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2013年6月28日 (金)

プレイバック新選組!!・(50)土方歳三 最期の一日

──箱館・五稜郭。
旧幕府軍、最後の砦である。

明治元年10月、
海を越えて蝦夷地に渡った徳川の家臣たちは
新政府軍からこの五稜郭を奪い取り、
兵を勧めて蝦夷地を平定した。

彼らは独立政権の樹立を目指し、
旧幕臣・榎本武揚を総裁に選んだ。
陸軍の指揮は大鳥圭介、土方歳三はその補佐役となった。

しかし、新政府軍の反撃は厳しく
明治2年5月には箱館の町と五稜郭周辺だけが
最後の拠りどころとなっていたのである──


明治2(1869)年5月・蝦夷地(北海道) 七重浜──。

新選組頭取・島田 魁は
いつもどおりの武装でいます。
その横には尾関雅次郎が。

相馬主計は、新政府軍の情報を持ち帰ってきます。

それを聞き、自分たちだけで突っ込むと
気合いを入れる島田ですが、
すぐそこに、用を足す新政府軍兵士がいて
慌てて身をかがめます。

すると、島田の目の前には
オレンジ色の舌を出すヘビが……!!
うわぁ! と声を出し、昏倒する島田ですが、
そのせいで敵兵に気づかれてしまいます。

兵は、足元にある『誠』の旗に気づき
そこにいるのが新選組!? と慌てて逃げ出します。
敵に知れたら一大事、と島田がその兵士を追いかけますが、
その正面から斬り倒す一人の男が。
土方歳三です。

「待たせたな」

計画では、敵の兵糧を保管する場所を襲おうというらしいです。
尾関は今まで通り、新選組の旗を高く掲げます。
ところどころが焼け、ボロボロになってはいますが
それだけ戦火をくぐり抜けてきたということでしょうか。


──『新選組!!』土方歳三 最期の一日──


一室では、卵の卵白だけを取り出し
鏡を前に丁寧に髭に付けて、形を整えている男がいます。
彼こそが榎本武揚、総裁です。

後ろに控える大鳥圭介は、ココが戦場であり
兵士たちの目もあるので、身なりにこだわるのはどうかと
榎本の行動にはちと一口出したくなるわけですが、
彼は全然気にも止めません。
「私は徳川軍を率いる男だよ」


箱館山麓・新選組本陣──

歳三は、敵から奪い取ってきた酒を皆に振る舞います。

新選組の鬼の副長と呼ばれていた歳三ですが、
近藤 勇が亡くなってから、彼はとても丸くなりました。
歳三を慕って輪ができるなんて、
新選組時代には考えられなかったことです。

隊士が歳三の周りを取り囲み、新選組誕生の経緯を聞きたがります。
歳三は酒をちびちび呑みながら、思い出話を語ります。

歳三は別に島田たちを呼び出し、
箱館の町や港を守るように命じます。
歳三は五稜郭に行き、全軍を指揮するというのです。

歳三が五稜郭に行くなら、自分も五稜郭に行きたい。
ここに残る大事なお役目も、誰かに押し付けてでもついて行きたい。
子供っぽい島田はだだをこねますが、歳三は島田を諭します。


武蔵野楼で、総攻撃を前に榎本の号令で会合が開かれます。

歳三だけが来ていませんが、女将によれば
彼は今日の夕方、今までの溜まっていたツケを全額支払ったらしく。
完全精算したということは、今は総攻撃間近であることは
とりあえずは理解しているようです。

