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2012年3月19日 (月)

プレイバック義経・(09)義経誕生

承安元(1171)年・秋。

奥州への出立にあたって、水干に身を包んだ遮那王は
鞍馬寺周辺に平氏による見張りが立てられているために
鞍馬寺や覚日律師に迷惑が及ばぬように
密かに鞍馬山を下りることにします。

と、そこへ駆けつけたのは喜三太。

うつぼらに、遮那王が奥州に下るというのを知って
京での居場所をなくしていた喜三太は、
“命の恩人”遮那王のために働くと家来志願。

ともに奥州を目指します。

遮那王出奔の知らせが平氏に届けられるまで、
さほど時間はかかりませんでした。
平 盛国が遮那王に出家を迫ろうとした時には
すでに鞍馬寺から姿を消していたわけです。

遮那王はいずこへ──?

遮那王を追う平氏としては当然の疑問ですが、
恐らくは、伊豆で安穏に暮らす源 頼朝のところでしょう。


喜三太と同じように
遮那王の家来志願をしていた武蔵坊弁慶は
遮那王出奔の報に目を剥いています。

京の裏街道で草履を売って歩くうつぼを見つけた弁慶は
遮那王の行先をしつこく聞きまくりますが、
弁慶のことで悩んでいた遮那王を思って口を割りません。

どうしても家来になる! と主張する弁慶に、
うつぼはついついポロリと失態(笑)。
「無理だね。遮那王さまは奥州に──」


尾張国付近を通過中の遮那王一行は山賊の襲撃に遭いますが、
京から追ってきた弁慶の加勢もあって、
山賊たちをまたたく間に追っ払います。

弁慶は“遮那王さま第一の家来”と自負していますが、
第一の家来は喜三太です。
ま、家来の申し出をした最初は弁慶ですが、
遮那王はそれを固辞しておりました。

「それがイヤならあきらめることだ!」
第一の家来は自分だと喜三太に言われ、
悔しくもしぶしぶ従う弁慶です。

ふたたび山賊が襲撃してきました。

しかし遮那王たちも無策だったわけではなく
特攻隊長である伊勢三郎が我に返ったときには
山賊の頭である熊坂長範が弁慶に捕らえられていました。

山賊をやめると誓うならば無益な殺生はせぬ、と
遮那王は熊坂を放免し、
源氏の棟梁の遺児と知って家来志願した三郎でしたが、
弁慶は軽くあしらって追い出します。

尾張国の美浜は、父・義朝が
非業の最期を遂げた終焉の地であります。
遮那王は、ここで元服することにします。

──源 九郎義経。
遮那王のこれからの名です。


平氏の追っ手の数が多いので、陸路を進むのを諦め
海路をとることにした一行。
駿河次郎が操る船に砂金十袋で乗せてもらいます。

が、その船の中に三郎が忍び込んでいました。

「海の上にまでついて来られたら、拒めぬな」
義経は三郎を家来にすることにします。

しかしそれだけにとどまらず、
船主の次郎もなんだかんだで一行についてきて
家来になってしまいます。


まもなく、奥州です。

──────────

原作:宮尾 登美子
   「宮尾本平家物語」「義経」より
脚本:金子 成人
音楽:岩代 太郎
脚本協力:川上 英幸
    :眞鍋 由起子
題字:陳 燮君
タイトル画:宮田 雅之
語り:白石 加代子
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[出演]
滝沢 秀明 (遮那王・源 義経)
松平 健 (武蔵坊弁慶)
上戸 彩 (うつぼ)
南原 清隆 (伊勢三郎)
うじき つよし (駿河次郎)
伊藤 淳史 (喜三太)
田中 美奈子 (牧の方)
塩見 三省 (覚日律師)

勝村 政信 (平 重盛)
鶴見 辰吾 (平 宗盛)
細川 茂樹 (平 重衡)
平野 忠彦 (平 盛国)
河原 さぶ (熊坂長範)
──────────
財前 直見 (北条政子)
阿部 寛 (平 知盛)
萬田 久子 (あかね)
市川 左團次 (金売り吉次)
小林 稔侍 (北条時政)

中井 貴一 (源 頼朝)

渡 哲也 (平 清盛)
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制作統括:諏訪部 章夫
演出:黛 りんたろう

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