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2013年4月21日 (日)

(16)遠ざかる背中

家の周辺で発生した火災で、避難の準備をしていたところ
山本覚馬とうらの娘・みねがいなくなっているのに気づきます。
八重は、みねが諏訪神社でお祈りしている時の印象が横切って
火の手が迫る諏訪神社へ探しに出ます。

川崎尚之助は、みねがぼっくりを掃いて出て行ったことを知り
角場の近くでそれらしい音を聞いたと、その周辺を探索。
みねは、可愛らしく眠りこけておりました(^ ^;;)

それはそれで一件落着なのですが、
みねを探しに行ったうらと山本八重が
諏訪神社のほうへ行ったままです。

尚之助は、諏訪神社へ急行します。

煙が蔓延する中、必死に尚之助とうらを大声出して探す八重。
2人は早く見つけ出せたのですが、
駆け寄った八重が荷車に引かれそうになって
尚之助が助けた時に、足を負傷してしまいます。

帰宅して──。

「心配かけて!」
ごめんなんしょ、としょんぼりしているみねに
厳しい表情のうらは声を上げますが、
手を上げられると肩をすくめた瞬間、うらはしっかと抱きしめます。

覚馬に何事かあった場合は、山本家の跡取りとなります。
甘やかして育てたら、覚馬にも申し訳が立ちません。
そのためには、今の内から厳しくしつけねばなりません。
うらは、それでみねに厳しく接していたわけです。

そのことを、みねも理解してくれたようで
みねの表情にも笑いが戻ってくるようになりました。

さて、ケガした尚之助ですが
骨折はしていないものの、腫れが出ています。
八重は尚之助の足首に包帯を巻いています。

このままでは尚之助が火に巻かれてしまうと心配して
とっさに追いかけていった八重ですが、
取り越し苦労とはらしくない、と尚之助に言われて
八重はギュッと抱きしめます。
「旦那様だもの」

夫がいなくなってしまうことがふと頭をよぎったら
妻としては、これほど恐ろしいことはありませんよね。


そのころ、一橋慶喜の出陣中止が大騒動に発展します。

会津本陣 金戒光明寺では、佐川官兵衛が大暴れしています。
御宗家に諫言仕る、と言っても
佐川が行ったところで相手にされなさそうな気がしますが(^ ^;;)

松平容保は慶喜へ出陣を促す書状を覚馬に持たせているのですが
“あの食わせ者に丸め込まれる!”と聞く耳を持ちません。
容保は佐川の発言を「言葉が過ぎる」と諌めた上で
朝廷からの指図も待たなければならない、と言います。

幕府は、長州攻めの幕引きに追われていたわけです。

慶喜は勝 海舟を呼び出し、長州との和議を結べと命じます。
しかしこの戦は、ハッキリ言えば幕府側の負け戦です。
和議と言ってもこのままでは、長州側のいいなりになるのは必定。

勝は、これ以上の無駄な戦をしないためにも
将軍が全国の諸侯を束ねる従来のやり方ではなく
合議制によって政治を行っていくやり方を提案。

それを手土産に長州に赴けば、
首に代えても和議を整えると勝は強気です。
同席した松平春嶽と通じていると感じた慶喜は
勝の願い出を聞き入れないわけにはいかなくなりました。


容保からの書状を預かって来た覚馬と山川大蔵ですが
勝の主張に納得できません。
幕臣たる勝が、幕府の屋台骨はとうに崩れているなどと
聞き捨てならない言葉だらけです。

「外を見ろ! 世界に目を向けてみろ!」

日本ほどの小さい国が内乱に時間を費やしていたら
欧米列強の諸外国にたちまち攻め込まれてしまいます。
徳川幕府を守ることと、日本が滅びてしまうこと、
どちらが重いかをよく考えるように言われ、
ふたりには、返す言葉がありません。


慶喜から諸侯会議の約束を取り付けた勝は
さっそく長州へ和睦の使者に立ちます。
しかし、その一方で慶喜は
密かに朝廷にある勅命を引き出させていました。

それは、徳川家茂薨去の喪に服するために
長州藩に兵を引くように命ずる勅命であったわけです。

それに春嶽がかみつきます。
和議の使者を立てておきながら一方的な退陣命令を出しては
長州藩を欺いたことにもなります。
勅命を出させたことは慶喜はとぼけていますけど(^ ^;;)