集まった面々の中には、
今は箱館奉行の永井尚志の姿もあります。
とりあえず、榎本は集まった面々に話をします。
「我らは明日、降伏をする」

蝦夷地を守る戦を始めて1ヶ月、
薩長による激しい攻撃にもよく耐えてきましたが、
これ以上の犠牲は無駄死にだというわけです。


歳三は、市村鉄之助を呼び出してお役目を命じます。
目をらんらんと輝かせますが、辛い役目と聞いても
「覚悟はできております」と動じません。

そのお役目とは、歳三の写真を多摩日野にいる
義兄の佐藤彦五郎に渡し、新選組の活動を伝えること、
お守りのコルクを沖田総司の姉・みつに渡すこと。

戦場を離れるのは本意ではなく
本人はとても嫌がっていましたが、
歳三の命令に背くわけにはいきません。
納得いかないながらも、受け入れることにします。

歳三は、すぐの戦いで死ぬ気なのかもしれません。


歳三は永井から全面降伏の話を聞きます。
奉行の永井も、ずっとずっと戦ってきたので
もうこのあたりでよかろうと思うのも正直なところです。

勇が処刑されて歳三の人生は終わった(と本人は思っている)ものの、
何故今日まで生き続けてきたのか?
それは、勇を
罪人のままにしておくわけにはいかなかったからです。

納得できない歳三は、榎本に談判に行きます。

大鳥は、歳三を榎本に会わせるわけにはいかないと
自分が対面に向かいます。

旧幕府軍が勢いづいている時に
ありもしない敵兵の攻撃を見越して
大鳥が全軍撤退させたことを
歳三は根に持っているようで、

大鳥では話にならない、と
あくまで榎本との対面を要求します。
歳三としては、負けてもいないのに
どうして降伏するのかを知りたいわけです。

それを聞いた大鳥は強がります。
降伏の準備を進めているが、薩長の出方によっては
再び戦をする覚悟がある、と。

武器と兵糧を集め、半年持ちこたえる間に
敵が経験したことのない冬に突入。
そして敵が身動き取れない間に
薩長に不満を持つ者たちに声をかけ、蝦夷地に集める。

それを聞いて、歳三は鼻で笑います。
「世の中、机の上の計算のとおりにはならねえってことだ」

歳三と大鳥の掛け合いは、榎本には愉快に聞こえます。

榎本は歳三だけを総裁室に招き入れ、
膝を突き合わせて本音で語ります。
榎本は、歳三が死に場所を求めているとうすうす感づいています。
だからこそ、歳三を亡くしたくないわけです。

降伏の条件として、
自分自身(榎本)が責任を取って腹を切る代わりに
皆の命を救ってほしい。
総裁として、これ以上犠牲を出したくないわけです。

そこに、各部隊の指揮官が集まったとの知らせが入ります。
榎本は改めて降伏の話をし、説得しますが
まだまだ戦える! と泣きながらすがりついてきます。

そんな姿を目の当たりにし、歳三はもう一度
榎本の夢に賭けてみようと心に誓います。
そう、近藤 勇の夢に付き合ったように。


ただ、こういう話をしている間にも
新政府軍は着々と攻撃の準備を進めています。


歳三は、死ぬための戦法ではなく、
生きるための戦法を組んでみます。
名付けて『桶狭間戦法』。

箱館は、守るには万全な土地であります。
南には天然の要害箱館山があり、
箱館湾には軍艦があり、
町を一望できる地には新選組が控えています。

そこで敵は北と西から五稜郭に向けて
取り囲むように攻めてきます。

大軍勢の新政府軍は、圧倒的な数にもの言わせ
押しつぶすように攻撃してくるでしょう。
それに少数の兵で迎え撃ったって、
数が少ない方が負けるに決まっています。

数を破るたったひとつの方法……、
それは、大軍勢のウィークポイントのみを攻撃する。
間道を走り抜けて敵の背後に回り込み、
陣を構える少数の部隊に奇襲を仕掛ける。

勢いにまかせて押し出し、
それを榎本本体は迎え撃って挟み撃ちにしてしまう。

実は、その話を
大鳥は机の下に隠れてずっと聞いていたわけですが、
大鳥は、榎本を再び戦う気にさせてくれたと
歳三に礼を言います。

逆に歳三は、指揮官たちに降伏を打ち明けたときの
誰よりも悔しそうな表情を見て
生きるための戦法に切り替えたわけで、

歳三と大鳥は反目し合いながらも、もしかしたら
歳三と山南敬助のように
お互い必要としている仲間なのかもしれません。


新政府軍は勢いに乗じて五稜郭に進軍を続けます。
一方、旧幕府軍は戦況が変わろうとも「ここで待て」の命。
十分に引きつけて、後方の部隊と切り離さなければ
歳三の戦法も意味がありません。

