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2011年12月 3日 (土)

プレイバック功名が辻・(45)三成死すとも

人間のドラマ。
それを人は歴史と呼びます。

決断の時、
決行の時、

人は何を考え、
どのようにして動いたか。

その歴史の決定的瞬間を取り上げます。


そしてみなさん、いよいよ「その時」がやってまいります。


石田三成が田中吉政に捕らえられ、
徳川家康の元に届けられました。

翌朝、家康の元に参じた東軍諸将たちは
縄にかけられた権力者三成の無様な姿を見るのですが、
福島正則は三成をあざ笑い、
細川忠興は 妻のガラシャのことで何か言いたげでしたが
何も言わずに目礼して立ち去ります。

ただ、誰と会おうと平静を装っていた三成は
小早川秀秋の姿を見た時には、
激怒をはるかに越えて怒り狂います。

山内一豊は、自らの陣羽織を三成に着せかけますが
三成は、一豊の妻・千代が淀に気に入られていることを知り
一豊・千代経由で淀へ遺言を伝えてほしいと願います。

『たとえ徳川家康を頼ろうとも
豊臣家と秀頼様をお守りなされよ』


関ヶ原を終えた後から、一豊は
戦に勝ちはしたものの
戦に対して空しさを感じずにはいられません。

「お命の持ち帰りこそ、功名の種にござります」
そんな一豊に、千代はいつものセリフを言いますが、
今回はトーンも表情も何もかも違ったものでした。

敗れていった者たちへの供養なのか、
夫婦は涙を一杯に浮かべながら、舞い、謳います。


合戦で勝利を収めた家康に恐れをなした大蔵卿局は
三成に味方したことは間違いであったと認める詫び状を
家康に送るように淀に言います。

しかし、淀はこれに反発。

家康も三成も豊臣家の家臣であり、
家臣同士の争いにすぎないわけです。

世間を騒がせて申し訳ない、と
家康から詫びられることがあったとしても、
こちら側から詫びることは何らありません。

そんな強情を張る淀に、千代が対面を願い出ます。
三成の遺言を伝えるためです。

それを聞いて、淀は大粒の涙を流します。

関ヶ原合戦から2週間が経過した9月27日、
東軍の諸将たちは大坂城の淀と秀頼に対面。
家康からの言上を受けながら、淀は
三成の遺志を受け継ぐことを決意します。

淀は諸将たちに、秀頼への忠義を誓わせます。

対面を終え、廊下を下がる家康は
扇を床に投げつけて悔しがります。

10月1日、小西行長・安国寺恵瓊とともに
京の町を引き回された石田三成は、
六条河原の刑場の露と消えました。


翌月。
関ヶ原の戦いの論功行賞が始まりました。

じきに呼び出された一豊には、
土佐一国202,600石への大出世となりました。

「千代にもろうた国じゃ」と微笑んだ一豊は
天の五藤吉兵衛に向かって一国一城となったことを報告し、
みんなで祝杯をあげます。

その中には、三成からの書状を一豊に届けるという
大業を成し遂げた田中孫作も呼ばれています(^ ^)


しかし、一豊と千代には知らされていない事実が……。

──────────

慶長5(1600)年10月1日
石田三成が六条河原で斬首される。

慶長5(1600)年11月、
山内一豊が土佐20万石を有する大名になるまで

あと1ヶ月──。


原作:司馬 遼太郎「功名が辻」
脚本:大石 静
音楽:小六 禮次郎
題字:だん きょうこ
語り:三宅 民夫 アナウンサー
──────────
[出演]
仲間 由紀恵 (千代)
上川 隆也 (山内一豊)

前田 吟 (祖父江新右衛門)
永作 博美 (淀)
小倉 久寛 (五藤吉蔵)
浜田 学 (祖父江新一郎)

玉木 宏 (山内康豊)

香川 照之 (六平太)

嵐 広也 (福島正則)
──────────
篠井 英介 (井伊直政)
川野 太郎 (榊原康政)
金田 賢一 (田中吉政)
──────────
中村 橋之助 (石田三成)
──────────
浅野 ゆう子 (高台院(寧々))

西田 敏行 (徳川家康)
──────────
制作統括:大加 章雅
演出:梛川 善郎

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