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2013年8月 6日 (火)

プレイバック獅子の時代・(11)死の影

新政府軍が会津若松城に攻め入ってから9日──。

9月に入っても、鶴ヶ城は頑として落ちません。
しかし、いつまで守り続ければ新政府軍に勝てるというのか……。
外からの援軍がない限り、遠からず食料や弾薬は底を尽き
落城は目に見えていました。


錦の御旗が掲げられている、薩摩藩屯所では
アームストロング砲奪還の襲撃を受け受傷した苅谷巳代治を
弟の苅谷嘉顕が世話しています。

兄が目を覚ますと
眠っている間の出来事を簡単に報告する弟ですが、
兄が嫁の菊子についていろいろ言っていたことまでは
深く掘り下げず、スルーしてあげます。


同じころ、これまた先日の戦で受傷した平沼 亨を
弟の平沼銑次が見舞いますが、
こちらはいるはずの場所に兄はおりません。

兄嫁(玲)や千代に聞いても知らないというし、
父に至っては「死にゃええ」と乱暴思想です。
そんな父に抵抗する銑次ですが
いくら説得しても父は折れそうにありませんで、
諦めて父の元を辞します。

実はこの時、亨は腹を押さえながら
あちこちさまよい歩いております。
男らしく死にたいと、死に急いでいるようです。

美濃郡上藩から会津藩に応援に来ていた朝比奈茂吉は
塀をよじのぼっていた亨を捕まえていました。

応援に来ていた者が捕まえたとなれば、
恐らく亨は死罪は免れないでしょう。
兄は逃げるわけがねえ! といくら銑次が説明したって
疑いが晴れる可能性は非常に薄いです。

会津の兵ならばともかく、他藩からの応援でありながら
会津若松城とともに死ぬ覚悟でいる彼らにしてみれば
脱走などはもっての他で、断罪も厭わない気持ちになります。

ここに至り、銑次は兄を刺そうとしますが
そこで朝比奈が止めに入ります。
「もうよかろう。俺は信ずる」

亨を一旦寝床に戻し、銑次は朝比奈に礼を言いますが
朝比奈は苦しい胸の内を口にします。

そもそも美濃郡上藩は薩長側に味方しておりまして、
朝比奈率いる一軍のみが藩の命令で幕府方なのであります。
郡上といった小さな藩は、このような天下分け目の戦いにおいて
どちらが勝っても生き残れるように、二股をかけたのです。

藩としては薩長に味方しますが、もし幕府方が勝利を収めても
中には幕府方に味方する者もいたという言い訳が立ちます。
その言い訳のタネとして、朝比奈たちは鶴ヶ城に入ったわけです。

しかし、玲や千代が命がけで持参した美濃郡上藩からの書状には
「もうええ」という言葉があったそうです。
幕府方が勝利することはもはやなく、会津に味方するのは無用であるから
城を抜け出して逃げて帰れという命令書であったのです。

「しかしそのようなことができましょうか」
隊員としては、城を枕に討ち死にというのが
統一された覚悟であります。

銑次は、みんな死ぬことばかり考えていることに苛立ちを覚えます。
死に急いでひとりで攻め込んで、立派に討ち死にしても
結論としてはそんなやり方では勝てるわけがありません。
生きることを考えてこその勝利ではないか、と説得します。


翌朝。
銑次に、援軍の使者として白羽の矢が立ちました。
米沢藩に援軍を請い、外側から新政府軍に攻撃を仕掛け
城からの攻撃とで挟み撃ちにする算段のようです。

ただ、城を抜け出すにしても
真っ昼間からでは敵の攻撃の的になってしまいますので
夜が更けてからを狙います。

その夜がやって来たとき、詰所に千代が来ました。
「亨兄さまが……」

“わが死をもって 励ましとす 亨”

銑次が受けた役目を聞き、銑次への励ましのために
自害して果てたのだそうです。

兄の死を無駄にしないためにも、
必ず生きて帰ると誓って銑次は城を脱出します。


一方、巳代治ですが
ケガの具合もだいぶ良くなって、ついに床を上げました。

横たわっていたとき、そのまま死ぬもんだと
いろいろ弱音を吐いた巳代治ですが、
治りつつある今となっては、こっ恥ずかしいです(^ ^;;)

嘉顕は「うわ言をいちいち覚えてはおられもはん」と
兄に気遣いを見せますが、その実は
しっかりと覚えていそうです(笑)。


9月8日、太陽暦10月23日。
新政府は慶応4年のその年を明治元年と改元しました。

9月14日、予定より1日遅れて
鶴ヶ城総攻めが始まりました。
兵士たちが一斉に攻め込むような総攻撃ではなく
大砲や鉄砲の雨による総攻撃でした。

銑次は米沢へ向かって全力で走り、
城内では玲が産気づいていました。

そしてついに──出産。
元気そうな赤ん坊の泣き声です。


土佐藩屯所に突入した銑次は
上役を人質に取って戦の頭との対面を要求します。


作:山田 太一
音楽:宇崎 竜童
語り:和田 篤 アナウンサー
──────────
[出演]
菅原 文太 (平沼銑次)
大竹 しのぶ (平沼千代)
藤 真利子 (苅谷菊子)
永島 敏行 (平沼鉱造)
香野 百合子 (平沼 玲)
──────────
横内 正 (平沼 亨)
目黒 祐樹 (朝比奈茂吉)
──────────
近藤 洋介 (苅谷巳代治)
片岡 秀太郎 (松平容保)
加藤 嘉 (平沼助右衛門)

加藤 剛 (苅谷嘉顕)
──────────
制作:近藤 晋
演出:重光 亨彦

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