しかし、予想していなかった事態になりました。
箱館山の上から敵による攻撃が急に始まったわけです。
歳三が敵の後方に回り込んだ時、
箱館山に打込まれる大砲が目に入ります。

一旦は本陣に戻り、
大鳥が箱館山に援軍を差し向けていることを知ると
それでいい、と歳三は大きく頷きます。

歳三は、昔の仲間を助けた後、再び敵の後方に回り込むようです。
死ぬんじゃないぞ、の榎本の言葉に、歳三は微笑みます。
「生き延びて、この地に夢の花を咲かせろ」


箱館山に戻って、不安がる兵たちを集め
叱咤して腕を振り上げた時、彼の脇腹に銃弾が──。

敵の鉄砲隊が、すぐそこまでやってきていました。

味方の兵を救うなど、始めこそ気力で敵と斬り結んでいましたが
大量の出血は歳三はどうすることもできず、
その場に崩れ落ちます。

「……終わった」
歳三討ち死にの知らせを受け、榎本と大鳥は肩の力を落とします。
大鳥は悔しくて、机の上に作っていた箱館の町のジオラマを
歳三を亡くした怒りに任せて壊していきます。


歳三がきっと戻ってきてくれると信じていた島田や尾関に
彼の戦死を知らせた永井は、
逸って敵陣に突っ込もうとする島田を一喝。
命を粗末にしないように諭します。

そして、新政府軍の使者が来ると安堵した表情になります。
「さてと……降伏してくるか」


草原を走るひとりの男。
市村鉄之助です。

彼は歳三の密命を受け、多摩日野に向かって駆けていました。
後方で大砲が火を吹く轟音が聞こえましたが、
かまわず走り続けます。


──終──

──────────

作:三谷 幸喜


音楽:服部 隆之

──────────

山本 耕史 (土方歳三)


片岡 愛之助 (榎本武揚)

小橋 賢児 (相馬主計)
照英 (島田 魁)
熊面 鯉 (尾関雅次郎)
鳥羽 潤 (山野八十八)
山崎 樹範 (蟻通勘吾)
池松 壮亮 (市村鉄之助)

奈佐 健臣
中嶋 ベン
宮前 利成
大滝 明利
山嵜 聡弘
小磯 勝弥
両國 宏
弓澤 公望
大和屋 疎石
白井 圭太
中村 信幸
安藤 実英
望月 暁云

劇団ひまわり
劇団東俳
テアトルアカデミー
キャンパスシネマ
エンゼルプロ
クロキプロ
ルートワン
河佐井プロモーション
オスカープロモーション

──────────

藤原 竜也 (沖田総司)

中村 勘太郎 (藤堂平助)

山本 太郎 (原田左之助)

堺 雅人 (山南敬助)

山口 智充 (永倉新八)

小林 隆 (井上源三郎)


オダギリ ジョー (斎藤 一)

筒井 道隆 (松平容保)

香取 慎吾 (近藤 勇)

──────────

テーマ音楽演奏:NHK交響楽団
テーマ音楽指揮:広上 淳一
テノール独唱:ジョン・健・ヌッツォ
演奏:フェイス・ミュージック
題字:荻野 丹雪
版画:木田 安彦

撮影協力:フィルムコミッションあしがら
    :富士の国やまなし フィルム・コミッション
    :松本市
時代考証:大石 学
    :山村 竜也
資料提供:市立函館博物館
    :函館市中央図書館
    :三野 行徳
    :開陽丸
    :長崎 ハウステンボス

殺陣武術指導:林 邦史朗
所作指導:西川 箕乃助
馬術指導:田中 光法

──────────

南野 陽子 (武蔵野楼女将)


吹越 満 (大鳥圭介)


佐藤 B作 (永井尚志)

──────────

制作統括:安原 裕人
    :吉川 幸司

美術:岡島 太郎
技術:川崎 和彦
音響効果:小野寺 茂樹
撮影:永野 勇
照明:関 康明
音声:山賀 勉
映像技術:吉田 賢治
美術進行:田中 裕
編集:岩崎 幹子

演出:吉川 邦夫


共同制作:NHKエンタープライズ

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