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Kassy号〜♪の車窓から 2011

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2012年3月 4日 (日)

(09)ふたりのはみだし者

今週の『平 清盛』も、
先週の藤原頼長に引き続き クセのある人物が登場。

未だに“不安”を抱えていて
心を通わせられない鳥羽上皇と待賢門院璋子。

“対抗”心を持って璋子に取って変わろうとする得子。

親子の関係でありながら上皇に疎まれ
“孤独”を感じ続ける崇徳天皇。

そんな鬱屈した空気を根底から覆す人物とは──。

平 清盛に嫡男が誕生しました。

わが子と対面した清盛は、しみじみと赤ん坊を眺めていましたが
「俺の子じゃ……」と自ずと涙があふれてきます。

平 忠盛も宗子も、そして清盛の郎党たちも大喜びです。
弟・平 家盛もお祝いに駆けつけてくれます。

清盛と家盛は実の兄弟ではなく“異母兄弟”となるわけですが、
それでも兄弟仲はとてもよく、
二人で冗談を言い合ったりしています。


一方、兄弟仲がよかった……とはお世辞にも言えぬのが
鳥羽上皇の子たちの兄弟であります。

待賢門院璋子の子たちのうち、第一皇子は崇徳天皇。
天皇即位からすでに15年が経過しておりますが、
それでも鳥羽上皇に疎まれ、中宮聖子には寵愛を拒否され
とてもとても不遇な時を過ごしています。

そして、京の荒廃した街中を、赤い被衣を頭からかぶった
周囲の雰囲気と比較しても明らかに異質な存在の「男」。

第四皇子こそが──この雅仁親王であります。

崇徳天皇の苦悩を知ってか知らずか
この親王は自由奔放に動き回っておりまして、
あちこちで博打をやってさまよう雅仁親王を探して
かの高階通憲が街中を走り回ります。

通憲は雅仁親王のお世話係・乳父母です。

「博打など……所詮は損をするようにできておりまする」と
やんわりと親王を諭しますが、
そなたが申すと生々しい、と親王は皮肉ります。
「私の乳父母となったは一世一代の大博打であろう」

見事に見抜いておられる、と通憲は感心してしまうのですが、
通憲の妻・朝子からは尻を叩かれます。

天皇の弟を養育する役目というのはとても栄誉なことながら、
鳥羽上皇の寵愛は得子へと移り
母の待賢門院璋子の陰が次第に大きく広くなってきているので、
出世コースという観点から見ればどうやら違うベクトルのようです。

朝子からすれば、とんだお荷物を
背負わされたとでも思っているのでしょう。


生まれたばかりの清盛の子・清太を抱いて
白河法皇の寵愛いちじるしかった祗園女御は
「なんとかわいらしい」とほおを緩めます。

京を出てふるさとに戻るという祗園女御は
清盛に双六盤を贈ります。

さいの目の出方ひとつで駒の動きが変わり
遅れをとっていた者でも、よい目を出せば勝ち上がれる。
双六はおもしろい遊びですが、
清盛の生涯にどう影響していくのでしょうか。


修行の旅に出ている源義朝・鎌田正清主従。

足の掛け方や、次に掴む枝の選び方を
義朝は正清に教わったそうで、
それさえ間違えなければ、誰よりも先に
てっぺんに登ることができるというものです。

木のてっぺんで、主従の絆の固さを確かめ合っていたとき
木の根元には、カタブツそうな武士が3人。
「怪しい者ではござりませぬ!」と主従に叫びますが、
義朝らが木の上にいることを知った上で見上げて叫ぶので
いかにも怪しげですがね(^ ^;;)

膝をついたのは相模の三浦義明という武士ですが、
隣の荘園の者たちが自分たちの領地に入り込んで
荒し回って手を焼いているので、力を借りたいと言うのです。

その者たちを対峙した時には、
三浦党は義朝の家来になるという交換条件。
義朝にとっては悪い話ではありません。


清盛に男の子が生まれたことを知って、
佐藤義清は清盛を自邸に招待します。

義清は清盛に、璋子と鳥羽上皇、
そして崇徳天皇の関係を簡単に説明しますが、
よくよく考えれば、清盛と崇徳天皇も
異母兄弟ということになりますな(^ ^;;)


保延5(1139)年5月。

得子はついに男子を出生します。
この第九皇子誕生が、ぎりぎりで保っていた
天皇家のバランスを崩していくことになるわけです。

清盛は平氏名代として御所へ祝いの品を届けますが、
鳥羽上皇は何やら浮かない顔です。

鳥羽上皇が一番に寵愛するのが得子というのは
義清に教えてもらったばかりですが、
その得子が男子を出生したというのに浮かぬ顔とは
清盛でもなかなか合点がいきません。

平氏と懇意にしている藤原家成は
近いうちに第九皇子お披露目の宴に参加なさいと
清盛を誘います。


その宴の席。
璋子も、藤原忠実と忠通・頼長兄弟も見えます。

第九皇子は躰仁(なりひと)と名付けられ
得子(なりこ)の胸に抱かれたままです。
まぁ、「なりこ」の子だから「なりひと」
というわけではないと思いますけど(^ ^;;)

