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お乗り換え〜♪

Kassy号〜♪の車窓から 2011

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2013年8月 4日 (日)

(31)離縁のわけ

鶴ヶ城開城の後、お家再興の許しを得た会津藩は
北辺の陸奥国、下北半島は斗南藩に領地を得ます。
会津時代には28万石を領していた石高も、
たった3万石に減らされてしまったわけです。

交易を柱とした強国を作ろうと決意します。

一方、川崎八重たちは
米沢藩士・内藤新一郎の屋敷の離れに身を寄せ、
行商などでどうにか生計を立てていました。

明治4(1871)年2月。
雪の降る中、行商から戻った八重は
川崎尚之助からの手紙を内藤から受け取ります。

良い知らせ? と思いつつ文を開きますと、
『離縁之事』と書いてあります。
八重を挟んで、山本うらと山本佐久も文に目を落とし
現実離れした内容に言葉を失います。

兄嫁のうらは、毎日毎日行商に出かける八重を気遣って
1日でもじっくりと考える時間を与えた方がいいと
代わりに行商に行って来ると言ってくれます。

「三行半をつきつけられたら、女子は黙って去るしかねえべした」
突然、離縁状を突きつけられた格好の八重は
どうしてそういう結末に至ったのか理解できませんが、
ここは運命と黙って引き下がった方がいいのかもしれません。

もしかしたら、斗南にいい女の人ができたのかも──。
八重は無理してクスッと笑いますが、
手紙は斗南からではなかった、と佐久は八重をかばいます。

ただ、もし何か訳があって、何か困っていてというのなら、
それはそれでちゃんと話してもらわないと、

困ったことがあれば一緒になって苦労して
乗り越えるというのが夫婦だと思っている八重なので、
どうにもできないのが歯がゆいのです。
「何でも一人で決めてしまう……尚之助さまは、勝手だ」

八重はいつも通り、行商に出かけます。


そのころ斗南は、厳しい寒さと飢えの中
多くの死者が出る事態となっていました。

五戸では、猛吹雪の中
日向ユキがよろめきながら歩いていますが、
もう歩けねえ……とその場に昏倒。

偶然その近くを通りかかり、ユキを発見した男性は
彼女を担いで助け出します。

一方、田名部にある斗南藩庁では
山川(大蔵改め)浩が斗南の主導者(大参事)として
困窮する藩の舵取りに当たっていました。

しかし、斗南藩の石高3万石と言われていたものの
実高7,000石程度しかなく、
会津藩時代の28万石の時の40分の1の禄で
藩士たちを食わせていかなければならない計算になります。

藩士たちも、米や豆どころか食うものすらない現状に
藩庁に押しかけてきますが、
浩は皆に手をついて、耐えてくれと頼み込みます。

「川崎殿の米の買い付げさえ上手く行っていれば……」
浩の様をみた藩士が嘆きます。

尚之助は、斗南の窮乏を救うべく
北海道で米の買い付けに奔走していたのですが、
思わぬ詐欺事件に巻き込まれ、
北海道開拓使・取調室で取り調べを受けていたのです。


ユキを助けたのは元新選組の斎藤 一で、
斎藤は、高木時尾ら家族のいる家に運び込んだのです。
そこで時尾とユキが久々に再会します。

ただ、助けてくれたのが新選組の元隊士だと知って
ユキの表情が豹変します。
会津がこんな仕打ちを受けるのは新選組が人を殺しすぎたからで
新選組なんか雇ったからこんなことになったんだ……と
あくまで伝え聞いたことを並べます。

時尾は、斎藤が会津のために
命がけで戦ってくれたことを知っているので
斎藤をかばいます。

ただ、そんなやりとりを聞いていた
時尾の祖母・高木澄江は
生きるのが辛くて恨み言をぶつける相手を探してしまう
そんな現状を「情けねえ」とこぼします。


──『新都・東京』。

東京はこのころ、近代的な町に生まれ変わろうとしていました。
交通、建築、何もかもが駆け足で変貌を遂げていました。
そして、日本の形をさらに大きく作り替える計画が
密かに進められていました。

岩倉具視邸に、要人たちが集まります。

参議・木戸孝允、参議・大久保利通、
大納言・岩倉具視、陸軍大佐・大山弥助、
鹿児島藩大参事・西郷隆盛──。

国内諸藩が財政逼迫し、各地で一揆が起きています。
といいつつ新政府も、旧幕府軍との戦で金を使いすぎたので
ほとんど残っておりません。

武士たちの面倒はもう見きれない。ということで
藩を廃止し県を設置する政策を木戸が提案します。
西郷は、戦になったら鎮圧は自分が担うが
この廃藩置県が失敗だった場合、全員腹を斬る覚悟をと迫ります。
「武家の世に幕を引くっちゅうとは、そいほど重かこつごわんで」


斗南藩士 川崎尚之助、斗南藩庁の指示により
デンマルク商人・デュースと
米1,500俵を買い付ける約定を交わしながら
勝手にこれを破約。

ということで、訴訟問題に発展してしまっております。

その実は、仲買人に騙されてお金を取られてしまったから
デュースに支払う金が無くなったわけで、
もし裁判で斗南藩が負ければ、ただでさえ財政逼迫しているのに
3,000両を賠償金として支払わなければなりません。

ところが、取り調べで尚之助は何を思ったか
藩命ではございません、と釈明しているとのことです。

改めて、米の買い付けは斗南藩の指示ではないのかと
問い合わせが来ているそうですが、
「関わりねえ」
浩は目をつぶり、重々しく答えます。

斗南藩に生きる士族18,000人の命と引き換えに
断腸の思いながら
尚之助を見捨てることにしたわけです。

尚之助はこの後、4年にわたる裁判を
東京で闘うことになります。


7月、ついに廃藩置県の詔が下されました。
各地にも通達が出され、中央政府から派遣された役人が
県の運営に当たることになりました。

斗南藩は、わずか2年足らずでその命を終えたわけです。

内藤家に世話になっている八重一家でも
廃藩置県の話題で持ち切りです。
藩がなくなれば武士はどうなるのか?
禄は? そして住む所は?

