・語り)

太  賀 (豊臣秀頼(回想)) ※ ピンクレジットなし
──────────
宮地 雅子 (民部卿局)
忽那 汐里 (千)
──────────
富田 靖子 (福)
草刈 正雄 (本多正信)
北大路 欣也 (徳川家康)
──────────
制作統括:屋敷 陽太郎・櫻井 賢
演出:伊勢田 雅也


◆◇◆◇ 番組情報 ◇◆◇◆

NHK大河ドラマ『江 〜姫たちの戦国〜』
第46回「希望」[終]

デジタル総合:午後8時〜
BSプレミアム:午後6時〜

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