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2014年2月14日 (金)

プレイバック黄金の日日・[新] (01)信長軍包囲

大河ドラマ・プレイバックシリーズです。

『軍師官兵衛』関連で戦国もの、というわけで
2002年放送の大河ドラマ『利家とまつ』をお届けしておりますが、
今週からは、戦国時代を別観点から描いた1978年放送の大河ドラマ
『黄金の日日』も“同時並行”でご紹介しておきましょう。

同時並行とは、『利家とまつ』『黄金の日日』の2作品を
時系列に並べ直してご紹介していくもので、

今までは、1作品終了後にもう1作品ご紹介していたので
仮に時代が数年重なったとしても、遡っていたわけですが、
今回は、それを同時並行でやってしまおうという
プレイバックシリーズでは初の試みであります。

2作品合算で見れば時代が見えてきますし、
作品カテゴリーで単体で見れば
ストーリーで見えるという仕組みです。


「この町はベネチア(ベニス市)の如く
 執政官により治められる。

 堺と称するこの町は甚だ大きく且富み
 守り堅固にして諸国に戦乱あるも、
 この地に来れば相敵する者も友人の如く
 談話往来し、この地に於て戦うを得ず。

 この故に堺は、未だ破壊せらるることなく、
 黄金の中に日日を過ごせり」

──ポルトガル宣教師 ガスパル・ビレラの書簡より


原作:城山 三郎

脚本:市川 森一

音楽:池辺 晋一郎

テーマ演奏:NHK交響楽団
指揮:尾高 忠明
演奏:東京コンサーツ

監修:桑田 忠親
語り手:梶原 四郎

殺陣:林 邦史朗
砲術指導:名和 弓雄
考証:磯目 篤郎

──────────

[出演]

市川 染五郎 (助左)

栗原 小巻 (美緒)

林 隆三 (今井兼久)

川谷 拓三 (杉谷善住坊)

根津 甚八 (石川五右衛門)

夏目 雅子 (笛(モニカ))
松橋 登 (足利義昭)

清水 綋治 (山上宗二)
渥美 国泰 (日比屋了慶)

──────────

高橋 幸治 (織田信長)

津川 雅彦 (津田宗及)

志村 喬 (能登屋平久)

坂部 文昭 (斎藤十郎)
アロイジオ・カンガス (ルイス・フロイス)
西沢 武夫 (納屋番)

福原 秀雄 (べに屋)
栗又 厚 (助左(少年時代))
宮沢 元 (船頭)

富士乃 幸夫 (傭兵)
東 治幸 (傭兵)
小沢 章治 (傭兵)
深野 秀文 (傭兵)

小幡 利二 (傭兵)
車 邦秀 (傭兵)
東郷 秀信 (傭兵)
竹田 寿郎 (傭兵)

若駒
鳳プロ
早川プロ
劇団いろは
K&Mプロ

宇野 重吉 (小西隆佐)

緒形 拳 (木下藤吉郎)

丹波 哲郎 (今井宗久)


鶴田 浩二 (千 宗易)

──────────

制作:近藤 晋

美術:斎藤 博己
技術:門 弘
  :樋上 保

効果:広瀬 洋介
撮影:野口 篤太郎
記録・編集:高室 晃三郎

演出:岡本 憙侑


海に向かって開かれた町。

3万の人々がその地で暮らし
海外との交易で巨万の富を築いて
その財力をもって周囲の戦国大名からの介入を退け
中立状態を保っております。

後に、人はこの町を
『自由都市・堺』と呼びました。

永禄11(1568)年10月1日──。

堺の町の入口で見張っている杉谷善住坊は
濃い霧の向こうから
大勢の兵がこちらに向かってくるのを察知します。

永楽銭の旗印、織田信長軍です。
「……来たァ」

信長軍がやって来たことは、すぐさま町中を駆け巡ります。
兵士のみならず、坊さんまでも
町にある鐘という鐘を打ち鳴らします。
それぐらい、非常事態というわけです。

3日前の9月28日、織田信長は
室町幕府の権威を回復させるべく
13代将軍足利義輝の弟・足利義昭を奉じて
6万の大軍を率いて上洛。

義昭を15代将軍の座に据えると
摂津石山本願寺に5,000貫、
堺に20,000貫の矢銭(軍用金)の献上を命じます。

本願寺は早々に要求に屈したのですが、
堺はこれを拒絶。
それで、今回の堺包囲に至ったわけです。


そんな慌ただしい堺の町の荷揚げ場で
今井宗久の小船から荷を運び出している最中、
どこぞの浪人たちが小船を奪おうとします。

それを見とがめた宗久の養女・美緒ですが
さすがは今井の女、と浪人たちに襲われそうになります。
そこへ、荷を下ろしていた奉公人・助左が彼らに潮を投げつけ
狼狽えている間に美緒を逃がします。

美緒は、包囲する織田軍に向かって
勇んで出陣していった義兄の今井兼久に助けを請いますが
彼は町の女たちのアイドル(?)らしく、
キャアキャア言われてそれどころではありません。