そんな時、会津藩士・野沢が訪ねてきます。
「覚馬先生のお使いで参りました」

覚馬先生の……お使い?
覚馬は、生きている?

先ほどまで、
旦那さまに会いてえよぉ……と言っていたうらは
夢見心地でどういう顔をして良いやら分かりません。

釈放された覚馬ですが、獄中で書いた建白書が認められ
かと言って会津藩士であったために中央政府には入れられず
一旦は木戸預かりとなったのですが、

長州藩出身で京都府大参事となった
槙村正直の元で使ってみることになったのです。
槙村の手腕に覚馬の才知が加われば
今は廃れた京の都も息を吹き返すに違いありません。

というわけで、今回京都府に出仕することになり
河原町に住まいを構えることになったので
一家を都に呼び寄せたいというわけです。

しかし八重は、もし自分たちが生きていると分かったなら
飛んできてくれるはずなのに、と疑います。
佐久宛の手紙も、覚馬の字ではないことも見抜きます。

「どなたが……おいでなのがし?」

覚馬の身の回りの世話を小田時栄という女性がやっていて
時栄との間に赤ん坊までもうけたことを
野沢はうつむいたまま話してしまいます。

うらの不安は的中します。

まずその女を家から出してもらう、と
覚馬の仕打ちをあんまりだと怒った八重は
筆を取り覚馬に手紙を書こうとします。

八重たちは覚馬がすでに死んだと思い込んでいました。
逆に覚馬も、山本家は全滅したと思い込んでいたかもしれません。
誰にだって何だって訳がある、話してみねば分かんねえ、と
佐久は諭し、八重を思いとどまらせます。


山本家の京都への出発前日。

「私は……行げねえ」
うらは、作り笑顔で佐久と八重に話します。
佐久と八重と一緒に、娘のみねを
京都に連れて行ってやってほしいと言い出したのです。

本当の妻はうらなんだから、
向こうの家にいても堂々としていたらいい、という
八重のアドバイスも、

きっと覚馬に恨み言を言い続けるだろうし、
時栄にも繰り言を重ねるだろうし、
そんな情けない姿をみねに見せたくないわけです。
「それに……私にも、おなごの意地がありやす」

翌朝、佐久と八重、みねは京都へ向かい
そしてうらは、会津へ帰ることになりました。

泣きじゃくるみねに、うらは
かつて覚馬に贈ってもらった大切な赤い櫛を渡します。
そして、何もかも断ち切るように
うらは背中を向け、会津へ行ってしまいました。


10月、3人は京都に到着しました。

京都に行くために会津を発つ覚馬と別れてから
9年の歳月が経っていました。

八重の「ごめんくなんしょ!」の声に時栄が出てきますが、
覚馬は居ても立ってもいられなかったのか
無理して出迎えに出てきます。

しかし、3人の前でバタン! と倒れてしまいます。

そこで3人は、覚馬が足が不自由で
目も見えなくなっていることを知るわけです。
「申し訳ございません。こんな体になってしまって……」

探すことも、迎えに行くこともできなかった。
でも、命があるだけでも幸せかもしれません。
事情が分かって、ようやく再会を喜びます。

──────────

明治3(1870)年12月、
川崎八重が尚之助と離婚する。

明治39(1906)年4月1日、
篤志看護婦としての功績により
皇室以外の女性として初めて『勲六等宝冠章』を受章するまで


あと35年5ヶ月──。


作:山本 むつみ
テーマ音楽:坂本 龍一
音楽:中島 ノブユキ
題字:赤松 陽構造
語り:草笛 光子
──────────
[出演]
綾瀬 はるか (川崎八重)
西島 秀俊 (山本覚馬)
長谷川 博己 (川崎尚之助)
風吹 ジュン (山本佐久)
長谷川 京子 (山本うら)
玉山 鉄二 (山川 浩)
貫地谷 しほり (高木時尾)
市川 実日子 (梶原二葉)
剛力 彩芽 (日向ユキ)
谷村 美月 (山本時栄)
──────────
降谷 建志 (斎藤 一)
池内 博之 (梶原平馬)
岡田 義徳 (広沢富次郎)
──────────
徳重 聡 (大久保利通)
小堺 一機 (岩倉具視)
──────────
及川 光博 (木戸孝允)
吉川 晃司 (西郷隆盛)
高嶋 政宏 (槇村正直)
反町 隆史 (大山弥助)
──────────
制作統括:内藤 愼介
プロデューサー:樋口 俊一
演出:佐々木 善春


◆◇◆◇ 番組情報 ◇◆◇◆

NHK大河ドラマ『八重の桜』
第32回「兄の見取り図」

デジタル総合:午後8時〜
BSプレミアム:午後6時〜

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