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2013年2月26日 (火)

プレイバック新選組!・(15)行くか、戻るか

屯所としている新徳寺で、清河八郎の暴挙について
鵜殿鳩翁と佐々木只三郎が話しています。

将軍上洛に合わせて
将軍を不逞の輩からお守りするために
幕府の金で集めた浪士組。

その実は、尊王攘夷運動のための急先鋒。
つまり幕府のためではなく
朝廷のために働く武士ということになります。

佐々木は、清河が過激派と手を組むのは困るため
ひとまずは浪士組を江戸に帰すことにします。
生麦事件以来、国民は
いつ外国から攻めてくるかと脅えているわけで、
それを逆手に取るわけです。

清河八郎は「望むところ」と帰還することにします。
帰りの旅費は幕府が負担してくれるという山岡鉄太郎に
朝廷の兵に幕府が金を出す、とケタケタ笑う清河です。


文久3(1863)年2月29日・京──。

ひでは相変わらず剣術の稽古です。

上半身裸の永倉新八は胸筋をヒクヒクさせ
原田左之助も逆立ちして股を開くなどして
ひでは目のやり場に困っています。

さらには沖田総司に「身体拭かないの?」と言われ、
身体を密着させて剣の振り方を教えるなど、
セクハラまがいのことばかり。

でも仕方ありません。彼らはひでを男性と信じ込み
男として絡んでいるわけですからね(^ ^;;)


集められた浪士組に、清河は浪士組の真の目的を発表。
今すぐ江戸に帰還することにします。
近藤 勇は京に残ることを宣言。
ここまでは台本どおりだったのですが……。

意外な点が2つ。
芹沢 鴨が賛同したことと、
山南敬助が賛同しなかったことであります。

鴨は案外、単純なのかもしれません。
「お前は馬鹿だが、その馬鹿にしばらく付き合うことにした」

しかし一視聴者として、
あの男……山南敬助の真意は
よく分からないところがありますが(^ ^;;)

京に残って「無頼の浪人に成り下がるがよい」という清河に
人を信じない者に命は預けられない、と
山南も京に残ることにしました。


浪士組が江戸に帰還することになったという知らせを受け
大喜びの八木家の面々ですが、
「江戸に……戻らんの?」「はい」「なんで?」
望みは脆くも崩れ去ります。

セクハラまがいのことを受けてきたふでですが、
京に残るという話を聞いて、なぜか安堵の表情がうかがえます。
ちょっと心境の変化でもあったのでしょうか。


鴨ら水戸班は、清河襲撃を計画します。

無駄な争いを好まない勇は
鴨らに斬られる前に清河を逃がしたい意向。

その勇の意向を酌んで、山南は
清河に特別な恨みがあるということにして
「私が斬る」と言って水戸班に加わります。

清河の宿を、水戸班は取り囲みます。
しかし、清河を訪ねてきた
殿内義雄をおとりに使って清河は逃亡。

狭く入り組んだ京の町を、水戸班と試衛館班は
それぞれの思惑で清河を探します。

袋小路で清河をようやく見つけ、追いつめます。

しかしここは、刃を交えた山南の機転で清河を逃がし
途中でなぞの男に助けられます。


「抜け道は教えといた」
勇がその声に振り返ると、そこには山口 一が。
今は名を改め、斎藤 一です。

勇の祝言以来、久々の再会です。

──────────

文久3(1863)年2月29日、
新徳寺で尊王攘夷を目指す清河八郎が江戸への帰還を唱え、
芹沢・近藤らが猛反対するという騒動になる。

慶応3(1867)年11月18日、
新選組から分裂した御陵衛士を粛清する『油小路事件』まで

あと4年8ヶ月──。


作:三谷 幸喜
音楽:服部 隆之
題字:荻野 丹雪
版画:木田 安彦
──────────
[出演]

香取 慎吾 (近藤 勇)

藤原 竜也 (沖田総司)
山本 耕史 (土方歳三)

オダギリ ジョー (斎藤 一)
中村 勘太郎 (藤堂平助)
山本 太郎 (原田左之助)
堺 雅人 (山南敬助)
山口 智充 (永倉新八)
小林 隆 (井上源三郎)

吹石 一恵 (八木ひで)
松金 よね子 (八木 雅)
正司 歌江 (久)

白井 晃 (清河八郎)
生瀬 勝久 (殿内義男)
相島 一之 (新見 錦)
羽場 裕一 (山岡鉄太郎)
──────────
伊吹 吾郎 (粕屋新五郎)
伊原 剛志 (佐々木只三郎)
──────────
鈴木 京香 (お梅)
佐藤 浩市 (芹沢 鴨)
伊東 四朗 (八木源之丞)
──────────
制作統括:吉川 幸司
演出:清水 一彦

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