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2012年3月13日 (火)

プレイバック義経・(08)別れ

承安元(1171)年。

都大路の事件で報復した平 重盛を
「そなたにいろいろと押し付けすぎたな」と
父・平 清盛は心配していますが、

重盛は、清盛の嫡男として
今後歩むべきおのれの道を示したまでで
大して負担には思っていません。

一方この事件により、後白河法皇側では
徳子入内の見合わせか提案されますが、
そのことを誰が清盛に伝えるかを考えると
適任者はおりません。

そうこうしているうちに、
徳子入内の日が近づいてきました。

しかし当の本人である徳子は
「お受けせねばなりませぬか」と言い出す始末。
素直な子が……と時子は絶句します。


都大路の事件について、
伊豆の源 頼朝も情報を掴んでおります。
平氏の勢力に畏れた公家衆が黙り込んだという見方の一方で、
頼朝はただ一人、違った見方をしています。

「黙り込めば、火種はくすぶる」

頼朝は浜辺で、日本地図を棒で描き
じっくりと眺めています。

当事者でなく、
遠くから眺めているからこそ分かることもある。
後からやってきた北条政子とともに、
じっくりと眺めてみることにします。

しかし、頼朝と政子の急接近情報が
10日後には京の平氏の耳に入ってしまいます。

もしも源氏と北条氏が手を結んだとあっては大事です。
しかも遮那王とも手を結べば平家包囲網の完成ともなり
決して油断はできません。

清盛の弟・平 時忠は、常盤の夫の一条長成を呼び出して
もし遮那王に不審な動きが感知されれば
常盤と清盛の娘・能子姫にも災いが起こるであろうと
脅してかかります。


遮那王は、今まで世話になった人たちへの挨拶回りです。
お徳もその例に漏れず、であったわけですが、
清盛に会いたい、と遮那王はお徳に打ち明けていたこともあり、
そのセッティングに動いてくれます。

蓮華王院に一人で詣でた清盛は
奥州へ向かう遮那王と久々の再会です。

出家さえしておれば……と清盛は絞り出すように言いますが、
遮那王としては、平氏に対して
二心あって出家しなかったわけではなく、
清盛が思い描いた夢を見たかったのであります。

ただ、今となってはそれも叶わず、
それを他の場所で見つけようと決意した遮那王は
奥州平泉に向かうことにしたわけです。

わしは平家、そなたは源氏──。
その言葉を遺して、忽然と姿を消す清盛です。


常盤が嫁いだ一条屋敷に再び足を踏み入れました。
長成は気を遣って、常盤と二人きりにしてくれます。

常盤と別れて、
鞍馬寺に預けられた寂しさで泣いた日も続きました。
敵将の子を産んだ常盤の行き方に思い悩んで
怨みに思ったこともありました。

しかし、大人になってみれば
母としての捨て身の行動があったればこそ
今の自分がいるのだと思い直します。

母は、子の旅立ちに直垂を準備していたらしく
それを遮那王に着せてやります。
兄の乙若・今若のふたりには着せてやれなかった分
遮那王に着せられたことは、感慨深いことです。

「生きていよ、遮那王」

一条屋敷を出た遮那王は、
常盤の奏でる笛にふと歩を止めますが、
その思いを断ち切るように、前を向いて歩いていきます。

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原作:宮尾 登美子
   「宮尾本平家物語」「義経」より
脚本:金子 成人
音楽:岩代 太郎
脚本協力:川上 英幸
    :眞鍋 由起子
題字:陳 燮君
タイトル画:宮田 雅之
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[出演]
滝沢 秀明 (遮那王)
松平 健 (武蔵坊弁慶)
上戸 彩 (うつぼ)
中越 典子 (徳子)
賀集 利樹 (平 維盛)
小泉 孝太郎 (平 資盛)
塩見 三省 (覚日律師)
梅津 栄 (朱雀の翁)
白石 加代子 (お徳(語り))
かとう かずこ (領子) ※ ピンクレジットなし
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勝村 政信 (平 重盛)
鶴見 辰吾 (平 宗盛)
細川 茂樹 (平 重衡)
蛭子 能収 (一条長成) ※ ピンクレジットなし
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平 幹二朗 (後白河法皇)

財前 直見 (北条政子)
市川 左團次 (金売り吉次)
萬田 久子 (あかね)
阿部 寛 (平 知盛)
稲森 いずみ (常盤)
小林 稔侍 (北条時政)

松坂 慶子 (時子)
中井 貴一 (源 頼朝)

渡 哲也 (平 清盛)
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制作統括:諏訪部 章夫
演出:黛 りんたろう

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