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2013年2月 8日 (金)

プレイバック新選組!・(10)いよいよ浪士組

近藤 勇は、幕臣で浪士組取締役の山岡鉄太郎から
その浪士組についての詳細な説明を聞きます。
誘った山南敬助も同席です。

幕府は今回、天下騒乱を沈めるために
出羽庄内脱藩・白河八郎の献策によって
浪士組を結成。
方々の道場に案内を送って有志を募ったわけです。

ここです、と案内されたのは山岡の家。
清河はここに居候しています。

清河の話では、この2月に
14代将軍徳川家茂が上洛しているのですが、
京の町は天誅で吹き荒れております。
よって、浪士組も警護のために上洛する予定です。

勇は、幕府のために力を尽くそうと
考えるようになっていました。

その浪士組の取締役の一人が“まつだいら”と聞いて、
「松平主税助だったら知ってる」と
露骨にイヤな顔をする勇ですが、
浪士組の取締役は“上総介”なので、まずは安心です。
講武所の一件でよっぽど懲りたのでしょう。

ただ、取締役はまぎれもなく主税助でありまして
出世に伴って上総介と名乗るようになったようです。
恩賞のことも含め、ちと先行きが心配になります。


浪士組の一件は、父の近藤周斎にも報告します。

勇は養子に入ってから
我がまま一つ言わず愚痴一つこぼさず
近藤家と道場のために尽くしてきた勇が
こんなにガンコに我を通すのは初めてです。

一度入京してしまえば、すぐには戻って来られないでしょう。
道場主がそんなに長期間道場を空けるのは
試衛館始まって以来初の出来事ですが、
周斎は「行ってこい!」と送り出します。

しかし、一番乗り気であった沖田総司は
塾頭という立場でもあり、道場に残すことにしました。
一番剣が立つだけに、一番危険な目に遭いやすいわけです。

ただ、総司は自分だけ行けないことをひがみ
飛び出していきます。


文久3(1863)年2月4日・江戸──。

総司との関係は平行線のまま、
浪士組の集まりが伝通院でありました。

いざやってきてみると、そこは人であふれ返っております。
多すぎて、勇たちは中にも入れません。

寺の中では、取締役たちの会議が行われております。

主税助(←勇の講武所の一件で悶着あった人物)改め松平上総介は
浪士たちは集まってもせいぜい50人と予想していて
報奨金を一人当たり50両で
2,500両ぶんしか準備できていません。

そこへ現時点で300人程度、そしてさらに増えつつあります。

白河は、約束通りに払ってもらうしかないと主張しますが、
上総介は、2,500両で分配するしかないと主張。

志願者の多さを見て、
上総介は気絶したふりをして逃げてしまいます。

募集に走り回った白河は志願者に
浪士組の心得を話しますが、
勇がいる場所は遠くて、全然聞こえません。


勇み立ちが道場に戻ってくると、
総司は月代を剃っていました。

大人になりたい、そういう気持ちは
他の者でも分からなくもありません。
勇を説得して、総司も加えることになりました。

──────────

文久3(1863)年2月4日、
浪士組取締役・松平上総介が取締役を辞任。

慶応3(1867)年11月18日、
新選組から分裂した御陵衛士を粛清する『油小路事件』まで

あと4年9ヶ月──。


作:三谷 幸喜
音楽:服部 隆之
題字:荻野 丹雪
版画:木田 安彦
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[出演]

香取 慎吾 (近藤 勇)

藤原 竜也 (沖田総司)
山本 耕史 (土方歳三)

中村 勘太郎 (藤堂平助)
山本 太郎 (原田左之助)
堺 雅人 (山南敬助)
山口 智充 (永倉新八)
小林 隆 (井上源三郎)

田畑 智子 (近藤つね)
生瀬 勝久 (殿内善雄)
白井 晃 (清河八郎)
羽場 裕一 (山岡鉄太郎)
──────────
伊原 剛志 (佐々木只三郎)
伊吹 吾郎 (粕屋新五郎)

佐藤 浩市 (芹沢 鴨)
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沢口 靖子 (沖田みつ)
野際 陽子 (近藤ふで)
田中 邦衛 (近藤周斎)
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制作統括:吉川 幸司
演出:伊勢田 雅也

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