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2013年3月11日 (月)

(10)池田屋事件

佐久間象山が、会津藩洋学所を見学に来ました。

教室の雰囲気といい、
他藩であれ学問を志す者には門戸を広げて受け入れる姿勢といい、
山本覚馬が佐久間象山塾を参考にしている部分は大きいです。

かつて、松陰 吉田寅次郎の一件で処分を受けた象山ですが、
幕命によって京都にやって来たわけです。
「朝廷に開国を説くのだ」


照姫の右筆として
高木時尾がお城へ上がる時がきました。
幼い時からずっと一緒に過ごしてきた時尾が
何だか遠くへ行ってしまうようで、山本八重は寂しいです。

時尾が片思いしていた山川大蔵が
実は八重を好いていたのを時尾は知っていて、
妬ましく思って八重には教えなかったと言えば、
八重は八重で、右筆に時尾が選ばれて
自分ならお役に立てるのに、と妬ましかったと正直に告白。

本当の気持ちを包み隠さず言い合える関係って
心の深いところでの付き合いのような気がして、いいですね。

真夜中の京の街を、全力疾走するふたりの男。
うち1人は、桂 小五郎です。

街の向こうから、提灯を提げた者たちが
コチラに向かって駆けてくるのが見えます。
斎藤 一ら、新選組です。

桂の後を追ってきた斎藤は、
桂が長州藩邸に入っていったのを目撃します。
そこで、追放したはずの長州藩士が
京都に入り込んでいる実態をつかむわけです。

京都守護職・松平容保は、
実の弟である京都所司代・松平定敬とともに
長州藩士の探索に乗り出しています。

将軍後継職の一橋慶喜は、
そんな容保に期待をかけ、言葉をかけます。
「共に命を捨てる覚悟で、都をお守り致そうぞ」

で、立ち上がる際に“ヒュッ……ピュッ”という
毎度の変な効果音が入るわけですが(^ ^;;)


象山は、攘夷がいかに無謀であるかを
さまざまな資料を見せて中川宮に説明。
どうやら中川宮も合点がいったご様子です。

ただ、象山はそれだけでは足りないと思っています。
つまり、開国路線を国是として舵を切るよう
帝から開国の勅旨を出してもらうように働きかけたようです。

しかし、それでは攘夷派が黙ってはいないでしょう。
場合によっては御所を襲うという危険も孕んでいます。

そこで象山は、帝を守るために会津を頼りにします。
帝のいる御所を守るのではありません。
帝は彦根城に遷っていただいて、そこを守るのです。

御所は城のように守りに固いところではないので、
彦根に遷っていただくのは妙案です。
覚馬は、御所もこの際 守りを堅固にすべきだと主張します。


八重に縁談話が舞い込んできました。

昨年、病気で妻をなくしたばかりの男性で、
年は八重より少しばかり上。
ただ、人柄はいいし、
お役目にもしっかり励んでいるという人だそうです。

後添いということになりますが、
父の権八や母の佐久は、納得済みと頭を下げます。

その瞬間、角場でドカーンという爆発音。
かなり大きく揺れます。
どうやら、川崎尚之助がしくじって
火薬を爆発させてしまったのでしょう。

権八は、心配になって様子を見にきますが、
八重は「よくあっことですから」と
汚れた手で鼻の下をこすりながら笑っています。

それが、まるでタヌキのように見えて
家族全員大笑いです。
「今回も、縁談はないようだ」


元治元年6月5日、早朝。
新選組が御用改めで枡屋に突入します。
武器(銃)の存在を確かめると、
古高俊太郎に屯所への出頭を求めます。

さんざんに折檻して白状させようとしますが
古高はなかなか吐きません。

新選組からその報告を受け、金戒光明寺では
浪士たちが都に火を放ち
その混乱に乗じて帝を長州へお連れする計画が
単なるウワサではなく実話だったと知るわけです。

容保は、いったん慶喜と京都所司代に使者を立てて軍勢を依頼し
新選組にも一緒に出動するように下知します。


古高を奪われた長州側では
桂が小走りで池田屋に入っていきます。

宮部鼎蔵は、会津の備えが整う前に先手を打ちたい構えですが
「今夜はいけん」と、桂はここで時を待つように指示します。
古高が人質に取られてはいますが、
それを奪い返す機会はまたあります。

