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2013年1月15日 (火)

プレイバック新選組!・(03)母は家出する

「黒船以来じゃいか!」
江戸の町で、近藤 勇は
坂本龍馬と久々の再会を果たします。

安政5(1858)年8月14日・江戸──。

龍馬は、勇とぜんざい屋に入ります。
せっかく再会を喜んでいるところなのに、
龍馬は土佐藩からの命令で
今日のうちに土佐へ発たねばなりません。

店の前を通りかかった
福井藩士・橋本左内も店に引き込みます。
左内とは、佐久間象山の下で共に学んだ学友です。

その象山は、長州藩の松陰吉田寅次郎による
密航企ての責任を取って今は牢の中です。

ちなみに左内は隠密たちに目を付けられておりまして
ぜんざい屋というオープンな場では
話したいことも話せないだろうということで、
場所を市ヶ谷の近藤道場へ移します。


「冗談じゃありません!」
これからの日本について話をしている最中、
道場の奥から響いてきたのは、養母・ふでの怒鳴り声でした。

さっきは、
沖田惣次郎と井上源三郎が追いかけっこをしていたし、
大変賑やかな道場ですが(^ ^;;)

勇は顔から火が出るようです。

近藤周助は、勇に助けを求めます。
とりあえず少しだけ中座させてもらいますが、
よくよく話を聞けば、自分の嫁取りの話なわけです。
これは勇自身も聞いていない話であります。

徳川御三卿のひとつ、清水家の家臣のご息女とかで
周助に言わせれば良縁なのですが、
筆はあくまでも反対の立場です。
「ワタシは、不承知です!」

土方歳三が近藤家に立ち寄ってくれました。
彼は変わらず薬売りをしているのですが、
周助とふでの間に立たされていた勇は
歳三が天使のように見えます。

勇、それから龍馬と左内も一緒になって
歳三の差し出す石田散薬に輪になりますが、
今度は周助の怒鳴り声が響き渡ります。
「うるさいッ! ワシの決めたことには、黙って従え!」

ふでは怒って、家出してしまいます。
左内の行方を探していた隠密たちもたじろぐほどの剣幕です。

周助は、いかに良縁かを切々と説くのですが、
もし勇に好きな人があれば
その縁談を断って話を進める意向の模様。
勇は困ってしまいます。

ちなみに勇が気になっている惣次郎の姉・みつは
実は人妻です(笑)。

そのみつが縁日の誘いにきたのですが、
それと入れ替わるように
ふでの家財道具一式を引き取りにきた男たち。

男たちは荷物の届け先も口を割らないし、
ふではどうやら、本気のようです。


歳三は、ある道場に他流試合を申し込みます。
道場主は、歳三が武士ではないことを見抜くと
鼻で笑って相手にしませんが、
歳三のプライドに、相手をせざるを得なくなります。

歳三は、道場に入って稽古を積んできたわけではありませんが
これまためっぽう強いわけです。
相手を次々に倒し、負かせていきます。

何とぞお引き取りを……。
道場主が、金を包んで歳三に頭を下げたとき
外から聞こえてくる行商の声。
「石田散薬──」


勇はふでの行先を突き止め、周助を引っ張っていきます。

しかし、ふでが怒っている対象は周助ではなく、
なんと勇だったわけです。

つまり、多摩の百姓上がりが武家の娘を嫁にとるなど
身の程を知りなさい! というわけです。
今回の話は、何も勇から言い出したことではないながら
自分自身を全面的に存在否定されてしまったので、
勇はただ黙って頷くしかありません。

母上はわたしのことをお嫌いですか?
そう勇に問われたふでは、
「言わずもがな」と表情を変えません。

しかし元を正せば、ふでも下総の百姓の出身です。
だからこそ、勇のことが憎いのです。
「そうやすやすと、武士にさせるものですか!」


土佐に発つ龍馬に
見送りの約束をした勇ではありましたが、
約束の刻限になっても勇は現れません。

龍馬は致し方なく、その場を離れて土佐へ向かいます。


道場に薬を売りつけた形の歳三とひも爺ですが、
道場の者らに後を付けられて、ボコボコにされます。

やっとで近藤道場にたどり着いた歳三は、
自己を否定された悔しさから、
勇に剣を教えてほしいと頼みます。

多摩で生まれれば、一生多摩の農民である。
傷心の勇は、越えがたい身分の壁に立ち尽くすしかありませんが、
だからこそ、と言葉を続けます。
「武士よりも武士らしくなってみせる!」

雷鳴轟く日の、夜でした。

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作:三谷 幸喜
音楽:服部 隆之
題字:荻野 丹雪
版画:木田 安彦
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[出演]

香取 慎吾 (近藤 勇)

藤原 竜也 (沖田惣次郎)

山本 耕史 (土方歳三)

小林 隆 (井上源三郎)

岩崎 加根子 (なつ)
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江口 洋介 (坂本龍馬)
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沢口 靖子 (沖田みつ)
野際 陽子 (近藤ふで)
田中 邦衛 (近藤周助)
石坂 浩二 (佐久間象山)
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制作統括:吉川 幸司
演出:清水 一彦

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