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Kassy号〜♪の車窓から 2011

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2013年6月 2日 (日)

(22)弟のかたき

慶応4(1868)年1月。
鳥羽伏見の戦場に錦の御旗が揚がると、
朝敵となるのを恐れた徳川慶喜は
松平容保を道連れにして江戸に逃れます。

置き去りにされた藩士たちの怒りを一心に受けて
神保修理は自刃に追い込まれます。

そのころ川崎尚之助は、
最新の戦術を学ぶため江戸を訪れていました。

慶応4年2月16日・江戸 会津藩上屋敷──。

容保は、僅かな供回りだけを連れて
ひっそりと江戸を去りました。
京都守護職に就いて以来、実に5年ぶりの帰国です。


会津城下では、京から江戸経由で帰国した者たちを
その家族たちが出迎えます。

杖をついて足を引きずりながら歩く者、
全身に傷を負い、荷車に寝かせられてくる者。

そんな中、中野竹子の母と妹も元気に帰国し
梶原二葉も子どもを連れて帰ってきました。

江戸に勉強に出ていた尚之助も
同じ時に帰って来たわけですが、
山本覚馬や三郎の消息を聞いた八重とうらに
無言のまま厳しい表情を崩しません。

山本家に帰った尚之助は、父の権八に
三郎の遺髪と着ていた軍服を差し出します。
「三郎さんは果敢に敵陣に向かってゆき
 銃弾を浴びて命を落とされました」

みな、言葉を失います。

そして覚馬ですが、
御所の戦で負傷して目を患っていたため
鳥羽伏見の戦には出てはいないものの、
戦が始まった初日に薩摩兵に捕らえられています。

さらに、四条河原で処刑されたとの情報も。

八重は「人違いだし!」と三郎の死を受け入れませんが、
袖に縫い付けられたものが八重のお手製のものであったので
ここは受け入れざるをえません。

ただ、遺品などの証拠がないので、覚馬の死は受け入れません。
「尚之助様は、なしてそったうそを言うんだべ!」と
八重の怒りは尚之助に向いてしまいます。

それを厳しく制した権八は、尚之助に
息子たちの最期を確かめてくれた礼を述べます。

八重だけが、不満顔です。
「三郎の仇を討づには、なじょしたらよがんべ?」

八重も目に涙をいっぱいためていますが、
かまどの火を見て来る、と席を外した権八も
まだ父の死を知らないみねを見たうらも、
肩を揺らして大泣きです。


京 二条城・新政府太政官室──。

薩摩・長州の勢いに押されたか、西国諸藩は
こぞって恭順を示して新政府に忠誠を誓います。
次は、東国です。

岩倉具視は、土佐の乾 退助が
甲州武田の重臣・板垣駿河守と知り
乾に板垣姓を名乗らせます。

甲州に攻め込もうとしている今、
参謀が武田信玄ゆかりの者とあっては
それだけでひれ伏すに違いありません。

西郷吉之助らを参謀とする新政府は、
錦の御旗を押し立てて
東海道・東山道(中山道)・北陸道の
3方向から東国へ兵を進めます。


帰国した容保は、
会津松平家の家督を養子・喜徳(のぶのり)に譲り
御薬園で謹慎の日々を過ごしていました。

容保が苦しい時こそ、内なる気持ちをいろいろ話してもらって
背負った重荷を分けてもらい、少しでも楽になってもらいたい。
そういう思いが照姫にありますが、容保は何も話してくれず、
照姫は自分では何の役にも立たないのか、と気落ちします。

吉之助ら東海道軍は名古屋に到着。
(乾あらため)板垣退助と大山弥助らの東山道軍は
周辺諸藩を次々と従わせながら中山道を江戸方面へ。

そうして会津に戦雲が迫る中、容保は喜徳を補佐すべく
会津鶴ヶ城にあがります。

朝廷への謝罪書も新政府に握りつぶされて
もはや恭順など無意味だと主張する佐川官兵衛に
西郷頼母は、新政府に弓引けば賊軍だとはねつけますが、
「勝てば官軍!」と官兵衛は聞く耳を持ちません。

有能な息子を亡くしたばかりの神保内蔵助は、
言われなき朝敵の汚名を被って恭順したままで
武士の一分が、会津の面目が立つかと容保に迫ります。

「会津は、あくまで恭順を貫く」
朝廷に歯向かう心はないものの、
会津が攻撃されるようなことがあれば全藩をあげて戦う。

薩摩や長州と戦うには無勢すぎますが、
そこは軍政改革を断行することで補います。
そして3月10日、会津藩は
天明期以来の長沼流軍学を捨てます。

部隊は年齢別に「玄武隊」「青龍隊」「朱雀隊」
そして16〜17歳の「白虎隊」に分けられ、
砲兵隊・遊撃隊などを加えて3,000の正規軍であります。

そのころ、京都から奥羽鎮撫使が出陣しようとしていました。
奥羽鎮撫総督は、左大臣・九条道孝です。

彼らとしては、攻め込む前に降伏を申し出て来たとしても
徹底的に会津を潰すつもりでいます。
降伏の条件はただ一つ、容保の首を差し出すこと──。


戦が近づくにつれ、八重も緊迫した様子を見せ
言葉の端々に荒々しさが目立って来ています。
彼女のイライラは、銃術の訓練に来た悌次郎を
亡くなった三郎と間違うほどです。

それを指摘されると、思い詰めた様子で
銃を持って山本家から出ようとしますが、
偶然訪問して来た山川大蔵に止められます。

しかし、それも難なく突破した八重は
無我夢中で走り出しますが、
追いついた尚之助に遮られます。
「しっかりしなさい!」

……私が行けばよかったんだし!

