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Kassy号〜♪の車窓から 2011

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2013年9月 1日 (日)

(35)襄のプロポーズ

明治8(1875)年・夏。

京都にキリスト教主義の学校を作ろうと決意した新島 襄は
山本覚馬の家の居候となっておりました。

襄の口から「私の妻になってくれませんか」とすんなり出てきて
山本八重を驚かせてしまうのですが、
プロポーズしたことをあれこれ考えているうちに、
眠れなくなってしまいます。

「実は……八重さんにプロポーズしました」
それを山本家との朝食の時にあっけらかんと話すのですが
プロポーズなんて言葉を知らないものだから
驚きとか感嘆とかがイマイチ伝わりません(笑)。

ま、八重に求婚したと知って一様に驚く面々ですが、
山本佐久は襄を正直な人だというし、
覚馬も気取ったところがないと好評価。

男の人は台所に入るものではない、と考える時栄やみねは
食いしん坊だから台所は大好きです、と返す襄を見て大笑い。
素朴で純情で、不思議な人です。


女紅場に、高木時尾が訪ねてきました。
会津戦争の時以来の再会に、大喜びの八重です。

男性も一緒に連れてきておりまして、
その男性は、新選組隊士の斎藤 一です。
いまは藤田五郎と名乗っていて、時尾のだんなさんです。
(ということは、時尾も「藤田時尾」になったわけですね)

ふと気づけば、裁縫の授業中だというのに
女生徒がみな五郎を見つめています。
圧倒される五郎に、クスッと笑う時尾です。

山本家に案内されたふたり。
時尾は斗南でずっと五郎に助けられていて、
逆に五郎も時尾が支えだったようです。

それで昨年祝言を挙げたそうですが、
仲人に、会津藩の元藩主・松平容保が立ってくれました。

会津のために戦ってくれた者たちに報いたい。
そう願う容保は、戦で落命した者たちの供養は
毎日欠かさずに行っているそうです。

そこへ、府庁へ学校設立の手続きに出向いた襄が戻ってきます。

なんでも、大いに結構! と乗り気だった
府知事の槙村正直が急に態度を翻し、
「耶蘇教を教えるな!」「外国人教師を雇うな!」という
条件を突きつけてきたのです。

京都にいるお坊さんたちの反対の嘆願書が山のように届き、
府知事としても、そんなお坊さんたちにそっぽを向かれては
府政が立ち行かないというわけです。

何となく、覚馬には分かっていたことでして
「もう始まったか」とため息まじりです。

その日の夜、八重は時尾と二人きりで語り尽くし
そして五郎は襄と二人きりで飲み明かします。

ここでちょいと脱線。

襄役のオダギリ ジョーさんは
9年前の大河ドラマ『新選組!』では斎藤 一役でありまして、
それをぼんやりと思い出しては、
今作品の斎藤 一(藤田五郎)役の降谷建志さんと
共演するシーンがあれば面白いのに、と漠然と考えておりましたが、

