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2013年5月 6日 (月)

プレイバック新選組!・(35)さらば壬生村

忘れないうちに、このごろの日本(長州を中心に)について
おさらいしておきましょう(^ ^;;)

元治元(1864)年10月、江戸幕府は
諸藩に呼びかけて、長州征伐十数万を広島に結集します。
その長州征伐軍の参謀は、薩摩の西郷吉之助(隆盛)であります。

一方、8月に外国の連合艦隊と戦って敗れた長州藩では
穏健派が過激派を退け、
11月には尊王攘夷派3人の家老が切腹し
藩主の謹慎によって幕府に謝罪。
結果、12月には幕府軍は戦わずして撤退します。

しかし、長州の高杉晋作が下関で突如挙兵、
弱腰の長州藩上層部に対してクーデターを起こすのです。

元治2(1865)年2月、クーデターを成功させた高杉は藩政を掌握、
反幕府勢力が再び藩の実権を握ります。
これに対し、幕府内では
“今度こそ長州を征伐しよう”という気運が高まりつつありました。

そんな中、意外な人物が再浮上します。
公家、元 孝明天皇近習の岩倉具視であります。
彼はかつて公武合体を強力に推進したために
朝廷内の反対勢力によって失脚させられていました。

長州が朝廷での復権を虎視眈々と狙う中で
岩倉の政治力に目をつけた薩摩藩が
密かに接近を図って不穏な動きを見せていたのです。

この頃のキーマンは、岩倉であると言えそうです。


夜、京の町を走り抜ける新選組。
新選組が近づきつつあることに気づかない滝本捨助は、
護衛の男をつけて桂の到着を待っています。

実は桂は、彼らの目の前にあるうどん屋の
オヤジに扮していたわけですが(笑)。

桂は長州に帰ることになりました。
高杉たちが藩の実権を握っていることで
桂を呼んでいるのだそうです。

そんなヒソヒソ話をしている間に、新選組が駆けつけました。
捨助は桂とともに逃げ出しますが、袋小路で桂が突然ドロンし
独りぼっちになってしまいます。

がむしゃらに新選組に向かっていきますが
手放した刀が偶然にも斎藤 一の首筋近くに刺さり
逃げ足早く去っていきます。

一方、捨助の護衛をしていた男(長州藩士・仙波甲太郎)ですが、
桂と捨助を逃がした後、槍の名手・松原忠司と相対しています。

日ごろから鍛錬を怠らない松原と対しても勝てる見込みはなく
たちどころに斬られてしまうわけですが、
妻に金を渡してくれとの遺言を残し、仙波は絶命します。


元治2(1865)年3月10日・京──。

仙波に教えられた通り、松原は
仙波の妻・お初の元へ弔問に訪れます。

しかし、松原が夫を斬った相手であると分かると
焼香もさせずに追い出します。
「お顔は見たくありません。早う出ていって!」


醒ケ井のお幸の家には、勇が来ていました。
ふたりゆったりとした時間を過ごしていますが、
そこへ永倉新八と原田左之助が訪ねてきます。

「誰が教えた!?」と勇は顔を曇らせますが、
局長の愛人の家ともなれば、
そういった類いのウワサは広まるのがとても早いです。

こんなところで、実直な永倉と会うのは気が進まない勇ですが、
永倉の口から出た言葉は、勇にとって意外な一言でした。
「局長に倣って、女を置くことにしました」

友人・市川宇八郎の許嫁だったおその(小常)です。
おそのと会ったら渡してほしい、と渡されたかんざしを手に
京に入って1年半、ずっと探しまわってようやく見つけた女でした。


壬生の八木家から西本願寺への引っ越し作業も
あらかた終わりました。

新選組の面々によくしてもらい、西本願寺に引っ越してもなお
通いでお世話するという八木ひでのことを
親である源之丞や雅はちと心配しています。

その親の思いを組んだ土方歳三によって
ひでは沖田総司と無理矢理引き離されそうになります。

ただ、「これ以上近づくな」と言ったのが
総司自身の言葉ではなかったことを知ったひでは
総司と別れたくないという気持ちになり、

ひでは余計な一言を吹き込まれたんだな、と
見当がついている総司は、ひでのその気持ちも分かるだけに
一緒に過ごした証としてきつく抱きしめます。


洛北・岩倉村。
捨助がとぼとぼと歩いてきます。

桂に頼まれたハタキを岩倉有山に渡すわけですが、
桂直々に渡されたハタキは、
寺田屋でゴロゴロしているのを叱ったお登勢が
ついつい勢いでへし折ってしまったので、
新しく買ってきたものです。

言づてはないとも言うし、ナゾがナゾを呼びます
「これで日本を掃除せい言うのんか? けったいな話や」

そういえば、密書を渡すのに
敵方に知れないように短冊上に切り刻み
ハタキの先端のように細工して
それを届けさせたという話もありますが、

このハタキは、どうみてもハタキです。
そりゃそうです、
何も知らない捨助が新しく買ってきたものですもの。


お幸には、お孝という3歳年下の妹がいます。
お幸が10歳のときに売られたわけですが、
お孝は大坂の商家に奉公へ。

しかしそれから8年後、お孝は奉公先を飛び出したそうで
それ以来、妹の消息は不明なままです。

その話を聞いた勇は、お幸のためではなく
自分自身のために新選組を使って捜索させることにします。


いよいよ八木家を離れるときが来ました。

やってきた最初は、ひでは男装していました。
女とは知らずに「女みてえだな」と小馬鹿にする隊士を
総司がかばってくれて、それ以来ひでは総司にぞっこんです。

日ごろからお世話になっているからと
勇の発案で相撲興行がなされたこともありました。

新選組としての初陣の時には、
雅とひでが握り飯を握ってふるまってくれました。

彼らを嫌っていた源之丞は、始めこそ
「江戸に帰らんの? なんで」と追い出したがっていましたが、
時間を経るにつれて少しずつ新選組の肩を持つようになり
激励までしてくれるようになりました。
「近藤ハン、お行きやす!」

早く出て行ってくれますように、と
久がまじないをこめて天地逆に立てかけた箒も、
今では柄が上になって立てかけられています。

敷地のいたるところに、思い出がたくさんつまっています。
みんないい思い出です。

──────────

元治2(1865)年3月10日、
新選組屯所を壬生村の八木家から西本願寺へ移す。

慶応3(1867)年11月18日、
新選組から分裂した御陵衛士を粛清する『油小路事件』まで

あと2年8ヶ月──。


作:三谷 幸喜
音楽:服部 隆之
題字:荻野 丹雪
版画:木田 安彦
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[出演]

香取 慎吾 (近藤 勇)

藤原 竜也 (沖田総司)
山本 耕史 (土方歳三)

優香 (お幸)

オダギリ ジョー (斎藤 一)
中村 勘太郎 (藤堂平助)
山本 太郎 (原田左之助)
山口 智充 (永倉新八)
小林 隆 (井上源三郎)
八嶋 智人 (武田観柳斎)

中村 獅童 (滝本捨助)

吹石 一恵 (八木ひで)
松金 よね子 (八木 雅)
正司 歌江 (久(回想))
小西 美帆 (おその)
──────────
筒井 道隆 (松平容保)
谷原 章介 (伊東甲子太郎)
宇梶 剛士 (西郷吉之助)
中村 有志 (岩倉友山(具視))
戸田 恵子 (お登勢)
──────────
石黒 賢 (桂 小五郎)
中村 福助 (孝明帝)
江口 洋介 (坂本龍馬)
伊東 四朗 (八木源之丞)
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制作統括:吉川 幸司
演出:山本 敏彦

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