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2013年8月18日 (日)

(33)尚之助との再会

明治6(1873)年は、太陽暦の導入で幕を明けました。
千年の古都・京都にも、文明開化の波が押し寄せていたのです。

夏、女紅場──。

「みんな! 朝だよ、起ぎなさーい!」
と、ベルをチリンチリン鳴らしながら部屋を回る川崎八重。

八重は、「女紅場」と呼ばれる
日本で2番目に出来た官立女学校で
住み込みの舎監として働きながら、
かつ学生として英語を学び、すでに1年が経過していました。

英語を教える先生に「みなさんの夢を聞かせてください」と言われ
八重は挙手をします。

私がここでできること、
私の夢はこの学校をもっともっと大きくして
もっとたくさん学ぶことです──。

Thank you. の発音がとても可愛らしいです(笑)。

天皇が京都から東京へ移ったことで、
寂れた京都ではもう商売が成り立たないと
小野組(例えて言うなら小野商店グループ)は
その本社機能を東京に転籍させたいと主張。

京都府大参事・槙村正直に直訴しますが、
だめじゃだめじゃと断られ続けます。
京都のために10年は尽くせと言われ
豪商・小野善右衛門は槙村を睨みつけます。

槙村は、誰でも容易にかかることができる
府立病院の建設も目指しておりまして、
その建設費用は三井にでも小野組にでも
出させるつもりのようです。

ハコはできても、あとは内部で働く
優秀な医師人材を育てる仕組みが重要な問題でありますが、
それは山本覚馬が提案する医師免状試験制度で
クリアさせたいところです。

覚馬の発案、槙村の決済、
そして医者で化学者の明石博高による実行。
この3人による京都近代化が起動に乗りかけた頃、
東京では、朝鮮政策を巡って激しい対立が起きていました。

「征韓論争」であります。

日本との国交樹立を拒む朝鮮に、
板垣退助(土佐)、江藤新平(肥前)らは
出兵覚悟で圧力をかけよと主張。

それに使節団として海外視察してきた岩倉具視(公家)や
大久保利通(薩摩)が反対を唱え、
薩摩+長州 vs 土佐+肥前 という勢力争いに発展。

西郷隆盛はその間にいて、
西郷自身の朝鮮使節派遣を閣議決定させていました。
幕府をなくし、行き場をなくした士族の怒りが朝鮮に向いていて
西郷はそれを抑え込むためにも
朝鮮へ行かなければならないと考えています。


女紅場では、八重が英語を学ぶ意義を説明していますが、
女学生たちは、ひとまず女紅場を辞めないことが夢だと言います。
近いうち、月謝を払わなければならなくなるようで、
もしそうなれば、学問を諦めなければならない女学生が多いのです。

学生の数が増えたのに、京都府から女紅場に下りる金が同額であれば
もちろん、増えた分のお金は月謝という形に頼ってしまいます。
あとは、府庁からの金を増額してもらうか、です。

「私が……castleに行って参りやす!」
困った女学生たちを見捨てておけない八重は
武士の討ち入りよろしく勇んで出て行き、
革靴を履いて京都府庁へ出かけていきます。

部下が止めるのも聞かず、槙村に直談判する八重は
槙村に反論の隙を与えず、自らの主張をポンポンと連打し
“即決即断”を心情とする槙村に決断を迫りますが、
金のあてが定まらない槙村は、仮病で八重の前から立ち去ります。

「お加減はいかがでごぜえやしょう? 牛鍋の匂いがいたしますが」
覚馬の屋敷のお隣で、喜んで牛鍋を食べていた槙村の背後から
八重が大声で話しかけます。

仰天する槙村(笑)。

女紅場への資金増額を決断するまでは、
テコでも動かない覚悟の八重に、
槙村はほとほと手を焼いております。


薩長と土肥の権力争いはいよいよ激しさを増します。

閣議決定したはずの 西郷による朝鮮使節派遣も
大久保や木戸孝允が反対しているということもあり
太政大臣の三条実美はのらりくらりと先延ばしし
天皇になかなか上奏しようとしません。

それを江藤や板垣、そして西郷本人から責められて
三条は泡を吹いて昏倒してしまいます。

プライドばかり高くて気弱な三条では埒があかないと
司法卿の江藤は薩長に揺さぶりをかけるべく
小野善右衛門から訴えが出ている槙村を逮捕。
東京へ身柄を送ります。


覚馬は、その事態を収めに東京へ向かうことにします。
八重も槙村救出のために同行することになりました。

横浜から新橋へ、前年に開通した汽車にも乗りました。
客車の窓から見える海を見ては大はしゃぎし
速度が早くて目が回ったと
まるでジェットコースターにでも乗ったような感想です。

