させていただきます
最近気になる敬語の中で
「〜させていただきます」というのがあります。
例えば、閉店間際のお店でアナウンスされる
「本日は○時に閉店させていただきます」
というような、アレです。
「させていただく」という言葉については、
キーワード検索にかけてみると
たくさんのサイトで語られていましたので、
意味・用法・誤用などについては
詳細はそちらのサイトさんの内容をご覧いただくとして。
ザッとした意味を調べてみますと、
自分側が行うことを「相手側又は第三者の許可を受けて行い」
「そのことで恩恵を受けるという事実や気持ちのある場合」
に使われる。のだそうです。
映画の試写会で行われる、出演俳優や監督らによる舞台挨拶で
「□□役を演じさせていただきます○○です」
といった挨拶をよく耳にするのですが、
なんだかモヤモヤした心境になるのはKassyだけでしょうか。
させていただくって……そこまで自分を下げなくても(^ ^;;)
ま、前出の意味から解釈すれば
映画に出演することで、それなりのギャランティがもらえて
しかもスクリーンに出るわけなので
知名度が上がるという恩恵は発生しますが、
そもそも映画出演って、こちら(役者)側から
「監督、映画に出してください!」ってお願いして出演したもの?
いや、恐らくは監督やディレクター、
プロデューサーといったスタッフ側から
「□□役に適任なので、ぜひ出てください」と
オファーがあったのではないでしょうか。
となれば、俳優による「演じさせていただきます」という言葉は
何となく、皮肉っぽく聞こえてしまうわけです。
いや!
最初にお断りしておきます。
この使い方、誤用かどうかは
Kassyにはハッキリとは分かりません。
何となくのニュアンスで“??”を伝えております。
そもそも、なぜにこういうネタになったかといいますと。
Kassyにとってファン(のひとり)だった某アナウンサーが
結婚披露宴を開いた、というニュースが流れてきました。
その席での囲み取材で、お相手の方が
「メールさせていただいて」とおっしゃっておられたのですが、
そんな……配偶者に対して敬語を使うかなぁ? と思ったのです。
しかも自分の(敬語の上での)位置を下げちゃったよ、と。
ということで、ちと気になったので書いてみました。
これも前出の意味から解釈すれば、
「メールを出していいよ」と相手本人に許可をもらい、
あるいは「○○さんのメル友になっていいよ」と
周囲の人間から許可をもらい、
そのおかげで親密な交際ができるという恩恵が発生する、という。
ま……お相手は本当に各方面で人気の方で
高嶺の花のようなお方なので、そう解釈すれば
「メールさせていただいて」とおっしゃるのも
“なるほど”とも思えますけど(笑)。
さて、このような指摘をしておきながら
自分(Kassy自身)はどうなんじゃ……と言われれば、
Kassyの話す、あるいは書き綴る日本語は
絶対に完全形ではないので、誤用だらけかと(^ ^;;)
語彙力もあまりないですし。
機会あるごとに「拙文」と毎回毎回言っているのは
謙遜という意味合いでは決してなく、
本当にそういった(誤用だらけという)部分に
起因するものなのです。。。m(_ _)m
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