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2013年3月12日 (火)

プレイバック新選組!・(19)通夜の日に

具合が思わしくない久は病の床に臥せっております。

枕元に、原田左之助が呼ばれます。

原田は久の亡き夫(万太郎)の若い頃にそっくりだそうで
それ以来、浪士組に対する風当たりも和らぎました。

早く出て行きますように、というおまじないの
ほうきを逆さまに立てかけるのを正しく直させ、
久は静かに、眠るように亡くなります。
「おおきに……」


文久3(1863)年4月8日・京──。

日ごろからお世話になっている八木家へのご恩返しということで、
通夜と葬儀は浪士組が一切を取り仕切ることになりました。

しかし、当主の八木源之丞や妻の雅は、
浪士組に葬儀をめちゃくちゃにされたら
母も浮かばれないと不安でいっぱいです。

山南敬助のテキパキとした指示で、
分担した役割を各人それぞれが請け負ってこなしていきます。

浪士組のムードメーカー・左之助ですが
さすがに久が亡くなったのには堪えたか
かなりの落ち込みようです。

その左之助には役割分担はないのですが、
「オレやるよ、何でもやらせてくれよ」という左之助に
ばあさんのそばにいてやれ、と歳三の気遣いです。


お幸、という女性が勇を訪ねてきました。
甘味屋で浪士たちから助け出した、例の女性です。

あの時は船の時間ぎりぎりだったため
礼も言わずに立ち去った非礼を詫びます。

勇も少し心配していただけに、
再会できて心が舞い上がっています。

大坂に私用で出かけていた永倉新八ですが、
壬生浪士組の話を聞いて
ぜひ加わりたいという武士を連れて戻ってきました。

美濃浪士・島田 魁(かい)です。

人が良すぎて、頼まれれば断れない性格から
いくつも姓を変えています。
奇しくも、産まれた時の姓は「近藤」でした(^ ^;;)


通夜が始まりました。

弔問に訪れた会津藩公用方・広沢富次郎は
芹沢 鴨が大坂の商家に押し入って、脅迫まがいの振る舞いで
借金しまくっているという噂を耳にしたと勇に伝えます。

そういえば、最近の鴨は羽振りがかなり良いです。

とはいえ、鴨がやったという証拠は何一つないわけで
真偽のほども含め、後で聞いてみることにします。


長州藩の久坂玄瑞が弔問に訪れました。
源之丞も知らないと言いますし、これは明らかに
「数え歌」立て札の撤去の仕返しかもしれません。

関ヶ原が250年、長州藩は幕府に対して怨みこそあれ
恩義に感じることは何一つない──。

幕府のために働く勇に、久坂は詰め寄りますが、
通夜という場をわきまえるように鴨に叱責されます。
「羽織ぐらい着て来い!」


道に迷っていた島田と、お坊さんがやっとで到着しました。


読経も終わり、勇と歳三、総司は源之丞にお礼を言われます。

浪士組としてやってきたその日から、
とんでもない田舎侍がやってきたと迷惑がっていましたが、
時を経るにつれ、本当の侍なんだと思えるようになってきました。
今では本当に感謝の気持ちでいっぱいなわけです。

今までの非礼を詫びた上で、源之丞は
ひとつ隠していたことを告白します。
八木家には、娘がひとりいたわけです。

その娘が彼らの前に現れたとき、
あっ!! と声が出そうになります。

八木秀二郎は、実は娘の「八木ひで」だったわけです。

「くっそーッ!!」
歳三は、女性と見抜けなかったことを悔しがります。
女好きの歳三にしては一生の不覚!
(そこか!?)

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作:三谷 幸喜
音楽:服部 隆之
題字:荻野 丹雪
版画:木田 安彦
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[出演]

香取 慎吾 (近藤 勇)

藤原 竜也 (沖田総司)
山本 耕史 (土方歳三)

優香 (お幸)

オダギリ ジョー (斎藤 一)
中村 勘太郎 (藤堂平助)
山本 太郎 (原田左之助)
堺 雅人 (山南敬助)
山口 智充 (永倉新八)
小林 隆 (井上源三郎)
照英 (島田 魁)

吹石 一恵 (八木ひで)
松金 よね子 (八木 雅)
正司 歌江 (久)
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池内 博之 (久坂玄瑞)
相島 一之 (新見 錦)
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鈴木 京香 (お梅)
佐藤 浩市 (芹沢 鴨)
伊東 四朗 (八木源之丞)
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制作統括:吉川 幸司
演出:吉田 浩樹

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