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2011年12月30日 (金)

大河ドラマ江 ~姫たちの戦国~・(47-4)総集編第四章・三姉妹の絆 〜大坂城炎上!〜

(40)親の心
江(上野樹里)は、8歳になる長男・竹千代が病弱に育ったのは福(富田靖子)のせいではと思い悩む。そんな母をけなげに励ます聡明な次男・国松が、江にはいとおしくてならなかった。一方、大坂では淀(宮沢りえ)が、秀頼(太賀)と側室の間に生まれた子・国松をことのほかかわいがり、常高院(水川あさみ)は、家族の輪に入れずにいる千(忽那汐里)をふびんに感じていた。
秀頼との対面以来、家康(北大路欣也)は大坂城を取り囲むように築城を行っていた。豊臣との戦に備えるかのような父の動きを、秀忠(向井理)は不快に感じるが、いまだ実権を握る大御所に苦言を呈することもできない。
江戸城内で、江の国松溺愛を察した家臣たちから「世継ぎは国松」といううわさがささやかれ、焦った福はなんと自ら駿府に出向き、「竹千代を世継ぎに」と家康に直訴する。ほどなく江戸に現れた家康に「世継ぎは竹千代」と告げられ、江は激怒し家康に詰め寄る。家康は、むしろ跡継ぎをめぐって家中が乱れている状況を嘆き、秀忠の将軍としての自覚を促す。しかし、跡継ぎ問題は解決せず、城内では、国松を推す江と、竹千代ひとすじの福との争いが続いていた。そんな折、大姥局(加賀まりこ)が病に倒れる。大姥局は、秀忠に父子でよく話し合うよう忠告。江には「何があろうと、母が子を諦めてはならない」という言葉を残す。

(41)姉妹激突!
慶長19年(1614)、江戸城では、江と福の徳川家の跡継ぎをめぐる争いが続いていた。一方、秀忠は、家康による打倒豊臣の動きを察し、秀頼に「共に泰平の世を築こう」と文を書く。
そのころ上方では、秀頼と淀が、方広寺の大仏殿建立をはじめとする、秀吉供養のための寺社造営を行っていた。大野治長(武田真治)は、「家康が寺社の造営修復を奨励するのは豊臣の財力をそぐためではないか」と憂慮する。そんななか、ついに家康が動き出す。豊臣が方広寺に鋳造した鐘に、徳川に対する呪詛(じゅそ)の文字が刻まれていると抗議してきたのだ。言いがかりとしか思えない家康の行いに、怒り心頭の豊臣方。片桐且元(三田村邦彦)は、「ここは弁明に努めるべき」と主張し駿府へ赴く。さらに淀は、乳母の大蔵卿局(伊佐山ひろ子)を駿府に派遣する。家康は大蔵卿局には直接会い「心配することはない」と伝え、且元には家臣を通じて「大坂城を明け渡すか、秀頼もしくは淀を人質として江戸に送るか、いずれかひとつ」と無理難題を突きつけた。淀は且元が徳川に寝返ったと疑い、身の危険を感じた且元は大坂城を出ることに。これを聞いた家康は「豊臣は話し合いを拒んだ」とし、諸大名に出陣を命じた。心配する江に、秀忠は「天下泰平のために力を尽くしてみる」と言い残し、出陣するのだった。

(42)大坂冬の陣
慶長19年(1614)11月、いよいよ大坂冬の陣が始まった。江戸城の江はただ皆の無事を祈るしかない。徳川方は優位に戦いを進め、豊臣方は籠城へと追い込まれる。家康は次なる一手として和睦を提案。その申し入れに秀頼は応じようとするが、淀は徹底抗戦を貫く構え。豊臣方では、ひとり真田幸村(浜田学)が奮闘するが、劣勢は否めない。大野治長は秀頼に総大将として出陣を願い出るが、淀はこれを制し、自ら鎧(よろい)をまとって諸将を鼓舞した。
12月に入り、家康は再三の夜討ちに続き、城内に向け穴を掘らせ、さらに天守に大筒の一斉砲火を仕掛ける。そして、混乱した淀たちのもとに、はかったように再度和議を申し入れた。秀頼と治長の説得に、淀はついに和議を受け入れる。交渉役には、常高院が選ばれた。12月18日、和議が成立。和議の約定のひとつには、城郭を囲む惣濠(そうぼり)は徳川方、二の丸と三の丸の濠は豊臣方がそれぞれ埋めることになっていた。しかし、徳川方は約束を破り、二の丸、三の丸の濠も埋めにかかった。怒る豊臣方であったが、その抗議を家康はかわす。秀忠も家康に詰め寄るが、家康の「打倒豊臣」の思いは変えられなかった。秀忠は江戸へ戻る前に、秀頼に降伏を勧めようと、大坂城に潜り込んだ。

(43)淀、散る
徳川と豊臣の戦いの火種はくすぶり続けていた。家康は京で起きた騒ぎを理由に、大坂城の牢人たちを放逐するか、秀頼が国替えを受け入れるか、どちらかを選ぶよう迫る。両家の激突をくい止めるため駿府へ向かった常高院。その必死の嘆願も、家康の心を変えることはできない。一方、秀忠は、常高院に江の手紙を託す。江戸で一緒に暮らそうと書かれた文を、淀は「もはや引き返すことはできぬ」と拒絶。江たちの願いもむなしく、ついに大坂夏の陣の火蓋が切られる。
真田幸村の奮戦により一時は豊臣方優勢となるも、淀は秀頼の出馬を許さない。決死の真田隊の突撃に総崩れになる徳川本陣、父を救うために駆けつけた秀忠が見たのは、戦国時代を生きた真田幸村という武将の壮絶な死にざまだった。豊臣方壊滅の知らせを受け、淀はすべての終わりを知る。城から落ちのびた千と常高院は、淀と秀頼の助命を願うが、家康はその沙汰をすべて秀忠に任せるという。総大将としての決断を迫られた秀忠は城に火をかけるよう指示する。そして淀と秀頼の籠もる蔵へ、鉄砲隊による一斉射撃を命じるのだった。

