2019年10月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    

バックナンバー

お乗り換え〜♪

Kassy号〜♪の車窓から 2011

無料ブログはココログ

« ふりだしにもどる | トップページ | 3連休はキライだ »

2012年10月 7日 (日)

(39)兎丸無念 〜五条大橋の決闘〜

洛中の法会で楽を奏する笛の吹き手が病気になり
その代役として遮那王が参加することになりました。

洛中に向かう途中の、五条の大橋。
被衣をかぶる遮那王の行く手を、ある坊主が遮ります。
昔、鬼若と名乗っていた、武蔵坊弁慶です。

年格好といい、赤い被衣といい、
弁慶は遮那王を“禿(かむろ)”と勘違いしています。
その退治に、と弁慶は力一杯長刀を振るうわけですが、
遮那王にはかすりもしません。

しかし、その相手が
かつてお世話をしたことのある常盤御前の子であると知って
意外な対面ながらも大喜びの弁慶です。

承安2(1172)年3月。
福原において万灯会(まんどうえ)が開催されました。

1万の明かりを点じ、罪を懺悔する法会でありまして、
大願成就のために催されるとお考えいただければ
分かりやすいかもしれません。

消えぬべき
 法の光の 灯火を
  かかぐる和田の 泊なりけり

久々に平 清盛と対面した西行は、
万灯会の素晴らしさをこう評します。

とはいえ、今の清盛がやっている(と見れる)ことは
野に放った「禿」たちによって
平家政権に異を唱える者を有無をいわさず次々に断罪し、
平家に対して何も言えなくなってしまったということであります。

ま、これは清盛自身がやったことではなく
「平家にあらずんば人にあらず」とつぶやいてばっかりの
平 時忠がやったことであり、直接指揮したものではありませんが、
人々にとっては、これは清盛がやったも同じことに思えます。


清盛の娘・徳子は中宮となりました。
それに伴って時忠は中宮権大夫(ごんのたいふ)に
重衡が正四位下中宮亮(ちゅうぐうのすけ)になるなど、
平家一門の隆盛はとどまるところを知りません。

政治から離れて暮らしている西行は、
清盛がどこかしら生き急いでいるように見え
それを心配しています。


「日本国王ならびに太政大臣に、これらの物色を賜う」
宋・明州の長官からの書状にこうしたためられておりました。

明州の長官といっても、
日本でいう“国司”のようなちっぽけな存在ではなく
比べ物にならないほどの大きな権力を持ち、
特に、長官に任ぜられた趙伯圭という人物は
現在の宋の皇帝の兄にあたります。

藤原基房や兼実兄弟は、
昔からのしきたりから外れていると言い出すなど
相変わらず万事先例が大事なお方ですが、
後白河法皇はこれを一蹴し、
清盛に返書を作らせることにします。


「泊の普請、三月のうちに完成させよ」
三ヶ月後に、明州の長官がお忍びでやってくるとあって
完成まで“早くてあと半年”と見積もった兎丸に
完成を急がせます。

最初こそ、清盛のためだと行程を短縮し急ぎに急ぎますが、
おかげでけが人が続出。
人夫は疲れ果て、そのうち死人がたくさん出るかもしれません。

しかし、それでも現場の声を聞き入れようとしない清盛に
兎丸がついに爆発!

清盛も負けてはいません。
今まで平家を見下してきた
王家や公家らを見返す絶好のチャンスなのです。
このチャンスを逃すわけにはいかないのです。

兎丸は、手下をつれて福原を引き揚げ、
京に戻っていきます。
「平家の餅なんぞ、ついてられるか! 引き揚げや」

長雨の中、京・五条大橋の下で兎丸らは酒をあおります。
その中をかけつけてきた妻の桃李は
何とかして夫に福原に戻して仕事を続けるように説得しますが
「もうしまいや!」と聞く耳を持ちません。

兎丸としては、清盛のもとであったら面白いことができると
今まで数十年に渡って仕えてきましたが、
己の欲得のために何かを見失っているように思えてなりません。
兎丸は、裏切られたという悔しさと悲しさでいっぱいであります。

腹の底から、平家の 清盛の文句を大声で吐き出した兎丸は
明日には帰ると桃李を帰し、手下に酒を調達させますが、
その文句を聞いていたのは、桃李でもなく手下たちでもなく、
禿たちでした。


──翌朝。

兎丸は無数に刺され、こと切れていました。
禿の仕業だと分かる赤い羽根が無数に散らばり
見るに無残な兎丸の遺体でありました。

「時忠、禿は……始末せよ」
自らが進んできた道を反省する清盛は
平 時忠に厳命します。

時忠は言葉なくそれを受け入れますが、
赤い羽根を燃やしながら、悔しがります。


清盛は石に経文を書き、兎丸の遺志とともに海に沈めて
新しい港の礎にします。

当初の予定より遅れて、約1年かけて大輪田泊を完成させ
ここにようやく、宋の使者を迎え入れることができました。

──────────

作:藤本 有紀
音楽:吉松 隆
題字:金澤 翔子
──────────
松山 ケンイチ (平 清盛)
松田 翔太 (後白河法皇)
藤木 直人 (西行)
深田 恭子 (時子)
森田 剛 (平 時忠)
藤本 隆宏 (伊藤忠清)
田口 浩正 (平 貞能)
窪田 正孝 (平 重盛)
──────────
岡田 将生 (源 頼朝・語り)
神木 隆之介 (遮那王)
青木 崇高 (弁慶)
加藤 浩次 (兎丸)
吉沢 悠 (藤原成親)
細川 茂樹 (藤原基房)
──────────
上川 隆也 (平 盛国)
──────────
制作統括:磯 智明
    :落合 将
プロデューサー:櫻井 壮一
演出:柴田 岳志


◆◇◆◇ 番組情報 ◇◆◇◆

NHK大河ドラマ『平 清盛』
第40回「はかなき歌」

デジタル総合:午後8時〜
BSプレミアム:午後6時〜

« ふりだしにもどる | トップページ | 3連休はキライだ »

NHK大河2012・平 清盛」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« ふりだしにもどる | トップページ | 3連休はキライだ »