2018年9月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30            

バックナンバー

お乗り換え〜♪

Kassy号〜♪の車窓から 2011

無料ブログはココログ

« リズム | トップページ | 何者ッ!? »

2013年10月11日 (金)

プレイバック獅子の時代・(30)徴兵令発布

岩倉具視を団長に、
大久保利通、木戸孝允、伊藤博文といった
政府の実力者が欧米へ出かけたのが明治4(1871)年11月。

当初、翌5(1872)年の秋には帰国の予定でしたが、
さまざまな事情が重なってしまい
6(1873)年3月になっても、未だにベルリンにいる状況。

いくら実力者とはいえ、17ヶ月も日本を留守にしていれば
彼らを抜きにして、留守政府が
日本を動かせるだけの体制を作らなければなりません。

3月末、大久保がベルリンを発って日本に向かいます。
帰国まで、2ヶ月の旅です。


取り調べを受けた松本英吉が牢に戻されました。
拷問を受けたようで、口元から血が流れています。

裁判で刑が決まると思ったらそういうわけではなく、
まだまだ取り調べの最中。
今では英吉とすっかり仲良くなった平沼銑次は
牢内で同居(?)する別の囚人たちに英吉を寝させます。

看守に渡す金があれば大目に見てもらえたことも、
金が無くなってしまった今となっては昔のことです。
他の囚人たちと同じようにボコボコにされています。

英吉は、銑次について妙なウワサを耳にしました。
裁判を先延ばしにして、しばらくは牢で放っておくとか。
銑次にとっては寝耳に水です。


苅谷嘉顕は、司法省警保寮に出向き
尾関平吉が願い出た銑次の裁判延期を
取り消すように求めます。

それは、裁判が始まれば
尾関の不正が明るみに出るからで
嘉顕は、だからこそ裁判すべきと主張しますが、

ここでも“友人の壁”“縁戚の壁”が
尾関の告発を止めさせます。


留守政府は、徴兵令の施行に向けて
主として長州主導で進み出しました。

徴兵令公布は明治6(1873)年1月10日。
20歳になった男子は
平等に兵隊になる義務を負うというものです。

しかし、農民は反対して暴動を起こし
士族は、農民町民を兵隊にして何の役に立つと激昂。
政府は陸軍省の山県有朋を前面に
力で法律を押し通します。


弥太郎が住む小屋にもんが来て、
銑次の様子を瑞穂屋の千代のところまで聞きに行かせます。

その間、その小屋に男が現れます。
もんの弟、小此木恭平です。

えらいことをしちまった、と恭平は血の気を無くしています。
聞けば、戸籍を作るという政府の方針に従って
たまたま一緒にいた仲間と兄弟分になって
面白半分に戸籍を作って提出してしまったのです。

小此木家としては、もんが正式なものを提出しているので
恭平はその長男として登録されているはずですが、

恭平としては小此木家を継ぐ気もないし、
その器量もないと思っているので
デタラメな戸籍を作って提出したのだそうです。

小此木家長男としての重圧を感じていたからか
そのデタラメな戸籍では次男で登録しました。

もんは、弟に
あまりに大きなものを背負わせたのかもしれないと思い直し、
それで幸せなら、と認めることにしました。

ただ、問題はそこからです。
次男と登録した恭平の元に、4月に東京鎮台へ出頭せよ、という
「徴兵令状」が来てしまいました。

もともとは小此木家長男なので、それを主張したわけですが
ウソの戸籍を提出したから監獄行きだと言われ、
監獄と徴兵とどちらがいい!? なんて詰め寄られたようです。

270円──。
それだけ納めれば徴兵は免除されるそうで
恭平はそれを求めにもんのところにやって来たのです。

住み込みで2円というもんの給金を考えたら
270円というのがどれだけ大金か。
しかし恭平は、芸者でも前借りでもやって
お金を準備してくれと言う。

前に背負った借金も、パリに行ったことでようやく返せたのに
今度借金を背負ったら一生ものです。
労咳で倒れたこともあるし、今までのようには働けないでしょう。

それよりも、弟が姉に対して芸者になれという主張が
姉にはとても哀しく思えました。
軍隊に行ったらきっと死んじまう……そうこぼす恭平に
もんはポンと突き放します。
「自業自得でしょう。そんな根性なら死んでおしまいなさいッ」

恭平は、走って出て行ってしまいました。

あんなやつ、弟なんかじゃない……。
もんは泣き崩れます。

仲居の仕事に戻ったもんですが
右手の指がなければ軍隊に行かなくても
いいというウワサを真に受けた恭平が、
右手を切ろうとして切れず、青ざめているところを
おかみさんが発見、もんに知らせます。

もんには器量があるし、相談する人ならたくさんいるから
その気になれば……なんて無責任なことを言うおかみですが、
その“相談する人”で銑次を思い浮かべていました。

しかし銑次はいま監獄にいるし、相談できる相手ではありません。
いくら弟と縁を切ったとはいえ、
大量に出血して苦しむ肉親を見れば何とかしたいとおもうもんです。


銑次の裁判が4月3日と決まりました。

嘉顕は、その吉報を知らせようと
瑞穂屋卯三郎を自邸に呼び出しますが、
あいにく横浜出張中でありまして、
その代理として千代と、鉱造が赴きます。

「あまり薩摩を信じるな」と言っていた鉱造も
銑次に関する嘉顕の尽力はとても嬉しいことです。
自然と笑みが溢れ、手をついて感謝します。

しかし、ホントにタイミングが悪く
そこに尾関が現れます。
ま、なんで現れ、なんで怒っているかは
聞かなくても分かるというものですが(笑)。

尾関は大蔵省に洗いざらい取り調べされたようです。
そして4等級格下げで名古屋税務署に左遷されることに。
裁判前に処分が決まっているというのもおかしな話ですが(^ ^;;)
嘉顕をさんざん愚弄して出て行きます。

一方、無罪放免と思われた銑次ですが
いかなる理由であれ人を斬ったことはいけないことだと
裁判では無罪にはならず、半年の刑期と決まりました。
瑞穂屋へ迎えに出向いたもんと弥太郎はひどく落ち込みます。


留守政府は、不完全ながら
義務教育の発足、小学校教室、全国郵便の実姉など
次々に歴史的改革を編み出していきます。

そんな日本へ、大久保が乗る船が近づきつつありました。
5月26日、ついに横浜到着です。


作:山田 太一
音楽:宇崎 竜童
語り:和田 篤 アナウンサー
──────────
[出演]
菅原 文太 (平沼銑次)
大原 麗子 (もん)
大竹 しのぶ (平沼千代)
永島 敏行 (平沼鉱造)
岸本 加世子 (龍子)
──────────
鶴田 浩二 (大久保利通)

細川 俊之 (江藤新平)
市村 正親 (小此木恭平)

金田 賢一 (弥太郎)
──────────
丹波 哲郎 (松本英吉)
児玉 清 (瑞穂屋卯三郎)

加藤 剛 (苅谷嘉顕)
──────────
制作:近藤 晋
演出:清水 満

« リズム | トップページ | 何者ッ!? »

NHK大河1980・獅子の時代」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« リズム | トップページ | 何者ッ!? »