んもう! と怒った美緒は、近くにいた兵士から鉄砲を奪い
助左と浪人たちがいる埠頭まで戻りますが、
戻った時には、浪人たちはみな倒れて
助左が彼らを介抱しているところでした。


ポルトガル宣教師 ガスパル・ビレラが見た
“堺の町の執政官”とは会合衆のことでして、
大名や領主などといった独裁の有力者がいない堺では
36人から構成される自治組織が
司法行政など運営をつかさどっていました。

有名どころでいえば……
今井宗久、津田宗及(天王寺屋)・千 宗易(のちの利休)、
日比屋了慶、能登屋平久らでしょうか。

信長の力を恐れる宗久に対し、
信長は天下を統一して上洛したわけではないから
越前朝倉、甲斐武田、越後上杉、中国毛利らが攻め上れば
織田と斎藤の連合軍などひとたまりもなく、
宗及は恐れる相手ではないと主張します。

さらには、そんな信長に屈すれば
自由都市・堺は天下の笑い者だというのです。

それでも、と折れない宗久に対し
矢銭を拒絶した時から信長には屈しないと決まっていると
結局は押し切られてしまいます。

とぼとぼと帰ってゆく宗久を、
会合衆の会議で一言も発しなかった宗易は自邸に招きます。
そこには、小西隆佐がいました。

宗久は、信長の評判を隆佐に聞いてみます。
軍律が厳しく兵に緩みがなく
己の敵に対しても容赦ないところがあるが、
評判はまずまずではないか、との答えです。

そんな信長に取り入り、堺を救うためには──。
松永久秀が九十九髪という茶器を進呈したように
宗易から譲り受けた天下に比類なき「松島の茶壷」を
宗久はそのまま信長に献上することにします。


今井宗久率いる今井家の企業体としての規模は
今日でいう総合商社の形態に似ています。

その事業内容は多岐に渡り、海外との交易による
鉄砲製造業、薬酒業、回船業、
さらに納屋と呼ばれる倉庫業に至るまで
奉公人500人におよぶ大所帯です。

宗久はさっそく、
身寄りのないものを集めるよう美緒に命じます。

布教活動を行う宣教師 ルイス・フロイスの教会に
忍び込んだ石川五右衛門の視線の先には、
笛、洗礼名モニカという日本人女性がありました。

ゆっくりとモニカに近づいてゆく五右衛門ですが、
後ろからグイッと肩をつかまれます。
振り返ると、美緒です。
「今井の使い番の者です。表に」

同じように杉谷善住坊も美緒に呼び出されます。

三浦按針から教えてもらった
“死に場所を教えてくれる道具”方位磁石を手に、
北が死に場所なら南は生きる場所だということで
オレは南に行って生きる場所を探す! と鼻息荒い助左ですが、

そんな夢物語を醒まさせたのは……
もうお分かりですね、美緒です(笑)。

そうやって集められた身寄りのない者十数名ですが、
危険に晒される仕事を5貫で引き受けてもいいという者はうち3名。
父は戦死、母は行方知れずの飛脚番・五右衛門、
鉄砲の名手で鉄砲鍛冶所に勤める杉谷善住坊、
そして、交易船船長・甚九郎の子で納屋番の助左です。

褒美の金はいりません、と言う助左は
現在の納屋番から勤め口を変えてほしいと申し出ます。
できれば、交易業に回してほしいのだそうです。

助左がなるだけ陸の仕事で一生を終えられるように
助左の母は宗久に願い出ていたようで、
去年、母が病気で亡くなってしまった今となっては
助左の言うように交易の部署へ回しては
母の遺言に違えることになりますが、

「父のようになりたいです!」
目に涙をいっぱいためて訴える助左の一言に
北といえば南、右と言えば左とあえて逆をやる
放蕩に明け暮れる愚息・兼久の父である宗久は
心をひどく動かされます。


今から信長に会いに行く、生きて帰れる保証はない。
そういう宗久の言葉に顔色が変わる3人ですが、
唯一、救いなのは9年前に信長に会っていることです。

9年前と聞いて、助左は
ある武士と会ったときのことを思い出していました。
台所方として勤める木下藤吉郎です。

あの時のひょうきんな武士が
この堺を包囲する軍勢の中にいるだろうか……?

バーン!

美緒が放った鉄砲を合図に、宗久と助左らは
堺の堀に浸かりながら対岸へ渡って行きます。


この『黄金の日日』でも、『その時歴史が動いた』風に
カウントダウンしていきましょうか(^ ^)

今回も『利家とまつ』と同じく、長きに渡って織田信長に仕え
信長亡き後は主君となった豊臣秀吉がこの世を去った
慶長3(1598)年8月18日に「その時」を設定します。


永禄11(1568)年9月26日、
足利義昭を奉じて織田信長が京の都に上洛。

慶長3(1598)年8月18日、
太閤・豊臣秀吉が波乱の生涯を閉じるまで


あと29年10ヶ月──。

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