プレイバック新選組!・(18)初出動! 壬生浪士
坂本龍馬が、京・壬生村の
壬生浪士組屯所となっている八木家を訪ねてきました。
現在の龍馬ですが、相変わらず勝 海舟の下にいます。
今の日本に必要なものは海軍であると、
桂 小五郎らにも声をかけて
その実現に向けて動いているわけです。
その夜、龍馬は桂 小五郎と呑みます。
長州藩は尊王攘夷で方針が固まっておりますが、
桂のように緻密に一歩一歩進んでいく者がいれば
久坂玄瑞のように急進派もいるわけで、
壬生浪士組同様、いろいろな意見や対立があって
一縄筋にはいきません。
文久3(1863)年4月1日・京──。
殿内殺害のきっかけとなった阿比留鋭三郎は
体調が優れないのか
(というか、この人は体調が優れた時がないのですが)
壬生浪士組を抜けることになりました。
江戸に戻る気力がないので、
大津の親戚の家でゆっくり養生するのだそうです。
さて、阿比留の脱退によりスリム化した壬生浪士組ですが、
浪士組組長はひとりでなくてもいいのでは? ということから
近藤 勇と新見 錦が新たに組長として名を連ねます。
その組長という名ですが、会津藩の役職で
たびたび「局」という名称が使われることがあり、
「局長というのは……いかがでしょう」(by 山南敬助)
悪くはない、と鴨も納得です。
水戸組から二人も局長として出すのであれば、と
局長補佐としての「副長」に、
試衛館組から二人、歳三と山南が就任します。
ちなみに井上源三郎も副長候補だったのですが、
私はヒラでいい、と固辞されたものですから(^ ^)
ならば、とその副長の補佐に水戸組から二人、
平山五郎と平間重助が就任することになりました。
ちなみにこちらは「副長助勤(じょきん)」。
そのうち、歳三と新見が
「誰々も入れてもらおう」とやり合うのですが、
結局、局長3人、副長2人、副長助勤9人となると
ヒラの隊士は……源三郎ひとりになってしまいます。
「私もできれば、その助勤というやつに……」
「数え歌」が京の町に大流行しています。
世の中のことを面白おかしく歌にしているもので、
文才ある、久坂の手によるものです。
九つとせ
この期に及んで徳川の
弱腰、逃げ腰、及び腰
さていかがする──
幕府がなかなか攘夷に踏み切れないのをからかっています。
これが京都守護職・松平容保の目に止まり
どうしても許せない容保は
壬生浪士組にその立て札撤去を命令します。
ただ、気になる点も。
その立て札を撤去するということは、
長州藩を敵に回すということにもなります。
しかも都の民たちは、長州びいきです。
会津藩は、その長州藩の攻撃から身を守るために
壬生浪士組に役目を与えたともとれます。
長州藩は、過激ながら尊王攘夷派でありまして、
そういう意味では壬生浪士組と
考えを同じくする者たちであるはずなのに、
その長州藩を敵に回さなければならないのは……。
ともかく、浪士組初仕事です。
「出陣だッ!」
立て札を撤去している勇たちの姿を、
ジッと見つめる女の姿がありました。
浪士たちに追われていたところを
甘味屋で助けた、あの女です。
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作:三谷 幸喜
音楽:服部 隆之
題字:荻野 丹雪
版画:木田 安彦
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[出演]
香取 慎吾 (近藤 勇)
藤原 竜也 (沖田総司)
山本 耕史 (土方歳三)
優香 (お幸)
オダギリ ジョー (斎藤 一)
中村 勘太郎 (藤堂平助)
山本 太郎 (原田左之助)
堺 雅人 (山南敬助)
小林 隆 (井上源三郎)
吹石 一恵 (八木ひで)
松金 よね子 (八木 雅)
相島 一之 (新見 錦)
正司 歌江 (久)
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石黒 賢 (桂 小五郎)
菊川 怜 (幾松)
池内 博之 (久坂玄瑞)
筒井 道隆 (松平容保)
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江口 洋介 (坂本龍馬)
鈴木 京香 (お梅)
佐藤 浩市 (芹沢 鴨)
伊東 四朗 (八木源之丞)
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制作統括:吉川 幸司
演出:伊勢田 雅也
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