瀬をはやみ
 岩にせかるる 滝川の
  割れても末に 逢はむとぞ思ふ

一首詠んでくれ、と言われた義清は
崇徳天皇の御歌を披露。
祝いたくてもここに参加できない天皇を
思えばこそのこの場での披露というわけです。

まさかの義清の説法(?)に場が凍り付いたとき、
さらにまさかまさかの御仁が登場。
雅仁親王であります。

大声で笑いながら宴に乱入するわけですが、
父の上皇も手を焼いているのか、完全にお手上げ状態。

雅仁親王は、抱かせてもらった躰仁親王の
頬をつねって泣かせますが、
上皇が成してきたことに比べれは
大したことのない“遊び”程度のことです。

上皇が成してきたこととは──、

崇徳天皇を“叔父子”と呼んで疎み、待賢門院璋子を遠ざけ、
政治に影響が出るほど得子に入れ込み、
得子は得子で躍起になって
皇子誕生を目論んで国母の座を狙う。
その戯れの果てこそが、躰仁親王というわけです。

忠実も思わず失笑してしまいますが、
言い得て妙、ズバリ言い当てているような気がします。

しかし、得子は国母になりたいというわけではありません。

鳥羽上皇に入内しながらも白河法皇と密通し続け、
崇徳天皇という子をもうけ、
天皇に即位させることで鳥羽上皇を更に傷つける
そんな璋子に地獄を味わわせたいだけであります。

しかし、どんなに傷つけられたといっても
心のどこかに璋子を愛おしく思う上皇は、
血管を浮き上がらせながら「もうよい!」と叫び、
雅仁親王や忠実らは相変わらず笑いを堪えるのに必死です。

しかし璋子にも言い分はあります。
法皇の言うままに上皇に入内し、
法皇が言うままに……。
だから人を慈しむ気持ちが分からないと泣き出します。

それを見て、雅仁親王はついに笑いが止まらなくなり
場から出て行きます。
「かように面白き宴は初めてにござりました」と
忠実父子も退席。

散会し、皆々が立ち去る中で
清盛ただ1人が、異議を唱えています。

子が誕生したことを率直に祝うのではなく
この場にいたほぼすべての人が
国を動かす道具にしか感じておらず、
こんな人たちによって政治がなされてきたわけです。

キレイごとだけで政はできぬぞ。
通憲は清盛にさらっと言いのけます。
そしてまたしても、雅仁親王がいなくなりました。


なぜか清盛も一緒になって探しまわる羽目に。

夜の京を、松明片手に探しますが、
着ぐるみ剥がされた雅仁親王が
疲れきった表情で座り込んでいました。

博打に負けたのは見ても明らかです。

とりあえず清盛邸にて預かった雅仁親王ですが、
清盛と双六勝負をすることにします。
負けた方は勝った方の願いを
ひとつ聞かなければならないというルールです。

「わしが勝ったらこの子どもをもらおう」
雅仁親王は、清太を見て言い出します。
お戯れを、とやんわり断る清盛ですが、
雅仁親王には、どうやらその気配はなさそうです。

双六は雅仁親王のリードで進み、
清盛が10以上の目を出さなければ負けが確定というところで
清盛はたまらず、雅仁親王に手をつき許しを請います。

と、見よう見まねで賽を振ったのは清太。
出た目も、ぎりぎりの10です。

激怒した雅仁親王は
双六盤を振り上げ清太に投げつけようとしますが、
清盛は清太を守り、大声で威嚇します。
「清太に害をなそうとされることあらば、
雅仁様のお命、頂戴つかまつる!」

負けた方は勝った方の願いを
ひとつ聞かなければならないというのは
雅仁親王自身が決めたルールゆえ、仕方ありません。

「きっといずれ疼こうぞ、うつつに生きるもののけの血が」
雅仁親王は言い置いて、大笑いしながら清盛邸を後にします。

──────────

保延5(1139)年5月18日、
鳥羽天皇の第九皇子として躰仁親王(のちの近衛天皇)が誕生。

治承4(1180)年8月17日、
源 頼朝が挙兵して平氏に反旗を翻すまで


あと41年3ヶ月──。


作:藤本 有紀
音楽:吉松 隆
題字:金澤 翔子
──────────
松山 ケンイチ (平 清盛)
玉木 宏 (源 義朝)
松田 翔太 (雅仁親王)
藤木 直人 (佐藤義清)
三上 博史 (鳥羽上皇)
加藤 あい (明子)
矢島 健一 (藤原教長) ※ ピンクレジットなし
──────────
松田 聖子 (祗園女御)
檀 れい (待賢門院 璋子)
りょう (堀河局)
山本 耕史 (藤原頼長)
阿部 サダヲ (高階通憲)
井浦 新 (崇徳天皇)
加藤 浩次 (兎丸)
岡田 将生 (源 頼朝・語り)
──────────
和久井 映見 (宗子)
上川 隆也 (平 盛国)
松雪 泰子 (得子)
國村 隼 (藤原忠実)
中村 梅雀 (平 家貞)
中井 貴一 (平 忠盛)
──────────
制作統括:磯 智明
    :落合 将
プロデューサー:櫻井 壮一
演出:中島 由貴


◆◇◆◇ 番組情報 ◇◆◇◆

NHK大河ドラマ『平 清盛』
第10回「義清散る」

デジタル総合:午後8時〜
BSプレミアム:午後6時〜

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