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2012年5月20日 (日)

(20) 〜決戦へ!〜 前夜の決断

保元元(1156)年7月2日、鳥羽法皇崩御──。

今まで、均衡を保ってきたかにみえた
崇徳上皇と後白河天皇の関係がにわかに崩れ出し
不穏な空気になり始めておりました。

今回も政治的実験を握れなかった失意の崇徳上皇に
左大臣・藤原頼長が接近します。

国のことを案じながら、
政治の表舞台から引きずり下ろされたという立場では
頼長も上皇も似たような関係なのかもしれません。

しかし……。

その頼長の動きを察知した信西は声を大にして言います。
「悪左府頼長様と上皇様にご謀反の動きあり!」

これは、表向き
兄の崇徳上皇と弟の後白河天皇の争いであり、
それぞれに味方する頼長と信西ふたりの
切れ者の争いでもありました。


平 清盛は、戦の後のことを考えて
上皇方、天皇方のどちらにも味方しないと宣言。

平氏としての目標として、まずは
清盛か誰かが公卿になることが大事でありますが、
単に戦に勝利するだけではダメで、
公卿にならなければ意味がありません。

公卿になれなければ政治には関われません。
政治に関わられなければ、世を変えることはできません。


7月8日。

戦が始まるのが近いとみえて、
都は、人の往来が慌ただしくなってきております。

平氏が態度を明確にしていないので、
上皇方では平氏を味方に引き込もうと
あれこれと策を講じております。

頼長の荘園を分け与えると揺さぶりをかけても
平氏には全く動じる気配はありません。

それは天皇方でも同じですが、
上皇方のように餌で釣るという作戦に
「武士に媚びねばならぬとは、面白うないのう」と
いい顔をしない公家もおります。

一方、源氏は というと、義朝のみが天皇方に味方し
それ以外は上皇方に味方することになりました。
源氏分裂が決定です。


天皇はじきじきに話し合いたいと
清盛は信西によって高松殿に呼び出されます。

清盛の父・平 忠盛が
平氏の格を高いところまで押し上げて
正四位上という暗いにまで登りつめたものの
結局は公卿にならずして世を去りました。

天皇は、清盛が
答えを先延ばしにして恩賞をつり上げさせたとしても、
どちらに味方しようとどちらが勝とうと
清盛の思い通りにならないことを皮肉を込めて伝えます。

天皇は、懐から賽を清盛に投げつけます。
「賽など振ってさっさと決めよ」

平氏は必ず勝つ──。
清盛の中で、何かが変わった瞬間です。


7月9日。

清盛は、天皇方への味方を決めました。

天皇は、忠盛や清盛の思惑、願いを見通しておりました。
朝廷の番犬として、平氏の地位は何も変わらぬと
釘を刺したことからもうかがえます。

それは逆に言えば、天皇は
武士の力をしっかりと理解しているとも言えます。
清盛は、武士を認めてくれる天皇に味方するわけです。

棟梁の発言故に、それに従わなければなりませんが
造反する動きもあります。
清盛の異母弟・平 頼盛です。

頼盛は、あくまで平氏の方針は
平氏と血のつながった者で決めたいと、
あえて方針に背き、上皇方に味方しようとします。

しかし、脇が甘いのか
母の池禅尼に見つかり、とがめられます。


7月10日。

天皇方は高松殿、
上皇方は白河北殿に本陣を敷きます。

いよいよ決戦の始まりです。

源氏の家臣・鎌田正清は
源 為義に従って上皇方におりましたが、
乳兄弟である義朝のことが頭から離れず、
義朝がいる天皇方に移ることになりました。

為義も、正清の父・通清も
正清の気持ちが分かるだけに何も言いません。


清盛の決断に危惧を覚えていた平 忠正は、
頼盛が上皇方に移ろうとしていることを見抜いています。
しかしそれは平氏のためにも、
何より本人のためにもなりません。

平氏を根絶やしにしてしまうかもしれない清盛の決断でも
ちゃんと平氏が生き残れるように
忠正は頼盛に代わって上皇方に移ることにします。

結局、平氏も分裂することになりました。

「わしとお前の間には、絆など はなッからないわ!」
生きるも滅ぶももろとも、と言っていた清盛は
大粒の涙を落としています。


世に言う『保元の乱』は
すぐそこまで迫ってきております。

──────────

保元元(1156)年7月9日、
崇徳上皇が鳥羽田中殿から白河北殿に移る。

治承4(1180)年8月17日、
源 頼朝が挙兵して平氏に反旗を翻すまで


あと24年1ヶ月──。


作:藤本 有紀
音楽:吉松 隆
題字:金澤 翔子
──────────
松山 ケンイチ (平 清盛)
玉木 宏 (源 義朝)
松田 翔太 (後白河天皇)
藤木 直人 (西行)
深田 恭子 (時子)
豊原 功補 (平 忠正)
金田 明夫 (鎌田通清)
森田 剛 (平 時忠)
矢島 健一 (藤原教長) ※ ピンクレジットなし
──────────
山本 耕史 (藤原頼長)
田中 麗奈 (由良御前)
阿部 サダヲ (信西)
井浦 新 (崇徳上皇)
加藤 浩次 (兎丸)
武井 咲 (常盤御前)
青木 崇高 (鬼若)
岡田 将生 (源 頼朝・語り)
──────────
小日向 文世 (源 為義)
和久井 映見 (池禅尼)
上川 隆也 (平 盛国)
松雪 泰子 (美福門院 得子)
中村 梅雀 (平 家貞)
──────────
制作統括:磯 智明
    :落合 将
プロデューサー:櫻井 壮一
演出:佐々木 善春


◆◇◆◇ 番組情報 ◇◆◇◆

NHK大河ドラマ『平 清盛』
第21回「保元の乱」

デジタル総合:午後8時〜
BSプレミアム:午後6時〜

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