自分は何も間違ってはいないと意地を張る槙村ですが、
このまま権力争いの荒波に呑み込まれたままでは
槙村がいかにももったいないです。

木戸邸に移動した覚馬と八重は、木戸に直々に会い
木戸の力で槙村を何とか京都に戻してほしいと願い出ますが、
それはできないと突っぱねます。

江藤がやっていることは
法にかこつけた長州勢力の排除であり、
司法省に対して槙村が引き下がる形で決着を付けては
これ以降の悪しき前例となりかねません。

廃藩置県によって藩を壊しておきながら
長州だ、佐賀だと藩にこだわるのは滑稽だと
覚馬はニヤリとします。

権力とは政治を動かす道具に過ぎないのに
その道具に足を取られていては、
まともな政治が出来ようはずもないと覚馬からの厳しい一言に
木戸も同席した岩倉も苦笑いするしかありません。

その帰り道、昔ながらの長屋を通りかかった時に
覚馬は子どもの声が聞こえると人力車を止めさせますが、
その長屋で子ども相手に勉強を教えていたのが
川崎尚之助であります。


10月22日、臨時の閣議が開かれます。

正気づかない三条の代理として岩倉が就任し
朝鮮使節派遣を天皇に上奏することを約束しますが、
同時に、派遣は延期すべきという
岩倉自身の意見もつけ加えるようです。

それはつまり、岩倉の言葉一つで
閣議決定したものが覆ってしまうこともあり得るというわけで、
板垣や江藤にしてみれば納得できることではありません。
しかもそれは、土佐や肥前に政治を任せてはおけないという
大久保が描いた絵図であるわけです。

「ここにはもう、おいのでくっこつはなか」
西郷は参議を辞職し、板垣や江藤もこれに続いて下野。
新政府はついに大分裂となってしまいます。


江藤の失脚により
皮肉にも槙村が京都に復帰することになったわけですが、
それを報告した勝海舟に、覚馬は
尚之助の消息の調査を依頼していたようです。

尚之助は浅草の鳥越にいて、裁判は続いているそうです。
裁判とはむろん、斗南藩をかばって
3,000両の詐欺事件の被告となっているあの件です。
裁判? と、八重には初めて聞く話です。

尚之助様は、勝手だ──。
そう思っていた八重でしたが、尚之助が離縁状を出したのは
妻である八重に累が及ばないようにするためでありまして、
それほどの諸事情があったというわけです。


勝に尚之助の居場所を聞いた八重は
翌朝、その長屋に行ってみます。

八重の前に現れた尚之助は、
かつての凛々しい若者という感じはなく
頬がこけ、ひどくやせ細った男でした。

突然訪れた離別で、八重は尚之助を憎いと感じ
尚之助は八重のプライドを踏みにじってしまったことで
お互いに後悔しつづける結果となっていたのですが、
それをお互いに謝罪します。

「私を……おそばにおいてくなんしょ」
涙ながらに話す八重の頬を伝う涙を
尚之助が拭ってやり、しっかりと抱きしめます。

私の妻は、鉄砲を撃つおなごです。
私の好きな妻は、夫の前を歩く凛々しい妻です。
八重さんの夫になれたことが、私の人生の誇りです──。

八重にはここに二度と来ては行けないと諭します。
「生きなさい」

夫の先を歩いて京都で待っているからと尚之助と約束し
尚之助が住む長屋を後にします。
しかし、尚之助も八重も
永久の別れとなることを悟ったのかもしれません。


我が故国・日本は、革命戦争の果てに新しい国となりました。
しかし、人々の心は傷つき、迷い、世は荒んでいます。

愛する故国を救うため、私は学校を作りたい。
それが私の夢だ。
苦しむ人々の心を照らす光は力や物ではない。
真の教育です。

皆さま。
どうか私に力を貸してください──。

アメリカ・グレイス教会で
大勢のアメリカ人を前に演説するのは新島 襄。
共感を得て、総立ちの拍手が贈られます。


そして八重は、京都の女紅場に戻っていました。

──────────

明治6(1873)年10月23日、
朝鮮派遣決定と派遣延期の両論を上奏した岩倉具視に対し、
明治天皇は岩倉の意見を採用。西郷は当日、参議を辞職する。

明治39(1906)年4月1日、
篤志看護婦としての功績により
皇室以外の女性として初めて『勲六等宝冠章』を受章するまで


あと32年5ヶ月──。


作:山本 むつみ
脚本:吉沢 智子
テーマ音楽:坂本 龍一
音楽:中島 ノブユキ
題字:赤松 陽構造
語り:草笛 光子
──────────
[出演]
綾瀬 はるか (川崎八重)
西島 秀俊 (山本覚馬)
長谷川 博己 (川崎尚之助)
風吹 ジュン (山本佐久)
谷村 美月 (山本時栄)
水原 希子 (山川捨松)
──────────
生瀬 勝久 (勝 海舟)
徳重 聡 (大久保利通)
篠井 英介 (三条実美)
小堺 一機 (岩倉具視)
──────────
オダギリ ジョー (新島 襄)
加藤 雅也 (板垣退助)
及川 光博 (木戸孝允)
高嶋 政宏 (槇村正直)
吉川 晃司 (西郷隆盛)
──────────
制作統括:内藤 愼介
プロデューサー:樋口 俊一
演出:一木 正恵


◆◇◆◇ 番組情報 ◇◆◇◆

NHK大河ドラマ『八重の桜』
第34回「帰ってきた男」

デジタル総合:午後8時〜
BSプレミアム:午後6時〜

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