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2012年8月27日 (月)

プレイバック義経・(34)妹への密書

元暦2(1185)年3月。
源 義経率いる軍船が屋島から長門国へ向かっていました。

500とも800とも言われる規模の熊野水軍も
味方として駆けつける手はずです。
まぁ、全てが駆けつけてくれるとはとても思えませんが、
少なくとも200程度は来てくれると期待したいところ。

ただ、梶原景時は武蔵坊弁慶が話をつけた
別当湛増を信用してはおりません。

一方、平氏方は長門彦島に到着。
迎え撃つとは言っても、舟戦は平氏の得意とするところなので
西国へ追いつめられたとはいえ、けっこう余裕さがうかがえます。

時子は、源氏との戦に負けたときのことも
考えておかなければならないと思っています。
源氏と違うところと言えば、平氏方に帝(安徳天皇)がいることです。
もしものときは、何としても帝を敵に渡さず守り抜かねばなりません。


京の義経屋敷では、静が
洗濯物を干したりかいがいしく動き回っております。

そんな静のために、うつぼは
お徳からの義経情報を教えてあげようとしますが、
実は金売り吉次経由で義経情報はバッチリだったり(笑)。

そこを通りかかったのは、義経正妻の萌。
うつぼはそそくさと帰ろうとしますが、
「話を聞いてもらいたい」と萌はうつぼを留めます。

話というのは何て言うことでもない、義経情報が入ったら
正妻たる自分にも知らせてほしいというだけなのですが、
義経と静の関係もうすうす承知していたし、
静にちょくちょく人が会いにきていたことも知っていた萌です。
けっこう思い詰めていたのかもしれません。

静に手をつきます。

まぁ……『カーネーション』で見たような
ハキハキ、バッサリのような性格の、
コテコテの関西弁のオバチャンだったら
静やうつぼの返答はおのずと変わっていたかもしれません(笑)。


お徳が戦見物にやって来ました。

喜三太はうつぼの無事を知って安堵しますが、
うつぼの想い人がいて女心が揺れ動いているらしいと
お徳はもったいぶって話します。

そうか、喜三太。
チミはうつぼに恋しておったのか(^ ^)

周防で義経軍に加わった武将から、
屋島の戦いで那須与一が射た扇を持っていたのが
妹であると知った義経は、
思い切って文をしたためます。


源氏と戦って仮に負けた場合を考えていた時子は、
あるひとつの答えを出します。
それは──。

1歳違いの兄弟、安徳天皇と守邦親王をそっくり入れ替えて
親王は天皇として、そして天皇は親王として
残酷なようですが、親王には天皇の“身代わり”となってもらい
天皇(清盛・時子夫婦の孫)には生きながらえてもらう。

そもそも、源平の合戦の始まりは
「頼朝の首を墓前に備えよ」と清盛の遺言と称してウソをつき
一族結束を図っていったことにあります。

ここでも天皇と親王を入れ替えるという暴挙に出ますが、
時子という女性、いったい何をしたいのかイマイチ理解できません。

「亡き清盛様に申し訳が立たぬ」と言っていますが
あまり理屈に合っておらず、
時子の自己満足に過ぎないような気もします。

もし平氏が源氏に勝ったとしたら、
天皇と親王の関係はどうなるというのでしょうね?


義経からの手紙を受け取った能子は、
まだ見ぬ兄の温かい内容に涙します。

「戦始まりて後は、白き布を御身の印として
我らの救いを待つべく頼み入り候」

白い布を見るたびに、義経の手紙の内容を思い出してしまいますが
ちょうどその時、帝と親王を入れ替えるとかなんたらの
領子の発した言葉を計らずも聞いてしまいます。

おかげで、小屋に閉じ込められてしまいます。

そうやっている間にも、義経と平知盛はお互いに近づきつつあり。
決戦の足音が、もうすぐそこに迫っていました。

──────────

原作:宮尾 登美子
   「宮尾本平家物語」「義経」より
脚本:金子 成人
音楽:岩代 太郎
脚本協力:川上 英幸
    :眞鍋 由起子
題字:陳 燮君
タイトル画:宮田 雅之
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[出演]
滝沢 秀明 (源 義経)
松平 健 (武蔵坊弁慶)
上戸 彩 (うつぼ)
南原 清隆 (伊勢三郎)
うじき つよし (駿河次郎)
伊藤 淳史 (喜三太)
海東 健 (佐藤忠信)
長谷川 朝晴 (鷲尾三郎)
小栗 旬 (梶原景季)
尾野 真千子 (萌)
今井 翼 (那須与一(回想))

石原 さとみ (静)
中越 典子 (建礼門院徳子)
戸田 菜穂 (輔子)
大橋 吾郎 (平 時忠)
小泉 孝太郎 (平 資盛)
後藤 真希 (能子)
白石 加代子 (お徳(語り))
──────────
阿部 寛 (平 知盛)
夏川 結衣 (明子)
かとう かずこ (領子)
鶴見 辰吾 (平 宗盛)
中尾 彬 (梶原景時)

松坂 慶子 (時子)
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制作統括:諏訪部 章夫
演出:黛 りんたろう

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