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2012年4月25日 (水)

プレイバック義経・(15)兄と弟

日も暮れた駿河・黄瀬川──。

挙兵に及んだ頼朝軍と合流すべく、
奥州からはるばるかけつけた義経一行は
黄瀬川でようやく追いつくことができました。

陣前でしばらく待たされた後、頼朝との対面となったのですが
もしかしたら平氏が送り込んだ刺客かもしれません。

就職試験がごとく、義経に面接ということになるわけですが、
幼名・牛若から遮那王、鞍馬寺に預けられたのが13歳、
そして元服したのは父・源 義朝の最期の地である尾張など
頼朝がつかんでいた情報と違わず、全く同じであります。

そこでようやく、頼朝が義経と認めてくれます。
目に涙を一杯に溜める義経です。


富士川の東に陣を進めた頼朝は、義経にさっそく役目を与えます。
それが……富士川の見張り役。

小さいながらも立派に陣を敷き、黙って座する義経ですが、
伊勢三郎や駿河次郎は、御大将の弟に与える役目とは思えぬと
不満タラタラであります。

しかし、頼朝にずっと付き従ってきた諸将と
同じ扱いは受けられないでしょうし、
戦らしい戦をしたことがない義経のことを考えれば
まずはコレで肩ならしといかなければなりますまい。

兄の計らいといっても過言ではなさそうです。

対岸の西側では、平 維盛が陣を張っておりますが
どんちゃん騒ぎの音が義経側までも届きます。
「これを余裕とみるか、油断とみるか」とは弁慶の弁。

ここ最近は雨がなく、
急に川の水かさが増えることもなさそうですが
ところどころに渦を巻いているようで、
強引に川を渡れば深みにはまってしまう危険性があります。

さらには、戦だというのに白拍子らを呼び寄せて
どんちゃん騒ぎをしている平氏方にいま不意討ちを浴びせれば
お味方は大勝利、間違いなさそうです。

ただ、御大将に進言を! という伊勢三郎を
兄はそれぐらいのことは承知しているはずだと
義経はたしなめたのでした。

そして翌朝。

いよいよ平氏急襲、備えよとの命を受け
急いで支度にかかる義経ですが、
草むらのカサカサという音に水鳥が驚いたか
数十、数百羽が富士川から飛び立っていきました。

その水鳥の音はとても凄まじく、驚いて飛び起きた平氏の陣では
戦に備えるというよりも我先にと逃亡者が相次ぐ有様。
白拍子たちの女たちの悲鳴、そして兵士たちの恐れおののきの声で
騒ぎを鎮めようとする維盛の声も全く聞こえません。

そこに乱入した義経軍。
平氏軍の敗走により、源氏軍は戦わずして勝利を収めます。

ただ、進軍中に三郎の馬が
逃げ惑うひとりの白拍子をはね飛ばしてしまいます。
義経は三郎に救助を命じますが、
白拍子は足を傷めたらしく、義経の陣で寝かされています。

静です。

かつて、鞍馬寺に預けられていた時分
武者たちに追われていた遮那王を助けてくれた白拍子です。

平氏の陣に一緒にいたはずの一座の者たちは行方知れずで、
本拠地である京に戻ろうにも足の傷は思った以上に大きく、
静は立ち上がることすらできません。
どうぞお行きなされ、という静ですが、
その恩も返さぬまま はいそうですかと立ち退きはできません。

思い切って義経が提案してみます。
「いっそ、鎌倉に来ぬか?」

義経主従は、頼朝本隊とは別に
負傷した静をともなって鎌倉入りを果たします。

偵察に訪れた北条政子は、義経の美男子さもさることながら
家来衆がさも楽しげに屋敷の改築をこなしていることに
少々驚きを隠せません。


福原の清盛邸には、
富士川の戦いから逃げ帰ってきた維盛の姿がありました。

戦わずに逃げ帰った子細も報告できず、
宗盛にはさんざんにバカにされ、
清盛は維盛に喜界が島へ配流を命じますが、
時子からの横やりが入ったか、配流の話は立ち消えになりました。


頼朝に呼ばれ、ふたりで酒を呑みかわします。
産まれてから今までの義経の話を聞いていると、
義経はのびのびと育ったという印象を持った頼朝ですが、

兄上は と訊かれて、つい言葉に詰まります。
「わしは……流人として生きてきたゆえな」

力なく笑うのが精一杯てす。

──────────

治承4(1180)年10月20日、
駿河富士川で、源 頼朝と平 維盛が戦う。

元暦2(1185)年5月24日、
源 義経が兄・源 頼朝に弁明の腰越状を送るまで

あと4年7ヶ月──。


原作:宮尾 登美子
   「宮尾本平家物語」「義経」より
脚本:金子 成人
音楽:岩代 太郎
脚本協力:川上 英幸
    :眞鍋 由起子
題字:陳 燮君
タイトル画:宮田 雅之
語り:白石 加代子
──────────
[出演]
滝沢 秀明 (源 義経)
松平 健 (武蔵坊弁慶)
石原 さとみ (静)
南原 清隆 (伊勢三郎)
うじき つよし (駿河次郎)
伊藤 淳史 (喜三太)
海東 健 (佐藤忠信)
宮内 敦士 (佐藤継信)
上原 美佐 (手古奈)

鶴見 辰吾 (平 宗盛)
森口 瑶子 (経子)
細川 茂樹 (平 重衡)
賀集 利樹 (平 維盛)
平野 忠彦 (平 盛国)
──────────
財前 直見 (北条政子)
阿部 寛 (平 知盛)
小林 稔侍 (北条時政)

松坂 慶子 (時子)

中井 貴一 (源 頼朝)

渡 哲也 (平 清盛)
──────────
制作統括:諏訪部 章夫
演出:黛 りんたろう

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