2018年7月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        

バックナンバー

お乗り換え〜♪

Kassy号〜♪の車窓から 2011

無料ブログはココログ

« 酔ってない! | トップページ | バス停について本気出して考えてみた(54) »

2013年11月26日 (火)

プレイバック獅子の時代・(43)逃避行

脱走を図った囚人たち26名。

しかし緑ばかりの原生林の中で
赤ともオレンジとも言える非常に目立つ色の囚人服では
逃げていてもすぐに見つけられますし、

走り続ける囚人たちも、冬の極寒を越えたばかりで
看守たちにくらべれば体力的にも弱っているはずで、
後ろから鉄砲で撃たれ、あるいは斬り殺されてしまいます。

26名のうち、逃亡を諦めて自首した者が6人、
捕らえられて殺された者が11人。
残り9人が現在も逃亡中であります。

看守たちも必死です。
24時間以内に全員を捕らえなければ、
罰として彼らが投獄されるきまりだったのです。

しかし囚人たちを追っていたのは看守たちだけではありません。
囚人脱走のウワサは、集治監周辺の村々にも届いておりまして
農民たちが結束して囚人たちを警戒していたわけです。

集治監から10kmほど離れた農村で
粟飯をかき込んでいた囚人3人が農民たちに襲われ
うち1人が殴り殺されました。

翌朝8時すぎ、
看守服を着た囚人1人が川に浮いているのを発見。
ズタズタに服が切り裂かれているところを見ると
恐らくは熊にやられたものと思われます。

昼過ぎにも囚人1人が斬り殺され
残るは銑次と五郎を含め4人となりました。


囚人たちが脱走したという話は苅谷嘉顕の耳にも届きますが、

私情を挟まない嘉顕が、決してそうではないのに
集治監にいる義兄・平沼銑次のために
いろいろと待遇改善を申し立てていたと
他の書記官に思われてさんざんに責め立てられます。

逃亡に手を貸さぬように、と言われて
無礼だと、ついつい顔を真っ赤にして怒り出す嘉顕です。

そもそも、銑次を無罪だと信じる嘉顕は
このまま逃げてくれたらいいのに、と千代に漏らします。


一昼夜の逃亡で腹を空かせた銑次と五郎は、
山奥で見つけた家で夫婦に頼み、飯を食わせてもらいます。
しばらく眠るといい、と妻が言うので
ふたりは言葉に甘えて眠らせてもらうことにします。

しかし、夫婦はふたりが看守服を着た囚人だと気づいていて
眠っているスキを見て知らせにいくつもりですが、
やめとけ、と銑次が起きてきました。

適当にごまかす夫婦ですが、
五郎が夫婦の女の子を人質にしているのを見て
銑次は離すように言います。
不本意ながら女の子を解放する五郎。

しかしその瞬間、夫婦の男の子が竹槍で五郎を突き刺し
知らせに走って行ってしまいます。

ここにいることを知らされてはひとたまりもないので
銑次は男の子を追いかけようとしますが、
妻の懇願で見逃し、五郎の手当てをすることになりました。

応急処置だけ済ませ、五郎を抱えて逃げ続ける銑次。
しかし、包囲網は次第に狭まってきました。


残る4人が見つからず、
内山看守長に殴る蹴るの暴行を受けた岡浦看守は
暗い中を探索しながら、血がべっとりついた葉を見つけます。
指につくところを見ると、つい最近の血のようです。

すぐ近くからヒソヒソ声が聞こえ、
岡浦看守は鉄砲を構え、その方向に向かいます。
そして銑次も、人が近づく音に気づき
刀を抜いて構えます。

鉄砲を構える岡浦看守。
刀を構える銑次。

撃て、と言う銑次に、構えを解く岡浦看守は
銑次に背を見せて去っていきます。
「逃げるだ……逃げりゃいい。ひでぇ監獄だ」

その間、五郎が落命し
銑次はひとりで逃げ続けることにします。

途中の船着き場で服を見つけた銑次は
看守服から着替え、船に乗って川を下ります。


内山看守長は、今回の脱走事件について月形典獄に報告します。

五郎の遺体が見つかった場所から東南におよそ24〜25町のところに
ズタズタに切り裂かれた看守服が発見されました。

ま、看守服が見つかったのは本当だとしても
ズタズタに切り裂かれた看守服は
熊にやられた囚人が着用していたものでして
銑次が着ていたものではありませんが(^ ^;;)

看守服を来て見つかっていないのは銑次ただ一人なので
これは銑次が来ていたものと断定して差し支えないとし、
切り裂かれたのは「こりゃ熊でございますなぁ」と呑気に言います。

