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2013年12月 6日 (金)

プレイバック獅子の時代・(46)秩父路を行く

明治15(1882)年7月・秩父──。

山奥の松本英吉の家を訪れる平沼銑次。
赤子を背負った無愛想な女に気づかれると
名乗る前に英吉を大声で呼んでいます。

英吉の妻・ムツです。

ムツは、やることはしっかりやっているのですが
何ぶん口がとても悪く、初めて会ったものは必ず驚くというほど。
思ったことをストレートに言うような感じです。

ムツは少しの間を惜しんで畑仕事に忙しいわけですが
夫の英吉が人様のため、とブラブラしているものだから
そりゃ文句の一つも言いたくなります。
でも、英吉の親分肌を一番気に入っているのは、このムツです。

この山奥にある秩父は、赦免に造られた畑は冷害や日照りに弱く
ただ生きていくだけでも難しい土地であります。
そこで農家は、江戸時代の初めから蚕を飼い、
生糸・絹織物を副業とします。

明治に入り、生糸が輸出品の花形になると
秩父は好景気を迎え、明治13〜14年がその最盛期となります。
しかし、銑次がやって来た15年は、
その特需も急速に落ち込み、かげりが見え始めていた頃です。

それは、国家財政が破綻しているいま
大蔵卿・松方正義が増税によってそれを賄おうとしたことから
国民の消費は落ち、物価は高まるといういわゆるデフレ状態へ。
そんな時代であります。

今日も、どうしようもない借金を抱えた農民が
英吉の元へ押しかけます。

英吉は、そんな農民たちに手を貸し
これからは何でも自分たちで守らなければならないと
農民たちに日本語を教え、銑次には剣術を教えさせて
強くしていこうとしているわけです。


時代は、やはり嘉顕を放ってはおきませんでした。

鹿児島へ、森 有礼が嘉顕を訪ねてきて
嘉顕を憲法の取調所へ招けという伊藤博文の指示により
有礼が呼びにやって来たわけです。

千代は喜び、和哥もホッとしています。

しかし、一緒に東京へ越してもらうという
嘉顕の願いは和哥は聞き入れず、
鹿児島に残ることにしました。


秩父では、銑次の剣術教室が開かれております。
剣術とは言っていますが、
しだいに殴り合いの喧嘩に発展していくので
どうかな、というところではあります(^ ^;;)

東京のもんから銑次宛の手紙が届きました。
不景気のあおりを食って
卯三郎が瑞穂屋を閉店しているとありました。

卯三郎には、今まで何度も助けてもらった恩があるので
銑次は、その窮状を何とか救うべく東京へ戻ります。

あれだけ豪華な品々に囲まれていた瑞穂屋ですが
差し押さえにあったことで一切合切持ち運ばれ
部屋の中はがらんとしています。

銑次は、以前借りていた10円を返しそびれていたことを詫び、
黒川屋の菊子に工面してもらった500円のうち
使っていない480円を差し出しますが、
卯三郎は笑ってその申し出を断ります。

ま、そんな大金を差し出されても受け取れるはずもありませんから
銑次は、瑞穂屋に金を貸している商人の元に行き、
借金を肩代わりする考えです。

「銑さん……銑さんじゃないか」
振り向けば、黒川屋で世話になった甚助です。

甚助は、借金で横浜の金貸しのところへ訪問したわけではありません。
輸出の代理人に適当な人物を捜すため、その信用度も踏まえて
金貸しに横浜の商人の話を聞きに来たわけです。

銑次は、その輸出の代理人に瑞穂屋卯三郎を推薦します。
フランス語もイギリス語も堪能で
諸外国の事情に通じ、仲間も大勢います。
人柄は、銑次が“恩人”というだけのことはあります。

翌朝、瑞穂屋を訪れた甚助は
卯三郎と固い握手を交わします。
成立です。

ちょうどそのころ、鹿児島から
嘉顕・千代夫妻が東京へ戻ってきました。
何年ぶりでしょう、とても懐かしい家です。


9月13日。
ひどい台風が関東地区を襲います。

秩父でもひどい有り様ですが、
桜木町の鶯渓病院も大変です。
強風で建物が揺れ、病人は心配で夜も眠れません。

そこへ、近くの川を見に行った凌雲が病院へ駆け込みます。
坂の上にある寺に避難するというわけです。
病人たちを避難誘導しながら、凌雲は大きな音を耳にします。

大量の水が病院に押し寄せてきたわけです。

でも、病人たちは間一髪避難した直後だったので、
病院内でのケガからは逃れられたようです。
安心し切った顔で振り返ると、全身で水を浴びよろめくもんの姿が──。

強風の中、凌雲はもんを背負って避難。

大量の水は、またたく間に病院の建物という建物を破壊し
流していってしまいます。
水に埋もれる「鶯渓病院」の立て看板……。


作:山田 太一
音楽:宇崎 竜童
語り:和田 篤 アナウンサー
──────────
[出演]
菅原 文太 (平沼銑次)
大原 麗子 (もん)
大竹 しのぶ (苅谷千代)
岸本 加世子 (龍子)
中山 仁 (森 有礼)
──────────
丹波 哲郎 (松本英吉)

尾上 菊五郎 (高松凌雲)
大滝 秀治 (甚助)

池波 志乃 (松本ムツ)
──────────
沢村 貞子 (苅谷和哥)
児玉 清 (瑞穂屋卯三郎)

加藤 剛 (苅谷嘉顕)
──────────
制作:近藤 晋
演出:松橋 隆

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