(44)江戸城騒乱
大坂城炎上、そして淀の死の知らせを聞いた江は寝込んでしまい、何も喉を通らない。その後、勝利の宴が開かれ、江は大騒ぎする竹千代(水原光太)を叱る。そんな江に、乳母の福は秀忠が淀を討つ命を発したのだと告げる。伏見で武家諸法度を発布し、名実ともに将軍・秀忠の時代が幕を開けようとしていた。家康は秀忠の成長を感じ、安どする。しかし、娘の千は父・秀忠を絶対に許さぬと言い、江も夫への疑念が膨らむばかりだった。
そして秀忠が江戸に戻ってくる。迎えた江の問いかけに、秀忠は涙を流し、天下太平のため血を流すのはこれで最後と誓うのだった。それでも晴れぬ千の悲しみを癒やそうとする国松(松島海斗)を、江は頼もしく思う。常高院は、竹千代とうまくいかない江たちの間を取り持つため、親子で話す場をもつよう勧める。しかし竹千代は秀忠の問いかけにうまく答えることができず、国松がますます気に入られてしまう。不安を感じた福は、駿府の家康に訴え出る。江がもっと竹千代と向き合うことを常高院は願うが、それがまた新たな騒動のきっかけとなるのであった。

(45)息子よ 〜偉大なる父 家康・最期の涙〜
竹千代の化粧事件は、徳川家中に大きな波紋を広げていた。理由を問われても答えられない息子に戸惑い、怒りを覚える江。そんなぎくしゃくした親子のもとへ、家康が倒れたとの知らせが届く。江に送り出され見舞いに行く秀忠だが、久方ぶりの再会にも父と子の会話は弾まない。江は、秀忠からの便りが来ないことに居ても立ってもいられず、駿府へ向かう。義父の薬草摘みを手伝いながら、徳川家へ嫁に来てからの思いのたけを話す江。その後、元気を取り戻し、いったんは回復したかに見えた家康だったが、再び倒れてしまう。死を覚悟した家康は、秀忠に自らの思いを語り出す。初めて聞く父の率直な言葉の数々に、息子もまた父への思いを吐き出す。不器用な父と子は、その終わりに初めてわかり合う。思いを語り尽くした家康は、満足そうに静かな最期を迎えるのだった。
江戸へ戻った秀忠は、もう一度だけ竹千代の話を聞くことを決める。竹千代の飾らない正直な物言いは、秀忠の心を動かす。それでも納得できない江に、福は竹千代の化粧の本当の理由を告げる。真実を知った江は、一心に竹千代のもとへ向かうのだった。

(46)希望 〜数奇な運命を生き 妻として母として迎えた最後の試練! 大奥誕生秘話! 秀忠の秘密〜
秀忠は、徳川の世継ぎを竹千代と定めた。千の嫁ぎ先も決まり、徳川家中は落ち着きを取り戻そうとしていた。しかしそのころから、秀忠の諸大名に対する厳しい仕置きが目立つようになる。そんな折、秀忠に隠し子がいることが発覚。二度目の浮気に怒りを禁じえない江だったが、その隠し子幸松(のちの保科正之/小林海人)が竹千代、国松(松島海斗)と無邪気に遊ぶ姿を見て、自らの考えの狭さに気づく。正室の子も側室の子も、みな徳川の子として暮らし育てたい、そんな江の思いが、のちに江戸城大奥を誕生させることとなる。
そして元和6年(1620)、竹千代と国松がそろって元服。それぞれ家光、忠長と名を改める。その後、秀忠の処断は、重臣・本多正純(中山麻聖)を流罪とし、三女・勝の嫁ぎ先の夫、松平忠直を追放するなど、ますます苛烈を極めていた。秀忠と言い争う江だったが、家光(木咲直人)から、あえて心を鬼にする父を支えてほしいと諭される。江は息子の頼もしい成長がうれしく涙を流す。
元和9年(1623)、ついに家光の将軍宣下の儀式が執り行われる。美しい月の夜、江と秀忠は久方ぶりの晩酌を楽しむ。夫婦は、人生の来し方をじっくりと語り明かすのだった。


原作・脚本:田渕 久美子
脚本協力:田渕 高志
音楽:吉俣 良
題字:菊池 錦子
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[出演]
上野 樹里 (江)
宮沢 りえ (淀)
水川 あさみ (常高院)
向井 理 (徳川秀忠)
鈴木 保奈美 (市・語り)


武田 真治 (大野治長)
浜田 学 (真田幸村)
宮地 雅子 (民部卿局)
和泉 ちぬ (ウメ)
鈴木 砂羽 (寿芳院)
平 岳大 (佐治一成)
太  賀 (豊臣秀頼)
忽那 汐里 (千)
三田村 邦彦 (片桐且元)

富田 靖子 (福)
加賀 まりこ (大姥局)
草刈 正雄 (本多正信)
大竹 しのぶ (高台院)
北大路 欣也 (徳川家康)
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制作統括:屋敷 陽太郎・櫻井 賢
演出:伊勢田 雅也・野田 雄介・桑野 智宏


本文のストーリーは、NHK公式ホームページ『江 〜姫たちの戦国〜』の
あらすじ欄よりそのまま引用しました。
なお、出演者名(敬称略)は総集編の出演ではなく、
該当期間の本編に出演し、ピンクレジットで紹介された方を
順不同で並べ替えたものです。

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