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Kassy号〜♪の車窓から 2011

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2013年3月17日 (日)

(11)守護職を討て!

「ならぬものはならぬ!」
山本権八の太い声が、久々に部屋中に響き渡りますが
かつての山本八重の時のように、
はいそうですかと引き下がる山本三郎ではありません。

権八が分かってもらえないと見ると、
ただ黙って頭を下げ、部屋を飛び出していきます。

それにしても、三郎が父に口答えするのは初めてのことです。
山本佐久も八重も、何事かと権八の元に集まります。

なんでも、今回上洛することになった佐川官兵衛の隊に
三郎は志願しているようです。
そういえば、家の次男三男……で
腕に覚えのあるものが集められているんでしたね。

「ばかなやつだ!、と権八も部屋を出て行きます。

八重は、早く手柄を立てたいという
弟の焦りに一定の理解を示しますが
弟の言葉が、姉の胸に突き刺さります。
「分かるわけねえ! 姉上に何が分かんだ!?」

佐川隊のことは、食客である川崎尚之助の耳にも届いています。
三郎はまだ16歳で役に立つかどうかと八重は気にかけていますが、
上ふたり(覚馬・八重)があまりに勇ましいため、
末弟の三郎の独り立ちは大変そうだと尚之助はクスッと笑います。

それを聞いて、少しだけ膨れっ面の八重です。
「お針に行ってまいりやす。私も勇ましいばかりではねえのです」

元治元(1864)年7月11日。
池田屋事件の3日後、佐久間象山は
朝廷に開国を説くべく京にいました。

しかし、その行動は
攘夷派の志士たちを強く刺激するものであったのです。

♪そしる者はァ〜 なんじのそしるに任すゥ〜
 嗤(わら)う者はァ〜 なんじの嗤うに任せん〜

象山は、苦心の策が実を結ぶ時まできたことで
かなり上機嫌で高らかに歌いながら白馬に乗っておりますが、
そこで目の前に数名の志士たちが道を遮ります。

「天誅だ!」
京の往来がひっきりなしの街道筋で、
民衆が見ている前で象山はさんざんに斬りつけられます。

さっきまで、心地よさそうにビードロを吹いていた女の子は
目の前のあまりにショッキングな惨劇に、
顔色を失ってビードロを地に落としてしまいます。


象山受難の報は、すぐさま山本覚馬の元にもたらされます。
しかし、覚馬が象山の元に駆けつけた時には
すでに象山は息を引き取っていました。

広沢富次郎は、襲った志士たちが残した『斬奸状』に目を通します。
そこには、象山が朝廷に改革を説いたことや
孝明天皇の彦根遷座を計ったこと、
会津藩士が手を貸したことなどが断罪されていました。

つまり、こちら側の動きは筒抜けということです。


山崎・天王山、長州陣営──。
こちらにも象山死去の知らせが入ります。
しかし、こちらにとっては象山の死は好都合で、
玉(ぎょく=天皇のこと)を奪われる心配がなくなったわけです。

そんな長州兵に対し、朝廷は退去を命じますが
陣営には続々と軍勢が到着していて勢いは更に増していきます。

600の援軍が到着した長州勢は2,000、
会津兵はわずかに1,600であります。
数の上では、長州はすでに勝てるだけの兵力を持っているはずですが
それでもじっと動かず、時を待っています。

一戦必勝のとき……つまり藩主毛利公の上洛を待ち
攻めてくるつもりなのかもしれません。
手をこまねいていては、前の長州がそうであったように
会津が都を追われかねません。