それより、今夜無理して動いて
あちこち嗅ぎ回る新選組に見つかる方が今後面倒です。

その新選組は、せっかくのチャンスを取り逃がしてはならないと
会津藩からの軍勢が到着する前に池田屋へ出発してしまいます。

そして──。

「新選組が三条小橋の池田屋に斬り込みました!」
秋月悌次郎の報告に驚いた田中土佐は、慌てて出陣します。

しかし、会津の軍勢が池田屋に到着した時には
長州側の浪士たちをさんざんに斬り倒し
息のある数名を捕縛していました。

覚馬は、顔見知りの宮部が斬り殺されているのを見、
だれが斬れと命じた、と新選組に怒りをぶつけますが、
新選組は新選組で命がけで任務に当たっているわけです。
あのまま時を無為に過ごし、敵に逃げられれば
それこそ意味がないことになってしまいます。

覚馬は、言葉を失います。


象山は、今回の池田屋事件によって
火薬蔵に火をつけた(ようなものだ)と喩え、
今に長州が牙をむいて襲って来ることを予見します。

その上で、帝を早めに彦根城へ遷らせるために
中川宮に会って来るという象山に
覚馬は御所まで警護しますと申し出ますが、
今は会津に守ってもらう方が危ないと、その申し出を断ります。


会津では、池田屋の顛末を知った西郷頼母が
これで会津は仇持ちになった、と顔色をなくします。

京詰めの家老が横山主税から神保内蔵助に変わるのをいい機会に
謹慎処分を食らっていた佐川官兵衛を
内蔵助が呼び寄せてくれるように
頼母が直々に願い出ることにします。

そして、腕に覚えのある各家の次男坊・三男坊たちを
引き連れて京に向かうように佐川に指示。
「ここまできたら、兵力を増やすしか会津を守る手だてはねえ」

しかし、事態は頼母の予想を上回る速さで展開。
長州藩は、1,000を超す大軍勢で上洛、
京を包囲するかのように布陣したわけです。

長州藩主親子の罪を一等減ずれば
軍勢も得心して引き下がるという長州の主張を呑めない容保は、
あくまでも武力での一掃を言いますが、
慶喜は、会津の戦には付き合えぬと会議の場から出て行きます。

容保は、上からと下からの間に立たされて
自分の思いを理解してくれないと思い悩みます。
「このこと、主上だけはお分かりくださるはず──」

ちなみに、池田屋事件の失策の全責任を取らされた形の秋月は
公用方を外され、会津に戻ることになりました。


そのころ、箱館の外国人居留地では
ひとりの若者が密かに日本を脱出しようとしていました。
「ニイジマか? 私の船へようこそ」

上州安中藩士・新島七五三太、のちの新島 襄が
単身、アメリカへ渡る旅のはじまりでした。

──────────

元治元(1864)年7月8日、
京の三条木屋町にある旅館「池田屋」に潜伏していた
長州藩・土佐藩などの尊王攘夷派志士を、新選組が襲撃する。

明治39(1906)年4月1日、
篤志看護婦としての功績により
皇室以外の女性として初めて『勲六等宝冠章』を受章するまで


あと41年9ヶ月──。


作:山本 むつみ
テーマ音楽:坂本 龍一
音楽:中島 ノブユキ
題字:赤松 陽構造
語り:草笛 光子
──────────
[出演]
綾瀬 はるか (山本八重)
西島 秀俊 (山本覚馬)
長谷川 博己 (川崎尚之助)
風吹 ジュン (山本佐久)
松重 豊 (山本権八)
長谷川 京子 (山本うら)
玉山 鉄二 (山川大蔵)
貫地谷 しほり (高木時尾)
市川 実日子 (梶原二葉)
剛力 彩芽 (日向ユキ)
綾野 剛 (松平容保)
──────────
中村 獅童 (佐川官兵衛)
降谷 建志 (斎藤 一)
池内 博之 (梶原平馬)
斎藤 工 (神保修理)
北村 有起哉 (秋月悌次郎)
岡田 義徳 (広沢富次郎)
──────────
津嘉山 正種 (神保内蔵助)
国広 富之 (横山主税)
佐藤 B作 (田中土佐)
篠井 英介 (三条実美)
──────────
オダギリ ジョー (新島 襄)
及川 光博 (桂 小五郎)
小泉 孝太郎 (一橋慶喜)
奥田 瑛二 (佐久間象山)
西田 敏行 (西郷頼母)
──────────
制作統括:内藤 愼介
プロデューサー:樋口 俊一
演出:清水 拓哉


◆◇◆◇ 番組情報 ◇◆◇◆

NHK大河ドラマ『八重の桜』
第11回「守護職を討て!」

デジタル総合:午後8時〜
BSプレミアム:午後6時〜

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