大河ドラマ平 清盛・(38) 〜徳子入内〜 平家にあらずんば人にあらず
明日から、ほんの僅かながら
NHKの受信料が値下がりします(^ ^)
明日、10月1日から実施するNHK受信料の値下げについて
松本正之NHK会長による説明ミニミニ番組がありました。
値下がりは現在のような、テレビに対する
受信料システムとなった時から初めてのことでありまして、
それだけに大きな大きなニュースであることには
間違いありませんが、
大騒ぎするほどのことでもなさそうw
「これからも公共放送として、
視聴者の皆さまからの期待と信頼に応え
見応えのある放送を行ってまいります」m(_ _)m
(by NHK会長)
がんばってくれろー( ^ ^)/
その決意表明の後につづいた『平 清盛』。
今週の清盛や、いかに──。
「武士が頂に立つ世の姿じゃ」
平清盛が夢見た“武士の世”が今、形になろうとしていました。
“日宋貿易”で、一門が宋と独自に貿易をする都。
一門による“朝廷の支配”。
それらをひとつひとつ成し遂げてきた清盛が、
ついに狙いを定めたのが……“帝”、
後白河法皇の子、若き高倉天皇でありました。
法皇に勝ち、国の頂に立つため
とてつもない企てに着手する清盛です。
福原──。
清盛は兎丸に、
泊を早く完成させるようにハッパをかけます。
とはいえ、波除けの岬を作る手だてがなかなか見つからず
だからこそ、海の男・兎丸も往生しているわけですが、
「宋と互角の商いなどできぬぞ!」とまで言われては、
彼の性格上、黙ってもいられません。
ただ、清盛もけしかけるだけではなく
早く桃李(妻)と小兎丸(子)を呼び寄せてやれ、などと
やさしい言葉も忘れないわけです。
こうした清盛の破天荒な行動は、
朝廷内部の人間にしてみれば反発を生むばかりでありますが、
「武士上がりなんぞに政をさせるは国が滅びるもと」と
非難をぶちあげた公家には、
平 時忠が放った「禿(かむろ)」と呼ばれる童をして
容赦なく断罪せしめます。
我が身は滅びても源氏の魂は断じて滅びぬ! と叫んだ
若武者の存在が気になる北条政子は
思い切って父・北条時政に聞いてみますが、
「言うたはずじゃ。『知らずともよい』と」と相手にされません。
ただ、これ以上隠し立てするわけにもいかず
時政は政子に丁寧に説明します。
──右兵衛佐 頼朝。
名高い八幡太郎義家の玄孫(やしゃご・孫の孫)にあたる源氏の御曹司。
10年ほど前、棟梁の源 義朝に従って平治の戦に参じ
平氏に倒されて流罪となり、伊豆にやってきました。
伊東祐親の娘・八重姫と恋仲になり、子までもうけますが
「源 頼朝の子だと知れてみろ、ひとたまりもないわ!」と
清盛の権力を畏れる祐親の手で、
無残にも子の千鶴丸を殺されてしまいます。
政子はかなりの衝撃を受けています。
ただ、清盛に逆らえば厳しく罰せられる現状では
時政は“清盛の存在は怖い”としか言えません。
二位尼時子は急な病を得、清盛は福原から早馬で京に戻ります。
しかし幸いにも大事には至らず。
時子を福原に呼び寄せようとする清盛に、
時子は逆に、清盛に京に戻ってくるように願い出ます。
今や平家の棟梁・平 重盛は
昨年末から病気がちで権大納言を辞任。
変わって権中納言になった平 宗盛はまだ若く
時忠のしている警備のようなしごとも不安でして、
司令塔としての清盛の力が必要になったわけです。
「しばらくは堪えてくれぬか?」
時子の願いも知りつつ、清盛は言います。
一方で、清盛は娘の徳子を高倉天皇の后にと企てます。
高倉天皇の父が後白河法皇だから一筋縄では行かないと
面々はそれぞれが驚愕し、うろたえますが、
頼盛がもっともらしいことを言います。
「帝の母君は、どなたにござりますか?」
帝の母は建春門院滋子であり、時子の妹。
つまり清盛の義妹にあたります。
後白河院御所──。
「娘・徳子が十七になりましてございます」
清盛は法皇に、徳子の入内を願い出たわけです。
しかもダイレクトに。
法皇は、清盛を味方に付ければ心強いものの
清盛が権力を持てばやっかいだけに、悩めるところです。
承安元年10月、にわかな疫病が都を襲いました。
清盛が徳子の入内を願い出た際に贈っておいた
宋から寄せた羊が原因、というウワサがもっぱらです。
清盛は、今は腹の探り合いをしている場合ではないと
法皇と滋子を福原に招待する手はずを指示します。
その上で、羊が原因というウワサを流した
張本人を時忠に探させます。
福原に招待された法皇と滋子ですが、
気に入ったという滋子の言葉に、清盛は
近隣の荘園3ヶ所とともに献上すると宣言。
そこまでして徳子の入内をもくろむとは
清盛の野望は終わりがないようにも思えます。
法皇は滋子に、入内話を進めるように命じます。
12月14日、徳子が入内。
体調が優れずに権大納言の職を辞していた重盛も
これを機に復職します。
天皇家に武士の血が流れるのを
汚らわしいと嫌う公家たちも多いですが、
法皇のセリフが、あることを思い出させてくれました。
「もとよりあやつに流れるは、白河院の血」
法皇は、面白いように笑います。
さて、羊が原因とウワサを流したのが
鳥羽天皇の皇女で母は美福門院得子である八条院暲子。
ですが、時忠の放った禿に追いつめられていきます。
その様子を見ていた兎丸は、孤児(みなしご)を利用して
人を人とも思えぬ処罰をさせる時忠に疑問を呈しますが
「平家にあらずんば、人にあらず」
時忠はポツリとつぶやきます。
鞍馬寺では
洛中の法会で楽を奏する笛の吹き手が病気になり
遮那王が代わって参加することになりました。
洛中に向かう途中の、五条の大橋。
被衣をかぶる遮那王の行く手を、ある坊主が遮ります。
昔、鬼若と名乗っていた、弁慶です。
──────────
承安元(1171)年12月14日、
平 徳子が高倉天皇に入内。
治承4(1180)年8月17日、
源 頼朝が挙兵して平氏に反旗を翻すまで
あと8年8ヶ月──。
作:藤本 有紀
音楽:吉松 隆
題字:金澤 翔子
──────────
松山 ケンイチ (平 清盛)
松田 翔太 (後白河法皇)
深田 恭子 (時子)
森田 剛 (平 時忠)
成海 璃子 (建春門院 滋子)
藤本 隆宏 (伊藤忠清)
田口 浩正 (平 貞能)
窪田 正孝 (平 重盛)
玉木 宏 (源 義朝(回想))
福田 沙紀 (八重姫(回想))
峰 竜太 (伊東祐親(回想))
※ 窪田〜峰:ピンクレジットなし
──────────
岡田 将生 (源 頼朝)
杏 (政子)
神木 隆之介 (遮那王)
塚本 高史 (藤九郎)
加藤 浩次 (兎丸)
吉沢 悠 (藤原成親)
細川 茂樹 (藤原基房)
──────────
遠藤 憲一 (北条時政)
上川 隆也 (平 盛国)
──────────
制作統括:磯 智明
:落合 将
プロデューサー:櫻井 壮一
演出:渡辺 一貴
◆◇◆◇ 番組情報 ◇◆◇◆
NHK大河ドラマ『平 清盛』
第39回「兎丸無念」
デジタル総合:午後8時〜
BSプレミアム:午後6時〜
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