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2013年2月19日 (火)

プレイバック新選組!・(13)芹沢 鴨、爆発

文久3(1863)年2月10日・本庄宿──。

中山道を走る3人の武士。
先番宿割の池田徳太郎と近藤 勇、
それになぜか井上源三郎です。

当初、東海道を進む予定でありましたので
先番宿割の池田もそれに合わせて手配を進めていたのですが、
清河八郎の意のままにはさせないという佐々木只三郎の鶴の一声で
中山道を進むことになり。

せっかく手配した宿を慌ててキャンセル、
中山道で手配し直しとなったわけです。

しかもすでに江戸を出発、京に向かっている中で
それよりもできるだけ先に急ぎ、宿の手配をしてから
本隊を迎え入れたいという段取りです。

長く走り続けてきたことで、バテてしまいました。
池田は、一度は近藤に宿の手配を任せてみます。

とはいえ行き当たりばったり、何せ235名ですからね。
宿側もそう簡単に、うんと首を縦に振れないわけです。
特に明日はお公家衆が宿泊するとかで、
そちらの準備にてんてこまいとか。

池田は「オレの宿からだ!」と我がまま言うし、
勇は途方に暮れています。

そこへ試衛館の面々が到着。
勇のお役目に加勢したいと、山岡の許可を得て
本隊から離れ急いできたようです。

勇はさっそく、
膨大な仕事量をみんなと分担することにします。

頭の中が半ばパンクしつつある勇に代わって
リーダーシップを土方歳三が取り、仕事の流れを確認。
それを山南敬助が細かいところまで
的確に指示していきます。

そして、浪士たちの矢面には原田左之助に立たせます。

不平不満が出るであろうことを考えての歳三の指示ですが、
こういう場合、弁が立つ者が矢面に立って
話がこじれ、問題が大きくなってしまうよりも
話をまるで理解していない者の方が、案外丸く収まるものです。

一旦寺に集められた浪士組は、
一番組から順に割り振られた寺へ案内されていきます。

問題児・芹沢 鴨ですが
今までの宿でも仲間とどんちゃん騒ぎをしていて
他の浪士たちから不満が出ているのだとか。
よって、今回の宿から芹沢を離すことにしてほしい、と
佐々木が言ってきました。

狭くても一人部屋で構わない、ということで
池田は宿の離れを鴨に割り当てます。


ところが──。

宿の図面に従って離れを勧めたわけですが
その離れは以前火事で焼け、
今そこには鳥小屋しかありません。

「ここでいいよ。鴨には鳥小屋がお似合いだってこったろ」

まったくへそを曲げてしまった鴨をなだめ、
ひとまずは鳥小屋で寝ることは諦めてもらいましたが、
今度は、オレには野宿が合っていると言い出します。

佐々木は、こんな寒い中で野宿をすれば
1時間たらずで音を上げる、と好きにさせますが、
宿屋の往来で大きな大きなたき火を始めた鴨。
これなら寒くありませんね(←……ってコラ!)。

ここまで騒ぎが大きくなれば、もう勇の出番しかありません。

勇は鴨に非礼を詫びた上で、
消火するまではここを動かないと宣言。
鴨と勇のプライドのぶつかり合いです。

芹沢 鴨は、ただの暴れ馬ではない。
粗暴のように見せかけて、ヤツはちゃんと考えている。
あの男は見極めようとしているのです。
浪士組の中で、誰が使えて誰が使えないか──。

鴨をよく知っている粕屋新五郎が言っていました。

「もういい! 宿へ案内してもらおうか」
ついに鴨が折れました。

──────────

文久3(1863)年2月9日、
浪士組が本庄宿に到着、
芹沢 鴨が路上で大たき火を焚くという騒動を起こす。

慶応3(1867)年11月18日、
新選組から分裂した御陵衛士を粛清する『油小路事件』まで

あと4年9ヶ月──。


作:三谷 幸喜
音楽:服部 隆之
題字:荻野 丹雪
版画:木田 安彦
──────────
[出演]

香取 慎吾 (近藤 勇)

藤原 竜也 (沖田総司)
山本 耕史 (土方歳三)

中村 勘太郎 (藤堂平助)
山本 太郎 (原田左之助)
堺 雅人 (山南敬助)
山口 智充 (永倉新八)
小林 隆 (井上源三郎)

白井 晃 (清河八郎)
生瀬 勝久 (殿内義男)
羽場 裕一 (山岡鉄太郎)
奥村 公延 (根岸友山)
──────────
伊原 剛志 (佐々木只三郎)
伊吹 吾郎 (粕屋新五郎)
佐藤 浩市 (芹沢 鴨)
──────────
制作統括:吉川 幸司
演出:伊勢田 雅也

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