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2012年11月17日 (土)

プレイバック義経・(47)安宅(あたか)の関

源 義経主従は、各地で追っ手と戦いながら
ようやく、越前から加賀を目前にしておりました。

鎌倉では、未だに逮捕されない義経探しに
躍起になっておりますが、
何の手がかりもなく、焦りの色が見え始めます。

義経が向かう先と言ったら、
まず容易に連想できるのは奥州平泉です。

もしも義経が平泉に入って
当主の藤原秀衡と結びつくようなことがあったら、
事は少しやっかいな方向に。

奥州藤原氏は頼朝に従う勢力ではなく、
かといって反頼朝の勢力でもないので
そう簡単には手出しができないわけです。

義経主従が平泉に入る前に、
何としても捕まえておきたいところです。


一晩宿を貸してくれるという藤太という男に
どう道を進めばよいか聞いたところ
安宅の関を通っていくのが一番と言います。

ただ、お尋ね者(←義経のこと)がいるらしく
関の守りが最近堅固になったとか。

関、と聞いて表情を強ばらせる一行ですが、
雪が降り積もるこれからの季節、
安宅の関以外のルートはないと考えた方がよさそうです。

後ほど、藤太の奥方・もよが飯を運んできてくれました。
義経は、その奥方の顔を見て表情が一変します。
もよとは、亡き木曾義仲の妻・巴だったからです。

巴も、義経の顔を認めると表情が変わります。

義仲の首が京の町にさらされていたとき、
それを奪還しようと巴が刀を抜くのを止め
生きることを諭した義経。

巴は、生きていて良かったとこころから思い
生きさせてくれた義経に感謝しています。

「諦めぬことじゃ。さすれば道はありましょう」
巴は義経を励まします。


義経は、安宅の関経由のルートを選びます。
仏心に厚いという富樫泰家に望みを賭けてみたわけです。

関では、富樫は酒を呑んで酔っぱらっております。
関守としてただひたすらに人の往来があるのを待つのは
暇を持て余してしまうとのことです。

ゆえに、関を通る人にはいろいろな話をしてもらうのが
富樫にとっての唯一の楽しみであります。

関守代理の者に詮議されて
一度は関の通過を認められたものの、
富樫がそう言うので、足止めを食う形の一行です。

富樫の元には、義経一行が
山伏姿に扮装しているという情報が届いていることあり、
ほんの少しだけ疑いを持っているというわけです。

大和坊(←弁慶の偽名)がいくら先を急ぐと言っても、
次の修行の季節を考えればそう急ぐこともないと言われます。
仕方なく、焼失した東大寺再建のための勧進を
行っていると答えると、富樫は勧進帳を読んでみるよう命じます。

大和坊はたまたま持っていた巻物を
勧進帳であるかのように装って、
勧進をスラスラと読み上げます。
(もちろん、ソラですよ(笑))

つらつらおもんみれば
大恩教主の秋の月は 涅槃(ねはん)の雲に隠れ
生死長夜の永き夢 驚かすべき人もなし
ここに近頃(なかごろ)の帝おわします
恩名を聖武皇帝と申し上げ奉る

最愛の夫人にわかれ 追慕やみがたく
涕泣眼にあらく 涙玉を貫く
思いを善路にひるがえし
上求菩提のため盧遮那仏を建立したもう

しかるに去(い)んじ 治承の頃焼亡しおわんぬ
かかる霊場の絶えんなきことを嘆き
俊乗坊重源勅命こうむって 無情の勧門に涙を落とし
上下の真俗を勧めて かの霊場を再建せんと諸国に勧進す

一紙半銭奉財の輩は 現世にては無比の楽を誇り
当来にては数千蓮華の上に座せん 帰命稽首 敬って申す

富樫の疑いは全く晴れたわけではありませんでしたが、
不審の部分も見当たらず。

立ち去ろうとする一行の、和泉坊(←義経の偽名)の懐に
山伏の修行にはそぐわない笛があるのを見つけた富樫は
その事実を和泉坊に突きつけます。

最大の窮地!!

ある屋敷で、つい盗みを働いてしまったと詫びる和泉坊に
大和坊は笛を地面に叩き付け、和泉坊を突き飛ばし
倒れ込んだ和泉坊を金剛杖で何度も何度も打ち据え、
折檻します。

──先達殿、もうよい!

打たれた痛みで眠れぬ時は酒で痛みを紛らわせよと
富樫は和泉坊に酒を与えます。
もう盗みはするなよ、と諭す富樫に
和泉坊は、黙って頭を垂れるのみでした。

冨樫は、この男こそ九郎義経であるとうすうす気づきながら
弁慶の義経に対する忠誠心に心をうたれ、
関の通行を許したわけです。

「九郎殿……」


関から遠く離れた道で、
弁慶は平伏して義経に許しを請います。

泣いて詫びる弁慶に、義経の温かい言葉が包み込み
さらに涙があふれる弁慶。

こうして主従で、ピンチを何度も乗り越えてきました。
それが分かる者だけの、この信頼感。
義経、弁慶のみならず
他の郎党たちも涙があふれていました。

──────────

原作:宮尾 登美子
   「宮尾本平家物語」「義経」より
脚本:金子 成人
音楽:岩代 太郎
脚本協力:川上 英幸
    :眞鍋 由起子
題字:陳 燮君
タイトル画:宮田 雅之
語り:白石 加代子
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[出演]
滝沢 秀明 (源 義経)
南原 清隆 (伊勢三郎)
うじき つよし (駿河次郎)
伊藤 淳史 (喜三太)
長谷川 朝晴 (鷲尾義久)

石橋 連司 (富樫泰家)

小池 栄子 (巴)
松尾 貴史 (大江広元)
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中井 貴一 (源 頼朝)

中尾 彬 (梶原景時)
財前 直見 (北条政子)
小林 稔侍 (北条時政)

松平 健 (武蔵坊弁慶)
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制作統括:諏訪部 章夫
演出:柳川 強

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