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2012年7月18日 (水)

プレイバック義経・(28)頼朝非情なり

寿永3(1184)年2月7日早暁・一の谷──。

源 義経による逆落としの奇襲が功を奏して勝利。
平氏方は幼い帝とともに三種の神器を持って屋島へ。

その後、平 重衡を捕らえての義経の入京に
京の民たちは喝采であります。


久々に屋敷に戻ってきました。
静は待ちこがれたように手をついて義経を出迎えます。

──義経と静の対面です。

「静殿、我ら立ち返りましたぞ」(by伊勢三郎)
「ほれ、みんなこの通りケガ一つしてないで」(by駿河次郎)
再会の最初の一言ぐらい、
御曹司にゆずってあげてもいいものを(^ ^;;)

さて、戦が終わって義経が最も頭を悩ませたことと言えば
捕らえた重衡の処遇についてであります。
源 範頼は、鎌倉にいる兄の頼朝に指示を仰ごうとしますが、
「敵方の大将の首をはねるは戦の常套(じょうとう)」と梶原景時。

義経は、三種の神器を平氏方から奪還できていない現状
平 清盛の五男である重衡は重鎮人物であり、
それを切り札に、三種の神器返還を迫る手段を提案します。
その上で、返還を拒んだ時こそ打ち首やむなし、と。

始めこそ抵抗していた重衡でしたが、
屋島の平氏本陣にしぶしぶ書状をしたためることにします。

それが届いた屋島の平氏本陣。

まずは重衡の生存を確認できて
妻の輔子をはじめとする女性たちは安堵しますが、
平 宗盛の一言が場を氷らせます。
「三種の神器は何があろうと帝とともに我らが奉ず」

返還しないとなれば重衡の命を散らすことにもなりますが、
仮に三種の神器を返還したからといって、重衡が助かる見込みも
平氏方が安穏に暮らせる確証を得たわけでもありません。
これには平 知盛も同意見のようです。

唯一の望みとすれば、源氏方には
幼い日日をともに過ごした義経がいるということです。
とはいえ、宗盛にとっては奇襲した義経は憎き相手で
愚痴でさんざんにコケにしますが、
同席していた義経の妹・能子は立場がありません(笑)。

平氏の返事をもらって
重衡の首をはねるしかないという結論に至ったとき、
鎌倉の頼朝から「重衡の身は鎌倉に送れ」と書状が届きます。
範頼の命により、義経が重衡を護送する役目を請け負います。

義経は、静とゆっくり過ごすヒマもなく鎌倉へ。


鎌倉に到着した義経は頼朝と対面し
三種の神器を奪えなかったことを詫びますが、
頼朝は、それよりも一の谷での義経の活躍を喜んでいます。

頼朝は、武士のための政治を目指す
そのための良きアドバイザーとして
大江広元と善信という学者を呼び寄せていました。

ともかく、義経はしばらく鎌倉に留まることになります。

そういえば、義経にはもう一つお役目があるのでした。
鎌倉を出立する前まで担っておりました
木曾義仲の子・義高と頼朝の娘・大姫のお相手役です。

その二人への再会前に、北条政子に忠告を受けます。
義高は、父の義仲の最期を知っておりますが
大姫は事情を知らないことを。

しかし、大姫は何も事情を知らないからこそ
義高への気遣いとして、義経に聞いてくるのです。
「義高さまのお父上とはお会いになりましたか?」

事情を知る義高と義経は、一瞬表情をこわばらせますが
そこはさすが大人な義経と義高です。
……といっても、義高はまだ子どもですけど(笑)。
大姫には分からぬように会話するわけです。

頼朝と対面した重衡は、三種の神器を返還しない理由や
南都に攻め入った際の東大寺や興福寺などを
焼き払った経緯について事情聴取を受けますが、
いずれも堂々と弁明をします。

三種の神器奪還への切り札にはならないことは実証済みですが、
頼朝は重衡の人となりを見てみたかったようです。
「わが首をはねられよ!」と迫る重衡ですが、
命を取るには惜しい人物と見て、
頼朝は重衡を丁重に伊豆に送ることにします。


義高・大姫に仕える侍女が、義仲のさらし首の件について
さらにはその追討軍の中に義経がいたことを明かしてしまいます。

事情を知ってしまった大姫は、
父の頼朝に命を奪われることがあるかもしれないと
義高を鎌倉の館から脱出させます。

義経も頼朝も、言葉もありません。

出奔とはいえ、所詮は子どもの足ですので
そう遠くには行けません。
わずか一日で発見され、連れ戻されるわけですが、

義経の、そして北条政子の嘆願も聞き入れず
頼朝はついに決断を下します。
「義高が首……はねよ」

頼朝にとっては、義仲の最期の如何に問わず
義高を大姫の婿として大切に大切に育ててきたつもりでしたが
その心は、残念ながら
義高には通じていなかったということでしょうか。

一族の情というものを大切にしたい義経と、
非情もまた情なり、と考える頼朝は衝突します。

義高は若年だからと言い訳することもできますが、
時を経れば、また別の考えが生まれるわけです。
別の考え……かつての頼朝がそうであったように
反旗を翻すチャンスといったものです。

頼朝が目指す新しい政治を進める上で
源氏とか平氏とかはどうでもいい話です。
現に源氏方には、平氏方から何人も迎えています。
頼朝にとって、一族の情というものが一番やっかいなのです。

義経は、京都守護として都へ戻ることになりました。

義経の心に芽生えたものがなんだったのか、
頼朝にも、義経本人にもまだハッキリとは分かりませんが
もやもやしたものが残っていました。

──────────

元暦元(1184)年4月26日、
源 義高が鎌倉屋敷を脱出するも武蔵国で追手に捕らえられ、
入間河原で討たれる。享年12。

元暦2(1185)年5月24日、
源 義経が兄・源 頼朝に弁明の腰越状を送るまで

あと1年──。


原作:宮尾 登美子
   「宮尾本平家物語」「義経」より
脚本:金子 成人
音楽:岩代 太郎
脚本協力:川上 英幸
    :眞鍋 由起子
題字:陳 燮君
タイトル画:宮田 雅之
語り:白石 加代子
──────────
[出演]
滝沢 秀明 (源 義経)
松平 健 (武蔵坊弁慶)
石原 さとみ (静)
南原 清隆 (伊勢三郎)
うじき つよし (駿河次郎)
伊藤 淳史 (喜三太)
海東 健 (佐藤忠信)
宮内 敦士 (佐藤継信)
中島 知子 (千鳥)
小栗 旬 (梶原景季)
石原 良純 (源 範頼)

鶴見 辰吾 (平 宗盛)
かとう かずこ (領子)
細川 茂樹 (平 重衡)
戸田 菜穂 (輔子)
後藤 真希 (能子)
松尾 貴史 (大江広元)
五代 高之 (善信)
神木 隆之介 (牛若(回想)) ※ ピンクレジットなし
──────────
財前 直見 (北条政子)
阿部 寛 (平 知盛)
夏川 結衣 (明子)
中尾 彬 (梶原景時)
小林 稔侍 (北条時政)

松坂 慶子 (時子)

中井 貴一 (源 頼朝)
──────────
制作統括:諏訪部 章夫
演出:柳川 強

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