翌日会津に帰ることになっている
謹慎処分を食らった秋月悌次郎は、
それだけが気がかりです。


佐川隊に入ることを父に反対された三郎は
父親に黙って入隊を志願。

佐川は、何とか諦めさせようと
槍の試合で何度も負かしますが、
食い下がって立ち向かってきます。

その力の入れようはハンパないものでありまして
まさに“度を越えている”の一言に尽きます。

何度も何度も負かされるものだから
身体には無数の傷が入り、ふらふらする有り様。
弟の裸を見た八重は目を背けんばかりです。

ただ、三郎には
父の知らない思惑というものがあるようで。

覚馬が京に行ってからも、新式銃の研究を続ける尚之助ですが
食客ということが影響してか、いいものだと分かってはいても
会津藩で採用になかなかこぎつけないわけです。

特に、藩士として意見できる覚馬がいなくなった山本家では
発言権がないというのが顕著に現れてきています。

三郎は、佐川隊に志願することによって
自分自身も藩士になり、
銃の採用に意見できる立場になりたかったようです。

父は、ついに入隊を(遠回しに)認めます。


梶原平馬、山川大蔵、そして覚馬は
長州陣営にほど近い八幡宮に足を踏み入れます。
そこでは、町人たちの参拝が行われつつ
奥では長州勢が何やら祈願をしているのです。

そしてそこで、長州藩主の到着を待って
会津、特に松平容保を討つべく決起する予定なのです。
藩主到着まで、およそ10日──。

その打ち合わせを漏れ聞いた覚馬らは
その情報を持ち帰ります。

容保を討った後は、そのまま一気に御所へ向かい
天皇をいただくつもりなのでしょう。

一刻の猶予はならないと考えた神保内蔵助は
一橋慶喜に動いてもらうように説得に当たります。
そして同時に、容保にも知らせることにしたわけです。

しかし慶喜は、もう一回揺さぶってからと
悠長なことを言い出します。

そもそも会津と薩摩が手を結んで長州を追い出したことも
あまり良くは思っていない慶喜です。
慶喜の元に出向いた内蔵助と田中土佐は
ひどくがっかりした様子です。

長州との戦を前にして、会津兵たちにも次第に焦りが見え始め
今すぐにでも出兵するぞといきり立つ者ばかりです。


朝廷としては、これまでの叡慮を変えるつもりはありません。
そもそも長州は入京を禁じられているにもかかわらずこれを破り
さらに都から出て行くように言っても戦を始める有り様。

もしこれを許せば、朝廷の力は地に落ち
都は闇になりかねません。

7月18日、孝明天皇はついに勅命を下します。
「長州の軍勢、速やかに掃討せよ」

──────────

元治元(1864)年7月11日、
佐久間象山が、三条木屋町で
前田伊右衛門や河上彦斎らの手にかかり暗殺。享年54。

明治39(1906)年4月1日、
篤志看護婦としての功績により
皇室以外の女性として初めて『勲六等宝冠章』を受章するまで


あと41年8ヶ月──。


作:山本 むつみ
テーマ音楽:坂本 龍一
音楽:中島 ノブユキ
題字:赤松 陽構造
語り:草笛 光子
──────────
[出演]
綾瀬 はるか (山本八重)
西島 秀俊 (山本覚馬)
長谷川 博己 (川崎尚之助)
風吹 ジュン (山本佐久)
松重 豊 (山本権八)
長谷川 京子 (山本うら)
玉山 鉄二 (山川大蔵)
貫地谷 しほり (高木時尾)
剛力 彩芽 (日向ユキ)
綾野 剛 (松平容保)
──────────
中村 獅童 (佐川官兵衛)
池内 博之 (梶原平馬)
斎藤 工 (神保修理)
北村 有起哉 (秋月悌次郎)
岡田 義徳 (広沢富次郎)
──────────
津嘉山 正種 (神保内蔵助)
国広 富之 (横山主税)
佐藤 B作 (田中土佐)
──────────
市川 染五郎 (孝明天皇)
小泉 孝太郎 (一橋慶喜)
及川 光博 (桂 小五郎)
稲森 いずみ (松平 照)
奥田 瑛二 (佐久間象山)
──────────
制作統括:内藤 愼介
プロデューサー:樋口 俊一
演出:加藤 拓


◆◇◆◇ 番組情報 ◇◆◇◆

NHK大河ドラマ『八重の桜』
第12回「蛤御門の戦い」

デジタル総合:午後8時〜
BSプレミアム:午後6時〜

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