そして、諸侯会議の約束もそれとこれとは話が違う、と
なかったことにしようとしています。

結局、裏切られた形の春嶽は
慶喜とはこれ限りと越前に戻って行ってしまいます。

ただ、慶喜には慶喜の、幕府の理想の形があるようで。
あぐらをかいただけの幕府は必要なく
一度崩して、内から鍛え直したいという思惑です。


慶喜はしたたかな男だと、岩倉具視は困った顔をします。

慶喜が将軍職を継ぐことになると
本当に幕府を鍛え直しかねないわけで、
討幕に動く彼らには、全てがやりにくくなるのです。


銃の買い付けに、覚馬が長崎へ出向くことになりました。
そしてもう一つ、覚馬には役目がありまして
長崎の素晴らしい目医者にかかって
目を治してもらうことです。

そして大蔵は、外国奉行に同行してロシアまで。
みんなそれぞれに出世を遂げて活躍する男に成長します。

そして梶原平馬の妻・二葉は臨月を迎えています。
出産は女の戦、と言っていた二葉ですが、
急に陣痛が始まったようです。

それぞれ出世した男たちが、どうして良いか分からず
それぞれオロオロしています(笑)。

男の子が産まれました。


孝明天皇は、人払いをさせて
容保と語り合いたかったようです。

慶喜が将軍職を継承した後、京都守護職の職を返上し
会津に帰るつもりの容保に、
天皇は、もはや引き止めるわけにはいかないと
これまでの苦労を労います。

先祖代々受け継いで来た大きなものを背負って生きていく運命は
天皇にとっては容保も同じと感じているようで、
その苦しさを分かち合えたと思っていました。

「長い間、誠を尽くしてくれて……ありがとう」
容保は涙を流して平伏します。


慶応2(1866)年12月5日、
徳川慶喜は第15代征夷大将軍に任命。

容保にとっては、4年に及ぶ京都守護職の務めが、
ようやく終わりを告げようとしていました。

しかし……。

20日後の12月25日、孝明天皇が崩御。
つい先日、優しい言葉をかけてくれた天皇が
亡くなってしまったわけです。

日ごろ穏やかな容保も、これには
目をむき出しにして言葉を失っています。

──────────

慶応2(1866)年12月25日、
孝明天皇が崩御。

明治39(1906)年4月1日、
篤志看護婦としての功績により
皇室以外の女性として初めて『勲六等宝冠章』を受章するまで


あと39年4ヶ月──。


作:山本 むつみ
テーマ音楽:坂本 龍一
音楽:中島 ノブユキ
題字:赤松 陽構造
語り:草笛 光子
──────────
[出演]
綾瀬 はるか (川崎八重)
西島 秀俊 (山本覚馬)
長谷川 博己 (川崎尚之助)
風吹 ジュン (山本佐久)
松重 豊 (山本権八)
長谷川 京子 (山本うら)
玉山 鉄二 (山川大蔵)
市川 実日子 (梶原二葉)
芦名 星 (神保 雪)
剛力 彩芽 (日向ユキ)
綾野 剛 (松平容保)
──────────
中村 獅童 (佐川官兵衛)
斎藤 工 (神保修理)
池内 博之 (梶原平馬)
岡田 義徳 (広沢富次郎)
六平 直政 (黒河内伝五郎)
徳重 聡 (大久保一蔵)
小堺 一機 (岩倉具視)
──────────
黒木 メイサ (中野竹子)
津嘉山 正種 (神保内蔵助)
佐藤 B作 (田中土佐)
──────────
生瀬 勝久 (勝 海舟)
小泉 孝太郎 (徳川慶喜)
吉川 晃司 (西郷吉之助)
市川 染五郎 (孝明天皇)
村上 弘明 (松平春嶽)
──────────
制作統括:内藤 愼介
プロデューサー:樋口 俊一
演出:清水 拓哉


◆◇◆◇ 番組情報 ◇◆◇◆

NHK大河ドラマ『八重の桜』
第17回「長崎からの贈り物」

デジタル総合:午後8時〜
BSプレミアム:午後6時〜

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