三郎の名を叫んで崩れ落ちる八重を、
尚之助はしっかりと抱きとめます。


江戸・内藤新宿 新政府軍屯営。
東征軍は、江戸に次々に集まります。
明日はいよいよ江戸城総攻めだと、気合いも充分です。

そんな時、薩摩藩邸を訪問するひとりの男。
陸軍総裁・勝 海舟であります。

吉之助は、朝廷の大号令によって
江戸城総攻撃にかかる準備を始めているわけですが、
勝は、嘆願書を差し出します。

慶喜は隠居の上、水戸で謹慎。
武器軍艦は、一部を残して引き渡す──。

「そげな甘かこつは、通りもはん」
吉之助は、そんな条件をはねつけます。
総督府内部には、
慶喜の首を討つべしという声が大勢いるのです。

勝は、恭順した敗者に死罪を言い渡す道理はないと
万国公法を持ち出して食い下がります。

もし嘆願を聞き入れられたなら、
自分自身が責任を持って江戸城を引き渡す。
しかし責められれば、応戦するより他に道はありません。
そうなれば江戸市中は間違いなく火の海です。

薩摩藩邸からも見渡せる江戸市中の、
一戸一戸の下には、戦とは無関係の民が住んでいます。
江戸市中を火の海にするなら、吉之助が目指す新国家は
そんな人々から家や命を奪って成り立つことになります。

「明日の江戸城総攻めは、取りやめる」
吉之助の、重々しい言葉が出てきました。

しかし振り上げた拳をどうやって下ろすか、という
次の問題が出てきました。
今まで徳川の顔色ばかり伺ってきた公家たちは、
何としても慶喜を殺せと言って聞かないのです。


鶴ヶ城では、大蔵や尚之助らによる
新しい軍の鍛錬が始まりました。

駆け足!
後ろ向き駆け足!
駆け足! 伏せ! 駆け足!

鍛錬の男たちはもうヘトヘトで、
起き上がることすらままなりません。
子どもの遊びみてえに見えっつまう、と
そんな彼らを見て頼母は笑います。


吉之助が手にした嘆願書に覚馬の署名がありました。

覚馬が入っている牢屋を訪れた吉之助に
覚馬は、(目が見えないので)相手が誰か分からないまま
奥州討伐の中止を穏やかに願い出ます。
「会津に……朝廷に歯向かう心はございませぬ!」

吉之助は、
2日後に決定していた覚馬の斬首処刑を取りやめ
医者に見てもらうように牢番に指示し、牢を後にします。

しかし事は急を要します。
甲州で破れた新選組の残党たちは
こぞって会津に向かっているそうで、
会津には、新政府軍に不満を抱く者たちが集結するようです。

これに奥州諸藩が加われば、
一大勢力になることは間違いありません。
ここで会津は、またしても己の思惑とは別に
戦に借り出されることになってしまいます。

「やはり、討たんなならんか」
吉之助は深いため息をつきます。


山本家には、甲州で破れた新選組の斎藤 一らが集まって
八重にケガの手当てをしてもらっています。

覚馬のことを知っていた斎藤に
八重は兄の消息を尋ねてみますが、
斎藤も覚馬の消息は全く分かりません。

ただ、京で洋学所を開いていて、戦の時に
薩摩の者も受け入れていたという話を聞いた八重が
もしかしたら薩摩のお方が救ってくれたのかも、と
生存に淡い期待を抱きますが、
それはどうかな、と斎藤は冷静です。

「生きてっから……兄つぁまは、きっと生きでる」
自分自身に納得させるように、八重はつぶやきます。

──────────

慶応4(1868)年3月14日、
大総督府下参謀・西郷吉之助と陸軍総裁・勝 海舟の2回目の交渉で、
勝からの降伏条件を西郷が呑み、江戸城総攻撃が中止される。

明治39(1906)年4月1日、
篤志看護婦としての功績により
皇室以外の女性として初めて『勲六等宝冠章』を受章するまで


あと38年──。


作:山本 むつみ
テーマ音楽:坂本 龍一
音楽:中島 ノブユキ
題字:赤松 陽構造
語り:草笛 光子
──────────
[出演]
綾瀬 はるか (川崎八重)
西島 秀俊 (山本覚馬)
長谷川 博己 (川崎尚之助)
風吹 ジュン (山本佐久)
松重 豊 (山本権八)
長谷川 京子 (山本うら)
玉山 鉄二 (山川大蔵)
貫地谷 しほり (高木時尾)
綾野 剛 (松平容保)
──────────
黒木 メイサ (中野竹子)
山本 圭 (山川兵衛)
秋吉 久美子 (山川 艶)
中村 獅童 (佐川官兵衛)
降谷 建志 (斎藤 一)
──────────
及川 光博 (木戸孝允)
徳重 聡 (大久保一蔵)
小堺 一機 (岩倉具視)
生瀬 勝久 (勝 海舟)
──────────
柳沢 慎吾 (萱野権兵衛)
佐藤 B作 (田中土佐)
──────────
反町 隆史 (大山弥助)
加藤 雅也 (乾 退助)
吉川 晃司 (西郷吉之助)
稲森 いずみ (松平 照)
松方 弘樹 (大垣屋清八)
西田 敏行 (西郷頼母)
──────────
制作統括:内藤 愼介
プロデューサー:樋口 俊一
演出:末永 創


◆◇◆◇ 番組情報 ◇◆◇◆

NHK大河ドラマ『八重の桜』
第23回「会津を救え」

デジタル総合:午後8時〜
BSプレミアム:午後6時〜

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