それもこれも、厳罰逃れの言い訳にすぎないわけですが
典獄の反応は予想をはるかに超える厳しさです。
「腕1つ足1本見つけず、そのような断定が下せるか!」


集治監の追及は、もんが働く居酒屋にまで及びます。

予想では、もんを頼って銑次がここにやってくるはずです。
もんを捕らえて、もんが住む2階に潜んで
やってくるはずの銑次を待ちかまえることにします。

しかし、もんはすでに逃げていました。
フラフラになりながら、座り込みながら逃げますが、
もんも追われる身となってしまいました。


銑次が真っ先に向かったのは、小樽の甚助のところでした。
銑次の性格を知っている甚助も、脱走の話を聞いて
いつ来るかと楽しげに待っていた様子です。

甚助は、いつ銑次が来てもいいように
隠れ家(というか蔵)を用意してくれていました。
ここの蔵の鍵は甚助しか持っていないので
他の者が立ち入ることはありません。

「銑さん、石狩には寄らなかったかい?」
樺戸から石狩に戻ったもんがいるはずですが、
それを銑次が知るはずもありません。

脱走の噂を聞いた甚助は、もんに手紙を託していましたが
もんの消息が分からず、心配です。


札幌にある病院に、行き倒れの女が運ばれてきました。

千代は昼間、その病院を手伝っているわけですが
行き倒れという女の顔を見て、千代は青ざめます。
「まさか……この人……もしもし? おもんさん?」

千代から知らせを受けて、嘉顕も駆けつけます。

気を失っていたもんは、目を覚ましますが
目の前にいるのが銑次の妹・千代と
かつて憧れた相手の嘉顕で、
夢だと再び目を閉じてしまいます。

でもそれが夢ではなく現実であると知ったとき
もんの目から涙が溢れてきました。
「安心せい。大丈夫じゃ」


小樽では追及の目が多く、
隠れていてもいつ見つかるかもしれません。

銑次は、会津藩時代に世話になった金子を頼って
余市に行ってみます。

しかし余市では、兄嫁の平沼 玲と再会。
斗南に移ったころは赤ん坊だった保子にも再会します。
保子のあまりの成長ぶりに、
叔父の銑次もついつい涙を浮かべています。

玲によれば、3日前ここにも警察が来たそうですが
玲や保子としては銑次の来訪は大歓迎です。

そこへ金子が加わり、ささやかながら再会の祝宴となりました。


翌日、もんは千代に付き添われ
汽車に乗って小樽へ向かいます。

甚助を頼れば、銑次の行方も分かるかもしれない。
そう考えた末の決断でした。


作:山田 太一
音楽:宇崎 竜童
語り:和田 篤 アナウンサー
──────────
[出演]
菅原 文太 (平沼銑次)
大原 麗子 (もん)
大竹 しのぶ (苅谷千代)
高岡 健二 (五郎)
熊谷 美由紀 (平沼保子)
──────────
大滝 秀治 (甚助)
小松 方正 (内山看守長)

加藤 剛 (苅谷嘉顕)
──────────
制作:近藤 晋
演出:清水 満

« 酔ってない! | トップページ | バス停について本気出して考えてみた(54) »

NHK大河1980・獅子の時代」カテゴリの記事

コメント

ここまでざっとあらすじを読んで思いました。
獅子の時代は、八重の桜よりもはるかにハードで重苦しい話ですね。

──────────

atushikun2さーん。こんにちは!
今日もコメントありがとうございまーす。


>ここまでざっとあらすじを読んで
あれ(^ ^;;)
あんな拙文を読んでいただいて
申し訳ないです……m(_ _)m


>八重の桜よりもはるかにハードで重苦しい話
『獅子の時代』『八重の桜』の2作で大きく異なるのは
『八重の桜』が実在の人物を取り上げているのに対し
『獅子の時代』は架空の人物であるということですね。

作者の山田太一さんもおっしゃっておられましたが
明治期の事件にすべて絡めるには実在の人物では無理、
架空の人物を自由自在に動かす必要があった、と。
だから、平沼銑次の向かうところに事件があるのは
そういった展開になっているからでしょうね。

アウトローな平沼銑次の生き方を
“トラック野郎”菅原文太さんが演じておられますが
それが上手くマッチしていてしびれますよ(笑)。

会津藩の後日談である斗南藩でのお話も
『獅子の時代』では何週間にも渡って描かれますが、
『八重の桜』では話に出てくる程度ですね。

確かに最初の夫・川崎尚之助は斗南藩に向かいますが
お咎めなしとなった八重たちは、しばらく会津に残り
最終的に覚馬のいる京都へ移り住みますからね。

だから、物語の舞台地が
『獅子』は会津→斗南→北海道→……と移り
『八重』は会津→京都→……と移るのも
その“ハードさ”が感じられる遠因に
なっているかと思います。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 酔ってない! | トップページ | バス停について本気出して考えてみた(54) »