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2013年10月 4日 (金)

プレイバック獅子の時代・(28)太陽暦の新年

新橋と横浜を結ぶ日本最初の鉄道が開業したのは
明治5(1872)年10月14日。
平沼銑次がフランスで蒸気車を
いつの日か日本で走らせることが出来るだろうかと
思ったのが6年前のこと。

文明開化の驚くべき早さです。

その銑次は、尾関平吉の収賄の嫌疑にも一切口を割らず。
彼の境遇の予想もしない変わりようであります。


12月。
瑞穂屋卯三郎が苅谷嘉顕の邸宅を訪れます。

大槻信春の追及時には何も語りませんでしたが、
嘉顕にはすべてを正直に告白します。
紙幣の印刷機械輸入に関して、尾関平吉に対し
数度に渡って計1,300円の金子を渡した、と。

銑次は、その金子をただ黙って運んだだけであり
銑次には何の罪もないわけです。
銑次を今すぐに釈放する代わりに、自分を──という卯三郎に
嘉顕は、銑次の身柄の件を承諾します。

翌朝、横浜に向かった嘉顕は酒を持って銑次を訪れます。

今日は確か12月3日のはずですが、
嘉顕が突然おかしなことを言い出します。
「ところが、今日は正月なんじゃ」

つまり、日本も太陰暦から
諸外国で採用されている太陽暦に合わせようということになり、
陰暦12月3日が太陽暦1月1日となったわけです。

年の暮れをいきなり正月と言われても……と
銑次は乗り気ではありませんが、
嘉顕に合わせて祝いの杯を傾けることにします。

嘉顕はその足で、尾関を訪ねて収賄の件を追及しますが
尾関は「水清ければ魚住まず」の例えを出します。

つまりこれは遠回しに汚職を認めたともとれますが、
本人としては何もしていないと一切認めません。
ただ、賄賂が役人たちの活力を与えていることも事実であり
それを言われると、嘉顕は「許せん!」と友に立腹します。


銑次はひとまず、仮釈放となり
卯三郎と平沼千代が迎えにやってきました。
いざ帰ろうとすると、そこに通りかかったのは大槻です。
放免したのが嘉顕と聞いて、さっそく噛みつきます。

尾関のように、証拠も何もない状況では
いくら卯三郎と銑次が白状したところで
捕らえたくても捕らえられないという状況です。

大槻は、その白状だけで充分だと尾関の逮捕を主張しますが、
嘉顕は“まだ”尾関を捕まえられないと言います。
二人の言い分は平行線です。


険しい表情の尾関は、瑞穂屋に怒鳴り込みに現れます。

卯三郎が白状したことで、
嘉顕が尾関の身辺を洗いざらい調べているらしいのですが、
卯三郎から受け取った金子を渡した相手にも迷惑がかかるので
新たに500円の準備を命じる尾関ですが、

卯三郎としては、もうこの件に加担するつもりはありません。

ただ、その1,300円の収賄事件の取り調べの間に
紙幣印刷の機械はドイツ製と決まってしまいまして、
事件の大元を叩けなくなってしまいました。

捜査は打ち切りとなり、尾関にそれを伝えます。

ただ、印刷機械の輸入を
卯三郎が推すイギリス製ではなくドイツ嘉顕に決定したことで、
推測では金子の大半を尾関が着服したようにも思えます。

一切悪びれた様子のない尾関に、ついに嘉顕の堪忍袋の緒が切れ
留学していた頃の尾関はどこに行った! と何度も殴りつけます。
逃げる尾関を追いかける嘉顕ですが、
料亭の廊下で鉢合わせしたのは、もんでした。

嘉顕はもんに、尾関が詐欺を働いていることだけを
銑次に伝えるように言って、料亭を後にします。


大槻に挨拶に出向いた卯三郎ですが、
事の全容が明らかになってきました。

卯三郎が用意し、尾関に渡していた1,300円のうち
ほとんどは造幣寮には移動していなかったこと、
紙幣印刷の機械は、かなり前からドイツ製に内定していたこと。

これらのことから、尾関が
卯三郎からの金子のほとんどを
自らの懐に入れていたことが分かったわけです。

ただ、捜査は打ち切って収賄側も贈賄側も
おとがめなしとなってしまったため、
卯三郎も銑次も怒りのぶつけようがありません。


夜、銑次のことが心配になった卯三郎は
千代に銑次の住む小屋に案内をさせますが、
そこにはすでに銑次の姿はありませんでした。

そして床には、瑞穂屋の羽織がきれいに畳まれていました。
やっぱり──!!
卯三郎の悪い予感は的中です。

千代を先に帰らせ、卯三郎は急ぎ横浜へ向かいます。


横浜に着いた銑次は、まっすぐに尾関の元へ向かいます。
「瑞穂屋に手ェついて謝れッ!」
そう言って迫る銑次を、鉄砲で撃つ尾関。

弾は銑次の肩に命中しますが、それでもなお尾関に迫る銑次は
尾関の首に刀を刃を当て、乱暴に引きます。
流血して苦しむ尾関。

そして、一歩間にあわなかった卯三郎がそこにいました。


作:山田 太一
音楽:宇崎 竜童
語り:和田 篤 アナウンサー
──────────
[出演]
菅原 文太 (平沼銑次)
大原 麗子 (もん)
大竹 しのぶ (平沼千代)
永島 敏行 (平沼鉱造)
岸本 加世子 (龍子)

細川 俊之 (江藤新平)
岡本 信人 (尾関平吉)
三田村 邦彦 (大槻信春)
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児玉 清 (瑞穂屋卯三郎)

加藤 剛 (苅谷嘉顕)
──────────
制作:近藤 晋
演出:清水 満

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