まさか今回、それが実現するとは(^ ^;;)
ワタクシにとってはなかなか感慨深いものでした。


川崎尚之助が、亡くなりました。

慢性肺炎にかかってひどく咳き込み
やせ衰えながらも執念で筆を走らせていましたが、
お隣さんが大根の煮付けを差し入れに持ってきた時に
容態が急変しているのを発見。

そのまま力尽きます。

会津戦争に負けた後、行方をくらませてドロンしたわけではなく
最後まで会津藩の、そして斗南藩のために
献身の生涯を貫いた一人の武士でした。

享年40、まだまだ働き盛りの死でした。

女紅場から急ぎ家に戻された八重は、
その訃報を受けます。

死の直前、尚之助が必死の思いで綴っていたのは
『会津戦記』というもので、
容保が京都守護職を拝命してからの会津の姿を
尚之助の目を通して描いてありました。

ちょうど、鶴ヶ城籠城戦の途中で止まっています。

「今日は、みんなして尚之助様の供養、すんべ」
と佐久が言っても、仕事が残っているからと
何かを振り切るように女紅場に戻ってゆく八重。

私はまた、置いてかれた……。

八重は、今回もまた
自分一人で逝ってしまった尚之助に
哀悼の涙を流します。


最近の八重は、心がどこかに行ってしまったようで
周囲の人間から見てもちょっと変です。
そんな八重を、襄は強引に人力車に乗せ
ピクニックに誘います。

連れ出したのは、弟の山本三郎が戦い抜いた場所です。

京都に暮らして4年になるのに
八重はここには訪れたことがないと知って、
過去と向き合った方がいい、と連れてきたのです。

それを諭すように言う襄に
「あなたに何が分かるのですか!」と八重はツンケン。
分かりません、とすんなり言うところは、
やっぱり襄は飾らないお人柄であります。

そりゃそうですよね、三郎のことも
会津のことも尚之助のことも知らない襄は
八重の苦しみなど分かろうはずもありません。
代わりに悲しむことも出来ません。

しかし、です。
「できるのはただ、悲しむ貴方のそばにいることだけです」

八重が語りかければ、
ここで戦った者たちの声が聞こえて来ると思う、と襄に言われて
されるがままに地面に手で触れてみます。

三郎が佐川隊の一員として
会津を出発する時のシーンが甦ってきます。
「行ってまいりやす!」「行ってきらんしょ!」

父の絶命の瞬間。
「八重……にしゃ、わしの誇りだ」

尚之助から受けたプロポーズ。
「私はここで生きたい。八重さんと共に会津で生きたいんです」

あなたは、新しいときを生きる人だ──。
尚之助の声が、聞こえてきました。

ピクニックにはこれが欠かせない、と
襄は手作りのサンドウィッチを八重に勧めます。
「おいしい……」


10月。
学校設立の話は、未だに滞ったままです。

槙村が、京都か自分かのどちらを向いて
政治を行っているのか問いただすと、
柔和な表情が途端に豹変します。
「会津の者に話しても仕方なかろう」

表向きでは覚馬の意見を吸い上げ
共に作り上げようとしているように見せかけて、
その奥底には、やはり会津者と蔑んでいたわけです。

覚馬が、冷ややかに笑ったような気がしました。

襄も、精力的に仏教の寺回りをしていますが
一向に話を聞いてくれる気配もありません。
その一途さに、八重の中で何かが変わったのかもしれません。

八重から傷の手当てを受けながら
再度のプロポーズをする襄。

尚之助のことは忘れられない、と難色を示す八重ですが、
それでいいのです、と襄は言います。
「むしろ忘れないでもらいたい」

襄は、尚之助に喜んでもらえるようなホームを
八重とともに築いていきたいと希望を伝えます。
襄をまっすぐ見つめる八重の瞳が、とてもキレイです。

どうかお願いします、と言われて
少しだけ、ほんの少しだけ眉間にシワを寄せて
厳しい表情だった八重の顔が
すこしずつほぐれて行き、ニッコリと微笑みます。
「はい!」

私、あなたと一緒にホームを築いてみます──。

襄は嬉しくなって、
勢い余って八重を押し倒してしまいますけど(^ ^;;)

──────────

明治8(1875)年3月20日、
外国商人との米の取引で訴訟を起こされ、裁判の決着を見ないまま
川崎尚之助は東京で肺炎のため死去。享年40。

明治39(1906)年4月1日、
篤志看護婦としての功績により
皇室以外の女性として初めて『勲六等宝冠章』を受章するまで


あと31年──。


作:山本 むつみ
テーマ音楽:坂本 龍一
音楽:中島 ノブユキ
題字:赤松 陽構造
語り:草笛 光子
──────────
[出演]
綾瀬 はるか (山本八重)
西島 秀俊 (山本覚馬)
オダギリ ジョー (新島 襄)
玉山 鉄二 (山川 浩)
谷村 美月 (山本時栄)
綾野 剛 (松平容保)
──────────
中村 獅童 (佐川官兵衛)
降谷 建志 (藤田五郎)
貫地谷 しほり (藤田時尾)
勝地 涼 (山川健次郎)
──────────
長谷川 博己 (川崎尚之助)
高嶋 政宏 (槇村正直)
風吹 ジュン (山本佐久)
──────────
制作統括:内藤 愼介
プロデューサー:樋口 俊一
演出:末永 創


◆◇◆◇ 番組情報 ◇◆◇◆

NHK大河ドラマ『八重の桜』
第36回「同志の誓い」

デジタル総合:午後8時〜
BSプレミアム:午後6時〜

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