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2012年10月14日 (日)

(40)はかなき歌

福原・大輪田泊──。

承安4(1174)年、
平 清盛の悲願であった大輪田泊がついに完成。
宋国との交易が盛んに行われるようになりました。

そして3月には、大輪田泊から海路で厳島神社へ
後白河法皇と建春門院滋子をご招待。

厳島明神は観音様で、子宝の祈願にもふさわしい社であり、
中宮になって3年となる清盛の娘・徳子のためにも
しっかりと祈願しておきたいところです。

こうして厳島神社は平家の神にとどまらず、
国の神たる存在になっていったのです。

社を大きくしたいなら、上へ上へと伸ばすのが常套である中で
厳島神社は横に横に広がりつつここまできました。

それは清盛が目指す国の姿たるゆえんだと言いますが、
法皇は、理想の国の姿を思い描けないためか
清盛に先を越されたと焦り気味です。


伊豆・蛭ヶ小島──。

流人、源 頼朝にかつて仕えた上総常澄が急死。
どうやら大番役の務めの心労がたたったようです。

一生懸命に励んでも、平家の暮らし向きは良くなりながら
自分たちの生活は一向に良くならない。
そんな不満も当然持ってしまいます。

頼朝は、北条時政邸へ弔い酒の肴を持参して
そのまま帰ろうとしますが、
平家と同じ道を歩んできた源氏の棟梁の御曹司が
「このままでいいのですか!!」と政子に呼び止められます。

頼朝はイライラしながら政子の前からいなくなりますが、
その心中は、ずっと抑えてきた武士の魂が
むくむくと大きく育ってきつつあったに違いありません。


京・平 重盛の館では、清盛の弟・平 経盛の音頭に合わせて
重盛の長男・平 維盛と、次男・平 資盛の兄弟が
舞の稽古中であります。

そして弓の稽古にも余念がないのですが、
戦のためだと力説する伊藤忠清に
少し冷めた目を持っているのも確かです。
「戦なんぞ起きるのか? いつ誰が何のために?」


信西入道の弟子であった西光は
宋の銭を使って売買するという取引を面白く感じて
珍しく平家に協力的になります。

しかし、かつて信西入道が復活させた「相撲節会」を
宮中で執り行うことについて清盛に協力を求めたところ
清盛は、宮中行事にうつつを抜かしている暇はない! と一蹴。
西光は、今まで以上に平家に対して怨みを持つようになります。


よるひるあけこしたまくらは
(夜も昼もあけて 寂しくなった私の手枕は)

あけてもひさしくなりにけり
(誰もいなくなって もうずいぶんと経った)

なにとてよるひるむづれけむ
(どうしてあんなにも 夜も昼もむつみ合ったのだろう)

なからへさりけるものゆへに
(長らくは一緒にいられなかったからだ──)

法皇は今様をたくさんたくさん書きためています。
『梁塵秘抄』です。
梁の塵を動かすほどの声、美しい歌声の奥義を集めた歌集。

法皇は、世に役立つものでは決してないものの
いつもそこにあり、そこにいる者を慰め、楽しませてくれる。
そんな今様を残したいと考えています。

滋子は、それこそが法皇が望んでいる世であるとし
法皇を励まし、勇気づけます。


7月8日、重盛は右近衛大将に任ぜられます。

右近衛大将といえば、かつて中納言藤原信頼が欲し
それがために戦が勃発してしまうほどの役目で、
大臣となるには、必ず経ねばならない重職であります。

重盛の義兄・藤原成親は、重盛の昇進を大喜びしますが
内心、平家に対して恨みつらみが募りつつあります。


安元2(1176)年・春。
後白河法皇の五十歳の宴が催されます。

法皇にとって平家は必要な存在でありますし、
平家にとっても法皇はなくてはならない存在です。
それが明確に示された宴となりました。

朝廷、公家、そして平家が揃っての宴になるには
滋子の尽力があったからに他なりませんが、
その滋子が急な病を得、7月8日に亡くなってしまいます。
35歳という若さでした。

滋子の心は滋子のもの。
そして滋子の心は、いつも法皇様のおそばに──。

滋子の死は、皆の心にポッカリと穴を空け
法皇も貴族たちも、そして平家一門も
その喪失感はとてもとても大きなものでした。

──────────

安元2(1176)年7月8日
後白河法皇の后・建春門院滋子が35歳の若さで逝去。

治承4(1180)年8月17日、
源 頼朝が挙兵して平氏に反旗を翻すまで


あと4年1ヶ月──。


作:藤本 有紀
音楽:吉松 隆
題字:金澤 翔子
──────────
松山 ケンイチ (平 清盛)
松田 翔太 (後白河法皇)
深田 恭子 (時子)
森田 剛 (平 時忠)
成海 璃子 (建春門院 滋子)
藤本 隆宏 (伊藤忠清)
窪田 正孝 (平 重盛)
西島 隆広 (平 頼盛)
──────────
岡田 将生 (源 頼朝)
杏 (政子)
塚本 高史 (藤九郎)
吉沢 悠 (藤原成親)
細川 茂樹 (藤原基房)
温水 洋一 (佐伯景弘)
──────────
宇梶 剛士 (源 頼政)
遠藤 憲一 (北条時政)
上川 隆也 (平 盛国)
──────────
制作統括:磯 智明
    :落合 将
プロデューサー:櫻井 壮一
演出:中島 由貴


◆◇◆◇ 番組情報 ◇◆◇◆

NHK大河ドラマ『平 清盛』
第41回「賽の目の行方」

デジタル総合:午後8時〜
BSプレミアム:午後6時〜

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